#17 雨降りモンスター

この夏は、あまり遠出ができなかった。
仕事の都合もあったけど、雨に降られて断念、というのも多かった。
バイク雑誌のアンケートなどを見ていると、「雨が降っても気にしない。」という回答が結構多い。
それで、上手い人は、雨なんて平気なのかと思っていた。
降水確率が高いというだけで、ツーリングを取りやめてしまう自分はやっぱりひ弱だ、なんてね。
でも、今はそうは思わない。

「雨の日は乗らないのです。」
何人かのバイク乗りから、この言葉を聞いた。
みんな、強者と呼べる人ばかりだった。
以前は、この言葉をよく理解していなくて、バイクを大切にしているのだな、ぐらいに思っていた。
だけど、そう話すバイク乗り達と一緒に走ったり、おしゃべりしたりするうちに、ようやくわかってきた。
この言葉の持つ、きちんとした深い意味。
・・・こんな言葉を言えるのは、それだけの判断ができるほどの強者なのだ。

余談だが、「つわもの」は英語では「master」を使うことがあるようだ。

彼はその道ではなかなかのつわものだ  He is quite a master in that field [line].
(Progressive Japanese-English Dictionary, Second edition Shogakukan 1986,1993/プログレッシブ和英中辞典 第2版 小学館 1986,1993)

リスクマネジメントなんていう味気ない言葉を、ここでは使いたくない。
強者、マスター(オブ モンスター)と呼びたい。
そして私の心はいつも、「目指せ!マスター オブ モンスター」なのだ。

しかし…、つれづれなるままに、想いを綴っている今も外は雷雨。
早く秋晴れの週末が来ないかな。

見果てぬ青い空

マスターオブモンスターのトップへ

トップページへもどる