Lesson1 始まりの場所は箱根
雨の大観山(2007/09/16)

大観山へ行こう
1098Sが納車されて2週間、まだ走行距離は76km(!!)
全然真っ当に走っていないので、デビュー戦に挑むことにした・・・って、別に、バトルするわけではないのだが。

当地で華々しくデビューを飾る場所は当然箱根である、という夫と私の偏見(もしくは偏愛)で、あまりはっきりしないお天気の中、大観山目指して走ることになった。

この日まで、私が1098Sに乗る時は、夫にはスーパーシェルパで伴走してもらっていた。
途中で挫折した場合に、バイクを二人で交換して帰還するためである。
でもせっかくの箱根行、ここはドカップルで行くしかないだろう、というわけで、夫は748Rで出かけることになった。
・・・つまり、退路は絶たれた・・・賽は投げられた・・・ルビコン川でも鶴見川でも、とにかく渡って帰ってくるしかない。
夫はさじを投げずに、最後まで付き合ってくれると信じよう。
街中でドッキリ
バイクパーキングを出て、しばらく行くとT字交差点がある。
何十回通ったかわからないくらい慣れた場所・・・のはずなのに、普通に曲がろうとしてどっきり!
軽く開けたはずのアクセルが、軽くない・・・
飛び出してしまいそうだったんですけど!!!
これがスーパーバイクのアクセルなのね〜、と肝を冷やした割にはのんきな感想が沸いて出る。
雨の大観山
「ETCはとにかく真ん中を通れ。バイクなら、バーが上がらなくても絶対通れるから。」
会社の二輪車倶楽部の隊長からもらったアドバイスを心の中でつぶやきつつ、東名に入る。
もう少し違う励ましとかあってもよさそうなものだが、はなむけの言葉?はこれだったので、とりあえずおまじない代わりに唱えてみた。
高速は、快適である。
歩行者いないし、信号ないし、今日は事故も渋滞もないし。
ただ、HMSでCBR954RRに乗った時のように、軽快には走れない。
やはり自分のバイクだと、リスク対策基準が厳しくなるのだろうか。

予想にたがわず、小雨のぱらつくターンパイクを通って大観山にたどり着く。
バイクを停めて、降車していると周囲の視線がびしーっと集中してくるのがよくわかる。
はっきり言って、初めての快感であった。
熱戦の傷跡
山から下りると、下界は晴れていた(箱根でよくあるパターン)。
意外なことに大きな問題もなく、初箱根は終了しつつあった。
と締めくくりたいところなのだが、伏兵はとんでもない場所に潜んでいた。
左足のふくらはぎ付近に、火傷の水ぶくれ(火ぶくれ?)ができていたのだ。
革パン・ブーツ標準装備の私になぜ・・・?

さて、初めてのオーバー100km(距離)走行は、正直なところ、足が震えるような恐怖感もない代わりに、全身が震えるような感動もなかった。
中高年同士の新婚生活みたいに、静かにスタートした感がある。
私も、粛々と、淡々と、慣れていこうと思っている。
そのステップを考えている。
心の奥底には、時間はかかっても、いずれ必ず乗りこなせる、という根拠のない自信が、実はある。

初めての大型バイク、モンスターに乗り始めたあの頃からもう4年。
もしかして、ずいぶん「世慣れたオンナ」になっちゃったんだろうか。

ともあれ、私のスーパーバイクレッスンがようやく始まった。
後日談・・・
行きつけのドカ屋さんで、夫が「足のヤケド対策」について、聞き込み調査を行ったところ、回答は「速く走れ」だったとのこと。
速く走れば風で冷やされてヤケドしません、だそうだ。
防熱プロテクターなど専用グッズはなかった。
今回までの走行距離 261km

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