#39 二俣川でロジカルに

久々M800!

11月の晴れた空
今年最後となる二俣川試験場での講習会は、5週間ぶりだという晴天に恵まれた。
そんなお天気に浮かれたワケじゃないけれど、今回も参加は強気で一班。
前半:急制動・パイロンスラローム・千鳥・8の字
後半:コーススラローム(オフセットスラローム、パイロンスラローム、Uターン、急制動)
※今回、コース図を撮影した写真がピンぼけだったので、記憶のみに頼って書いている。間違ってたらごめんなさい。
苦手なものも、好きなものもある…「得意なもの」はまだない。
ニーグリップはもっとしっかり
二俣川の講習会に参加するのは…約2か月ぶりだろうか?
でも臆せず、8の字に突入したところ、いつものクールな白バイ隊員がいて一言。
「久しぶりだと、やりにくいでしょうが、徐々に身体をならして下さい。」
一目見て久しぶりだとわかるような運転をしていたらしい。
自分で自分に苦笑してしまう。

パイロンスラロームでは、アクセルのオンオフにメリハリつけよう!とがんばってみる。
「ニーグリップ、もっとしましょう。アクセル開けた時に、身体が動いちゃってます。」
女性白バイ隊員が、明確でわかりやすいアドバイスをくれた。
「アクセル開いて、前に出過ぎるようなら、リアブレーキ使って、押さえて。」
メリハリをつけているつもりが、単にムラのあるアクセルワークになっていただけなのかもしれない(でも、ここでアドバイスされたことが、実はこの日のキモの一つだったことが、すぐに判明する)。
なお、この前半のパイロンスラロームでは、女性白バイ隊員がすごくいい位置に立ってくれていて、彼女目指して走るような感じでスラロームするとかなりやりやすかった。
視線をあの辺にもってけば、スラロームはうまくできるのかもしれない、なんて思ったりした。
前ブレーキを使いこなす
「もう少し、前ブレーキ使えないかい?」
後半の急制動の課題で、指導員に言われて、「3本掛け」を試してみた。
が、薬指がレバーに届かず、小指が攣りそうだったので、指導員がブレーキレバーのアジャスタを回して、レバーを近くにしてくれた。
すると、驚いたことに、前ブレーキを使ってる、という感じがしてきたのだ(結局「2本掛け」のままだったけど)。
リアブレーキは制動灯がつきさえすればいい、という程度に押さえることにして、前ブレーキに神経を集中する。
じわり、絞り込むように。
急制動とはいえ、慌てて握ってはいけない。
「どんどん良くなってくねえ。」
何度か繰り返すうちに、指導員が笑顔で言ってくれる。
でも、その言葉以上に、私自身、前ブレーキの性能を使いこなせるようになっていく楽しさを感じていた。
これがブレンボなのね!
と実感するには至らない(というか、そんなトコまでわからない…)けれど、また一つ、Monster 800S i.e.の性能を味わえたようでうれしい。
…単に、ようやく人並みのブレーキングができるようになってきた、ってことだけかもしれないが。
リアブレーキを使ってみよう
楽しいコーススラローム(と指導員が言っていた)、今回はギアで悩みたくないので、パイロン回る時は一速で走りきっちゃえ、と開き直る。
前半のパイロンスラロームの時、白バイ隊員は一速でスラロームする、という話を聞いて発憤したわけではない。
多少(というか、多々?)反応が敏感すぎても、二速で失速の恐怖を抱えて走るよりマシだと思ったから。
志が低いのでそれなりにできていたつもりだったが、終盤、あのクールな白バイ隊員から声がかかる。
「何速でやってました?一速?ああ、やっぱりね。」
アクセルの反応が敏感すぎて扱い切れていないのが丸わかりだったのだろう。
やりにくかったのではないですか?という質問に、微妙なアクセル操作ができなくて、開けると前に飛び出しそうになることを白状した。
「リアブレーキを使うんです。引きずるような感じになりますが。」
白バイ隊員が、小判型?の小さな円を描きながら、わかりますか?とリアブレーキを使ってみせてくれる。
そうだ、前半、女性白バイ隊員にも言われたとおり、アクセルワークをリアブレーキ操作でカバーすることができるのだ。
もちろん、アクセルワークそのものの練習が必要なんだけど、リアブレーキも使えた方がいい。
そういえば、ずーっと以前、S4のマスター オブ モンスターが、リアブレーキはよく使う、それでいいんだよ、というようなことを言ってたっけ…。
はっと気がつくと、もう他には誰もいなかった。
もう、みなさん集合してますから、と白バイ隊員に言われ、慌てて駆けだした。
モンスターを飼い慣らせ!
以上のことを自分なりに整理すると、どうも私は、Monster 800S i.e.のパワーをうまく操れていないようだ。
800ccのパワーを微妙なアクセルワークでコントロールすること。
リアブレーキをうまく使って、パワーが出過ぎるのを制御すること。
怪力を持つ車体と、ニーグリップで一体化すること。
そうやって、怪物を飼い慣らして初めて、私はそのあるじとなることができるのだろう。
今年最後の二俣川は、いつになくロジカルに、クールに、ホットに終了したのだった。

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