#22 二俣川の雨に打たれて
二俣川、年内最後の講習会の朝、天気は下り坂である。
とういうか、出だしからパラついて、後は本降りになるだけ、という状況だった。
今度こそ一班に!と思ったが、やっぱり一班は人気で人数が多いし、きっと雨で滑ると思い、初心者班に参加した(3回目…これでいいのか?)。
今回初参加の夫は、BMWのR80GSBASICでいきなり三班(一番上のクラス)に行ってしまった。
友達甲斐のない夫である(そういう言い方はしないか)。
今回、初心者班のコースは
目標制動→パイロンスラローム→クランク→S字→部分的8の字(?)→目標制動→小さな蛇行路(?)
である(個々の名称はたぶん不正確)。
慣熟走行
実は未だに、「慣熟」なのか「完熟」なのかわからないのだが、まずは上記のコースを流すような感じで走る。
どうしても半クラッチを多用してしまうので、思い切って左手は離してしまうことにした。
憧れの?片手慣熟走行である。
右手だけでハンドルを支えていると、指をグリップから離すのが怖くて、フロントブレーキがうまく使えない。
これはやっぱり、下半身のホールドができていなくて、腕でバイクを支えてるってことなんだろうな。
目標制動
滑る!ロックする!とにかく怖かった!!(それはアタシが下手だから…)
でも、慣れてくると、ソツなく止まれるようになってくる。
それで練習になるのかどうかわからなくて、「いい男」(と他の指導員に言われていた)の指導員に聞いてみた。
「確かにバイクの限界は、もっとずっと上です。でも、気持ちの限界で練習すればいいんですよ。」
大変わかりやすいアドバイスである。
が、実際やってみると、「気持ちの限界」を少しずつ上げていく必要があること、そしてそれが非常に難しいことがわかってくる。
Monster 800S i.e.のブレーキは、文字通り怪物だと思う。
加速力を自在に操ることに気を取られがちだけど、実は、減速力を自在に操ることこそ、私の課題なのかもしれない。
(事実、この日の帰り道で、前を走っていた夫が急に止まったので、急ブレーキをかけてしまったら、滑りそう・ロックしそうの二重奏でとっても怖かった)。
パイロンスラローム
どうと言うことのない、フツーのスラロームである。
指導員は「リズムに乗って!」と何故かとっても楽しそうだった。
しかし、雨の中だと、こんなにも「リズムに乗る」のが難しいとは…!
6月に教習所へ無料レッスンを受けに行った時、担当してくれた指導員「気配りの先生」は、雨なので予定していたスラロームはやめます、と言っていた。
その意味がやっとわかった気がした。
雨の中で私がスラロームの練習から何かを掴むのはまだムリなのだ。
それにしても今ごろやっと気づくなんて、教え甲斐のない生徒である。
小さな蛇行路
実はこれ、何と呼べばいいのかよくわからない。
直径・高さ共に10cmくらいの小さなコーンを並べて、細かくうねるS字路が作られているもの。
カーブの外側を狙ってバイクを誘導していく。
最初は、S字やクランクの亜種かと思い、なるべく急いで通過しようとしたができない。
が、突然はっと気がついた。
これ、スネーク一本橋の予行演習なのではないだろうか(ホントか?)。
そういえば、以前、伊勢原の講習会でご一緒したMOTOさんは、一本橋の上で前輪を細かく振るようにして、滞在時間?を延ばしていた。
それを思い出し、前輪を細かく動かすことで、なるべくゆっくり通過するようにしてみた。
これがうまくいったのである。
…が、この練習がスネーク一本橋やブロックスネークへの第一歩なのかどうかは不明。
まとめ
この日は天候不順のため、予定よりも1時間ほど早く終了した。
「この講習会、改造車はお断りしてるんですけどね。誰とは言いませんが、大きな音の人がいますね。」
講評の最後にこんなコメントが出てきたので、どきっとした。
夫は、マチガイなく私のことだと言う。
二俣川の講習会はこれで3回目の参加、いわゆる「仏の顔も三度まで」という警告だったのだろうか?
一応、騒音規制にはひっかかっていないのだが。
さてここで、三班に参加した夫の感想。
「最初はな、慣れるまでちょっとかかるな。でも、どうっちゅうことない。斜面の千鳥とかは、低速練習なんや。あのな、斜面の千鳥って、上りの方が下りより難しいんやで。」
全然参考にならない話である。
それにしても、私は結局、3回参加して、初心者班から上に上がれなかった。
いつになったら、人並みに運転できるようになるんだろう?
一抹の激しい不安を残して、年内最後の講習会は終了した。
次回は…音を小さくしないと、参加させてもらえないような気がする。

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