obedoko読むな〜、寝ろぉっ!

 過去の私のおべどこ採用作品を一挙掲載するこのページ。自己満足の極みですので、おべどこを愛してくれている人以外はhome僕の部屋から出てけよぉ(伊集院風)。
※書いてて気づいたのですが、実は私の恥さらしページかもしれません。

plmarkご使用上の注意

1. 表記はデブチンの読み上げをもとに、私なりの再改訂をしています。当時の記録が残っていないのと、故意に書き換えたい部分があるためです。
2. 感想は送らなくても結構ですが、送りたければ受け付けます。
3. イメージキャラクタは全て「美佳」で統一してあります。その他の名前も現在わかりやすいように変えてありますが、イメージキャラクタだけは当時の指定のままです。
4. ハートやスペード等の特殊記号が使えませんので、男女の別は色で区別しました。青くてもリンクは張られていません。
5. 日本語の表記として正しくない部分がありますが、発音記号として敢えてそう表記しています。
6. これを読んで全身がかゆくなるなどの症状が現れても、一切の責任は負いません。

7. このページは、明朝系フォントよりも丸ゴシック系フォントでお読みになる方が雰囲気が出ます。尚NN3以上をご使用の場合、自動的に丸ゴシック系>ゴシック系>ポップ系>まるもじ系フォントを探し、それで表示されます。Macintoshを使用していて丸ゴシック系フォントがない方は、へた字フォントを推奨します。


定期入れの写真
Sep.16th,92採用  イメージキャラクタ:大野幹代

 学校の帰り。美佳と一緒に、電車に揺られている。
「ねえ光くん、ちょっと定期見せてくれる?」
「ああ、いいけど。はい」
「へえ、祖師ケ谷大蔵から通ってるんだ。遠いんだね」
「まあな。でも遅刻はしないから、風紀委員の美佳におこられることはないだろ」
「そうだね。あ、降りなきゃ。これ返すね。でも、中に入ってた菅野美穂ちゃんの写真は、違反だから没収だよ。じゃ、また明日」
「え? あ、こら、返せよっ!……あーあ、行っちゃった」
 やれやれと思いながら返された定期入れに目をやると、菅野美穂ちゃんの写真を入れておいた所に、美佳の写真が入っている。
 ちょっとだけ、得した気分になった。

※記念すべき(?)、初めて採用された作品。

放送室でのオフレコ
Sep.23,92採用 イメージキャラクタ:中嶋美智代

 文化祭の前日。委員を押し付けられた僕は、LFの3スタよりもせまいブースにとじこめられている。音が漏れないのをいいことにさんざんブーたれていたら、校内に親衛隊をかかえている美佳が入ってきた。
「2年3組、放送部の篠岡です。よろしくお願いします」
「あ、こちらこそよろしく」
 こんな近くで美佳を見ていられるだけでも、委員になったのは差し引きゼロ、いやプラスかもしれない。このことを話したら、みんな羨ましがるだろうなぁ。
「委員のお仕事ですか? 大変ですね」
「いえいえ、美佳さんとこうやってお話しできたんだから」
「もう、お上手なんだから」
『はい、本番いきます』
 柳沢が邪魔をする。気のきかない奴だ。
『10秒前、8、7、6、5、4、3、2』
 その時、美佳が僕の耳元で、こう囁いた。
「あなたのことが、好きです。」
 返事をしようと思った時には、もうマイクが生きていて、
「全校のみなさん、5時になりました。まだ教室に残っているクラスは、……」
 と、平静を装いながら、でも耳まで真っ赤にして放送している。
 こんなことがあったら、たとえ校内の男子全員から恨まれようとも、俺は、俺は、俺は……

