#47 二俣川〜自分だけのPDCA〜
本年度二俣川始め

4月の第4土曜日、晴れ。
前回の講習会は残念ながら抽選ではずれてしまったため、私にとっては新年度最初の二俣川講習会である。
今回も参加したのは一班、坂道千鳥や坂道スラロームのない一班、基本を押さえる一班だった(説明がくどいだろうか?)。

一班前半 一班後半

前半:急制動、パイロンスラローム、一本橋、千鳥走行

急制動では、肩に力が入りすぎることをまず指摘された。
HMSでも、「前のめりになりすぎ」ということを度々指摘されていた。
CB750より前傾のキツいモンスターに乗っているからしょうがないかな、と内心思っていた(HMSではいつもCB750を使用)けど、車種に無関係な、私の悪癖であるようだ。
次には、ブレーキの指「4本掛け」をアドバイスされた。
2本掛けだと、事故の際、ハンドルにかけた2本指を骨折する可能性があるそうだ。
ハンドルを支えるため、慣れたらブレーキは2本掛けで、とアドバイスされたこともあったから、要は状況に応じて、どちらでもできるようにならなければいけないということなのだろう。
でも、状況を最適に判断する冷静さは、まだまだ不十分だ。

パイロンスラローム、一速でがんばってみるが、一速のモンスターは、言うなれば「荒ぶる怪物」。
ちょっとアクセルを開けすぎると、簡単に飛び出す。
暴れ馬、暴れモンスター…このパワーを思いのままに操ることができなければ、マスター オブ モンスターにはなれないのだろう。
デリケート過ぎる一速を、半クラッチまで使って、必死の操船、じゃなくて操車する。

久しぶりの一本橋では、とにかく最後まで渡りきることだけを目標に、ちょうど一本橋の延長上に停めてあった白バイを見つめてやってみた。
それでイイ線いった、と思ったけど1回目7.3秒、2回目9秒。
…未だに卒検に合格できないレベルである。
でも、今までとは少しずつ違ってきている。
半クラッチもリアブレーキもアクセルも、何というか、親しみが強くなっている気がするのだ。
「コイツって、こーゆーヤツなんだよね〜。」
…って、全然説明になってないけど。

千鳥走行、足着きつんつんダンスでゆっくり進むことを試みた。
少しずつ足を着く回数が減り、いずれゼロに…という目論見だが、白バイ隊員のアドバイスは
「ゆっくりじゃなくていいから、まずは通過しましょう。」
その通りなので、大汗かきながら、相変わらずのフルロックがっつんがっつんでパイロンの間をくぐる。
足を着いてほとんど歩いてしまうのは、低速を作るアクセル操作ができていないからなのだろう。
そのくせ腕には力が入りすぎて、明日はきっと筋肉痛。
それにしても、やっぱりモンスター、低速が難しいと思った。
怪力の怪物を、いかにおとなしく動かすか…。
力ずくで言うことを聞かせるのではなく、息を合わせてゆっくり一緒に動けるようになるために、更なる修行を積む必要がある。
たぶん低速には、モンスターを乗りこなせるか否かの、大きなカギがあるのだと思う。
後半:コーススラローム(クランク→クランク→S字→パイロンスラローム→クランク)

コース案内の後の本番?で、私は走行順が前から2番目だったのだが、先頭の人がいきなり転倒してしまった。
何で滑ったのか、路面をしっかり観察しなければならないところだが、つい、コースから出るバイクとライダーに目が行ってしまう。
「見ない、見ない。」
白バイ隊員が、緊張を解きほぐすように話しかけてくれた。
でも、やっぱり気を取られたのか、補欠先頭となった私は、コースを間違え、最後のクランクをすっとばしてゴールしてしまう。
指導員が慌ててコースに駆け込み、私の見逃した「入っちゃダメパイロン」を目立つように置き直した。
白バイ隊員の説明によると、進むべき先を見ていないから、行き先の重要な目印となるパイロンを見逃すのだそうだ。
「先をしっかり見る訓練ができていれば、状況を読んだ安全な運転ができるようになるんです。」
わかりやすい。
参考として、模範走行する女性白バイ隊員の写真。
小さいのでわかりにくいけど(というより、全然わかんないか)、目線がきっぱり先を向いている。

あ、パイロンが写ってない!

そんなハプニングの後でも、モンスターで走っているうちに気分は盛り返す。
二速に上げることは考えず、一速でアクセルとリアブレーキを加減して、ムリのない速度で走った。
それだけのことなのに、アクセルのメリハリを(今までよりは)つけて、バイクを操っているような感じがした。
バイクも、今までよりずっと倒し込める。ニーグリップできる。
不思議だった。
HMSで、CB750を思いっきり振り回す練習をしたから、荒ぶる怪物も振り回せるようになってきたということなのだろうか?
去年より身体が軽く柔らかく動くような快感があるのは確かなんだけど。

究極の自己満足のワナはあるけれど、やっぱり自分の相棒と、コースを思いっきり走れるのは最高に楽しい。
モンスターと、回を追う毎に一体感を高めていけるのがうれしい。
持ち込み自車両での練習って、私にとってはすごく重要だ。
自分だけのPDCA

今回の二俣川では、うぬぼれ承知で言ってしまえば、自分なりのPDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)が回り始めたように思った。
plan:マスター オブ モンスターとなって、安全に快適に走る
do:ツーリングや街乗りで周囲の交通や環境とコミュニケーションする
check:HMSなどで、基準となるバイクで、基本となる技術を磨く
act:講習会で、自車両を乗りこなす練習を積む

あはは、ホントにうぬぼれだわ。
でも、私はMonster 800S i.e.がとても好きだ。
人車一体になって、どこまでも走っていけるようになれたらいいな、といつも思っている。
さて、二俣川、今年は何回参加できるだろうか?
因みにクジ運は、去年使い果たしたものと思われる。

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