#24 府中でビギナーズ講習会 
府中安全運転協会ビギナーズ講習会
勤労感謝の日、ひとりぼっちの休日を充実させるには、やっぱりソロツーか練習だろう!ということで、府中安全運転協会ビギナーズ講習会に参加することにした。
給料日前で、ツーリングには行けないという、財政上の問題ももちろんあった。
場所は東京競馬場第1駐車場。
ここ、実は私の家から行く場合、間違えたら大馬鹿、というくらい道はわかりやすい(はずだった)。
余裕しゃくしゃくで家を出て…出たのだが…出てはみたものの…やっぱり馬鹿なのか?…馬や鹿が気を悪くするかも…
まあ、遅刻はせずにたどり着いた。

今日のコースに設定されていたのは
スラローム(パイロンまたはオフセット選択)→目標位置からの停止→8の字とサークル(サークルは途中で無くなった)→目標位置での停止→Uターン→千鳥走行(きつい千鳥または緩い千鳥選択)
なお、説明の時は、一本橋があったのだが、走り出すと、どこかに消えていた。

今回は、順番に課題について触れてみる。
スラローム
パイロンスラロームですら、うまくできない。
オフセットなんて、もう、「間引き運転」になっちゃうのである。
一速でしかできないのだが、たぶんこの選択は間違っている。
でも、二速でやってみるなんてことは、やっぱりできない。
Monster 800S i.e.による連続進路転換とはいかにあるべきか?
問題は哲学的な様相を呈してきた(そんなワケないか)。
目標位置からの停止
リアブレーキが強すぎる、と注意されたので、弱めてみる。
と、今度は、右足が着いてしまって、リアブレーキが中途半端なのでそうなるんだ、と指摘される。
リアブレーキ、パッドもよく減らすし、実は私にとっての大きな落とし穴かもしれない。
フロントブレーキは「雑巾絞り」で!とアドバイスされる。
はやる気持ち(というか、速く止まりたい気持ち)をソフトな入力で表現?するのは、未だに難しい。
目線は「いいねえ!」なんて言われてしまい、照れちゃうけどすごくうれしい(←?)。
8の字
パイロンが立てられているだけの、ライン無しの8の字で、どうライン取りをすればいいのかわからない。
最初はとにかくヨレヨレだった。
早速指導員に止められ、コースの外に呼び出され、面談?である。
「書いてある8の字をなぞるのなら、できるんですけど。」
「ホントはなぞる方が難しいんだよ。これは自分でラインを決められるから。」
峠道の複合コーナー等では、自分でラインを決めて走らなければならないから、こういう練習が必要だそうだ。
(外側の)膝でバイクを押して!と言われる。最初はできなかったが、少しできるようになると、ややラクに回れるようになった。
実は革パンに付いている膝カップのおかげで、足の短い私でも、タンク形状に脚をぴったり当てることができてしまうのだ。
「今のが今日一番のできだった。」
と最後に言われ、ほくそ笑む。
目標位置での停止
目標位置で停止できない場合は、ブレーキが弱いのではなくて、遅いんです、と私の経験に合致する説明を受け、うんうんと頷く。
止まる瞬間に前のめりになるので、意識的に後ろに体重を持っていくよう注意される。
ブレーキのパワーに負けているような気がする。
それにしてもこの日は、この課題でエンストが多かった。なぜだろう?
Uターン
「Uターンもどき」ぐらいはできるようになったかも。
Uターンする直前でアクセルをちょっと開け、リアブレーキで引っ張って、とアドバイスされた。
言われた通りには必ずしもできなかったが、ちょっと(かなり?)膨らみつつも、足を着かずに回れるようになってきた(ような気がする)。
モンスターの場合、ハンドルがロックする寸前をうまく捉えないと、ロックのショックでバランスを崩しやすいのだが、それは私だけだろうか。
千鳥走行
なんと、できちゃったのである!!
もちろん、緩い方だけど。
目線で、次のパイロンに眼飛ばしながら(笑)、ハンドル操作でゆっくりパイロンとパイロンの間を通過する、と文章で書くとえらく簡単な課題に見えるが、苦節半年、なのである。
今年最後の快挙かもしれない。
千鳥走行は「砂利道やぬかるみ等をバイクを傾けずハンドル操作で低速で通過することを想定した練習」という説明を最初に聞いたので、できたのだと思う。
何のためにどうする、ということをちゃんと理解しておくと練習の効果大!ということかな。
その他、もろもろ
説明ですごく納得できたのは、目線の働きについてのお話だった。
身体をひねるほど目線を向けると、曲がる側の腕は引っ張る方向にきちんと動き、反対側の腕は押すように動く、だから安定して曲がれる、という説明である( わかりやすいなあ)。
熱視線だけじゃダメ、体当たり目線?で行け!ということだろうか。

「多いよねえ、ZRX。」という声が聞こえたので、見回してみると実際多かった。
400も、1100も、1200も。
MOTOさんの愛車がZRX1100-IIなので、ちょっと注意して雑誌の記事を読んでいたら、ZRXは開発チームにジムカーナをやっていた方がいて、その味付けが出たかも、という話が出ていた。
スポーツ向きの車種ということなのだろうか。
赤いCB400SFで、バンパー?フル装備の方がいて、聞いてみたら、教習車の払い下げだそうだ。
そういえば、以前、どう見たって教習車の払い下げ(VFR750K。Kって、「教習車」でしょう!)のバイクを二俣川で見かけた。
世の中には、私の知らないマーケットがあるらしい。
因みに赤いCB400SFのライダーさん(大杉正明風のダンディな方)、元教習車だからと言うわけではないだろうが、スラロームも8の字も見とれるほど上手かった。
オフをずっとやってきたとおっしゃっていたが、やっぱりオフ出身の方は総じて上手いのかな、と思った。

今回の会場である東京競馬場第1駐車場は、適度に傾斜が付いた部分もあったりして、実際的な感じでよかった。
しかし、私、どうしてもっと若い頃から、ちゃんとこういう訓練を積まなかったんだろう?
若いうちからやっていたら、私の人生はもっと素晴らしいものになったかもしれないのに。
…いいや、「失われた10年」を嘆くのは日経新聞だけでいい。
酸いも甘いも味わった、オトナの女だからこそ、わかる魅力もあるものよ、と負け犬の遠吠えしておくのがここは今風だろう。

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