※そう、ごく初期のシメは必ず「こんなことがあったら俺は...」でした。

当たる占い?
Oct.14,92採用 イメージキャラクタ:中嶋美智代

 放課後の教室。いるのは僕ひとり。椅子に座って、ぼんやりと「美佳は俺のこと、どう思ってるんだろう」なんて考えている。
「どーしたのっ?」
「わ! ああ、美佳か。びっくりさせるなよ」
「なに考えごとしてたの?」
「な、なんでもいいじゃん」
「わかった。恋愛のことでしょ」
「うっ……」
「ほら当たった。ちょっと待ってて、わたしが占ってあげるから」
 美佳はトランプを取り出すと、おもむろに並べはじめた。
「それ、当たるの?」
「わたしの占いは、ゲームセンターの占いマシンなんかより当たるんだから。……うん、うまくいきそうだよ。お互い、好きなんだけど言い出せないでいるって出てる。それより、その相手、誰なの? 教えてくれれば、もっとくわしく占えるんだけど。誰にも言わないから」
「じゃあ……今、僕の目の前で、トランプ並べてる人」
「……わたしの占い、当たった……」
 そう言うと美佳は、教室の外に駆け出してしまった。
 机の上には、残されたトランプたち。

※当時はそれなりの自信作だったのですが、今になって読み返してみると、よく採用されたなという感じです。

配達人への手紙
Oct.23,92採用 イメージキャラクタ:早坂好恵

 他人どうしをくっつけるのに夢中の美佳。彼女に宛てて、口にするのも恥ずかしいラブレターなるものを書いた僕。ん、美佳が来る。
「あ、おせっかいさんだ」
「ひどーい。わたしのことは、愛のキューピッドって呼んでよ」
「ものは言いようだな。そういえば、美佳自身はお目当ていないの?」
「えーと、16時に妙子ちゃんの告白につきあうでしょ、それから今日じゅうに池田くんにこの手紙を渡さないと……え、なに?」
「人の話くらいちゃんと聞けよ」
「ごめんごめん。うん、ほら、わたしがそういうこと言うと、いろいろあるじゃん。だから言えないなぁ。それよりさ、光くんは何か頼みたいことないの? できるだけお手伝いしてあげるよ」
「じゃあ……この手紙、1組の篠岡さんに渡してくれないかな」
「えっ?」
「あ、だから、ほら、その」
「 う、うん、わかった。渡しておくね。篠岡さん、きっと喜んでくれるよ」
 彼女のはにかんだ顔が印象的だった。

※これが採用されたのはフライデーおべどこスペシャルの時。電話が来たらしいのですが、私は文化祭の準備でまだ帰宅しておらず、作品だけ取られて権利は別の人へ。ノベルティは来たものの、放送的には他人の作品扱いをされました。おべどきストとして、最も悔しい出来事です。

相合い傘
Nov.4,92採用 イメージキャラクタ:早坂好恵

 今日は雨。学校に居残っていてもしょうがないので帰ろうとしたら、昇降口のところに、ぼんやり外を見ている幼なじみの美佳がいた。
「なにしてんだ?」
「あ、光くん。傘わすれちゃって、雨、やまないかなと思って」
「まったく。うちまで入れてってやろっか? どうせすぐ近くなんだから」
「ほんとに? ありがとう」
 雨の中を2人で歩く。濡れないように美佳がくっついてくるんだけど…美佳ってこんなに色っぽかったっけ、などと考えていたが、重大な事実に気が付いた。
「あれ? 今日、朝から雨降ってたよな。なんで傘を忘れるんだよ」
「あ、バレた。うん、実はかばんの中に、折りたたみが入ってる」
「じゃあ、なんで……」
「…光くんと、相合い傘、したかったから。」
 たまには、雨もいいかな。

※幼なじみって憧れです。当時既に誰ひとりいませんでした。幼稚園の時の知人なんて、顔も名前も全然覚えてませんし。ああ、幼なじみ、ほしいなあ。イメージキャラクタは佐藤藍子ちゃんか菅野美穂ちゃんあたりで。新山千春ちゃんでも可。誰かくれないかなぁ(無理だっつーの)。

