2.7. 少しだけ罪悪感

教習所に来ている他の女性陣と、少し話をするようになった。ハーレーに乗りたくて大型免許取得を目指している40代の女性は、普通二輪(それも小型限定)からずっと連続して教習を受けているという。

大学生の女の子。私が既に普通二輪免許を持っていて、400CCに乗っていると知ると、尊敬の目でいろいろと質問してくる。

やはり40代と思しき別の女性は、普段オフ車に乗っているそうで、足付き性なんて気にならないと言う。

これでいいのか、自分は?という後ろ暗いような、苦しいような気分がむくむくと湧いてくる。

私は教習中、バイクショップでもらったムルティのメモ帳に、指導員の名前や注意されたことを大雑把にだが毎回記録していた。メモ内容は、普通二輪免許所持者としては情けない限りで、例えば第1段階では、こんな感じである。

-スラロームではバイクを倒すことに集中。アクセルを開けすぎる。オフにするのが遅い。

-平均台(一本橋)では、リアブレーキで「後ろに引っ張る力」を使って、速度を落とし、平均台の上にいる時間を長くする。

-エンジンのみに頼っていて、アクセルをふかしていない。

それでも、第1段階は終了した。普通5時間で終わるところを、なんと11時間もかかって。第2段階に進ませてくれたのは、チャーリーだった。

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