#4 倦怠期

初めてMonster 800S i.e.に乗ったのは2003年9月27日、千葉の大多喜の方を走った。
あの日感じたのは、バイクが体に、特に両腿に吸い付くような密着感だった。
「このバイク、軽い!」
バイクが体に追従する(逆かな?)ような感覚の中、傾斜のある曲線路をたどった。
感動的だった。
教習を終えたばかりで、しっかりニーグリップができていたのか、バイクにしがみついていただけなのか、その辺は不明なのだが。

あの時の密着感が、最近薄れた気がする。
まあ、あの頃悩まされた、ツーリング翌日の股関節のコリ?も最近はなくなったので、だいぶ慣れてきたということかもしれないけど。
その代わり、悩みのタネだった二速の時のギクシャクを、やり過ごせるようになった気がする。
自分なりにつかんだコツは、半クラッチを長引かせないこと。
うまく説明できないのだが、長引かせるのじゃなく、丁寧にすうっとつないで、アクセルを大きく開ける感じ。

三日・三ヶ月・三年というのは、夫婦の危機が訪れるタイミングだと誰かに聞いたが、私とモンスター800との付き合いもちょうど3ヶ月。
蜜月を過ぎて、倦怠期が来た?というのは冗談としても、慣れが出てきたのは間違いないかも。

乗り始めの頃は、ギアチェンジ一つとっても、あまりのヘタさに、バイクから文句をたらたら言われているような気がしてしかたなかった。
それを克服したいといつも思っていた。
こいつに相応しいオンナ、じゃなくてオーナーをめざしてきた。
でも実際には、ごまかすのがうまくなってきただけなのかもしれない。

慣れと上達を混同しちゃいけません、ということで、これから今まで以上に細心の運転を心がけねば、と思う。

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