世界一甘いチョコレート
Feb.3,93採用 イメージキャラクタ:奥貫薫

 今日はバレンタイン。さっき、美佳が来るって電話してきたから、そろそろ来るはずだ。“ピンポーン”ほら来た。
「来たよー」
「早いなー。で、さっそくだけど、何かくれるの?」
「う、ん。セーター。本当はクリスマスに合わせて編んでたんだけど、遅くなっちゃって。もうすぐあったかくなっちゃうけど、それまで着てね」
「途中でマフラーになるよりマシだって。ああ、絶対着るから」
「あ、もちろん、光くんの大好物のチョコレートは、たっくさん持ってきたから」
「3度3度チョコレートってわけにもいかないだろ。それにほら、俺、チョコより美佳の方が好きだから……」
 どうしてもギャグでしか言えない僕。
「あ〜、そういうこと言うんなら、チョコレートあげない」
「なんでどうして。ちょうだい」
 すると美佳は、僕の背中の方から首筋にしがみついてきて、こう言った。
「わたし、食べて。」
 僕にはもう、ギャグを言う余力も残っていなかった。

※個人的にはあまり気に入ってはいない(普通の)作品なのですが、どうもこれが私の“代表作”らしいです。

サイン帳の告白
Mar.24,93採用 イメージキャラクタ:裕木奈江

 卒業式の後の教室。僕のサイン帳も、どうやら教室を1周したみたいで手元に戻ってきた。
 パラパラとめくっていると、1ページだけ
「光くんのことが、ずっと好きでした。」
 としか書いていないページがある。
 他のページに名前がないのは……美佳だけ。

※打ち直している時に気づきましたが、もしかしてこれ、サウンドノベルツクール2(PS版)サンプルゲームの出だしとつながりが……あったからどうのってものでもありませんね。

居眠り。
Jun.9,93採用 イメージキャラクタ:大野幹代

 こっくりこっくりしながらも、寝ないよう必死に頑張っている女の子。
 でも、ノートはとれてない。

※これ以降、私の採用作品は2行ものばかりでした。

遅刻! でも……
Jun.16,93採用 イメージキャラクタ:市井由理

 遅刻しないよう走りながらも、
 前髪をしきりと気にしている女の子。

※なぜこのイメージキャラクタを指定したのか、今となっては自分でも謎です。

教えて教えてぇ
Jun.16,93採用 イメージキャラクタ:宮前真樹

 クロスワードパズルの最後のひとつがわからず、
 教室じゅう聞いて回っている女の子。

※上のと同日採用です。この日、はじめて伊集院にほめられました。にもかかわらず、この日以降ボツ常連のドツボに。

クレアラシル? それともびふナイト?
Jan.24,94採用 イメージキャラクタ:井ノ部裕子

 美佳が、思われニキビをしきりと気にしている。
 ごめん、それ、俺のせいだわ。

※半年ぶりの採用、と言えばたいしたことないかもしれません。でも、250作品ぶりの採用、と言ったらどうでしょうか。正確には247作品ぶりですが。

えっ!?
Dec.5,94採用 イメージキャラクタ:菅野美穂

「あ、美佳、まつ毛にゴミ、ついてるぞ」
「ほんと? とってとって」
 ゴミを取ってもらおうと目を閉じた美佳の表情に、今まで感じたことのない色気を感じてしまい、ゴミを取る手がふるえてしまった。

※この作品は、複数の意味でおべどこ史上に残ったものです。まず、菅野美穂ちゃんを伊集院の文化に送り込んだこと。そして、「おべんとつけてどこいくの?」コーナー最終回に読まれた唯一の作品だったこと。

“幸福のツボ”での採用分

 ……を載せたいのですが、これは著作権の問題もあるので掲載を見合わせます。伊集院に対して「著作権は全て伊集院さんに無償譲渡します」と言ってしまいましたし。どうしても、という要望が多ければ検討します。
 とりあえず、作品番号と送った年月を書いておきます。

#7 92年10月頃
#24 92年11月頃
#27 93年6月頃
#32 93年9月頃
#41 92年10月頃

新作の予定

 実は、未公表作品が大量に(約120編)手許にあります。チャートのリファインが終わったら、暇に任せて打ち込みまくるかも知れません。

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