あらたにこのページを作ってみまし た。山と音楽のページです。
このホームページは写真のページですが、こんなページもある意味写真に、
一味加えてくれそうな気がします。


好きな山と、といっても国内の普通の山ですが、好きな音楽、特にベートーベンのピアノソナタ、
そんな話をしたいなと思っています。

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◆マーラー交響曲2番
マーラーには沢山の交響曲があり、それも合唱を伴う大曲が数曲あります。
そういう事情もあって、なかなか生演奏にめぐり逢うのは難しいようです。
なかでもこの2番が演奏されるのはほとんど無いといってもいいでしょう。
いつか生演奏をと、探すのですがめぐり会いません。
レコードを聞くたびに、この曲にはいつも感動します。やはり終曲の合唱が素晴らしいからでしょう。
あの晩年の深い旋律に比べたら、ここに聞かれるメロディーはある意味明るく、肯定的です。
演奏時間が90分ちかくもあり、聴くこともかなりのパワーを要求されますが、
聞き終われば深い感動を 受ける事ができます。
ここにはマーラーを形作っているものがすでに出来上がっているように思います。
このあとに作られる曲は、この曲をふえんしているものに過ぎないような気がします。
あのベートーベンの9番に比するべき曲ですのに、演奏会が少ないのはかえすがえすも残念です。
(2013,7,3)

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◆ミケランジェリのドビュッシー

先日、久しぶりにミケランジェリのレコードを聴きました。
ドビュッシーの映像です。美しい音です。
けっしてすごい装置とは言えない自分のステレオから出てくる音は、
ある意味別世界の音を連れて来てくれるようです。
もちろん、この別世界はドビュッシーの音楽によるところが大きいのですが。

美しい音と、美しい世界。 電気が作り出すものですが、なんと これは超越して響いていることか。
音の詩ともいえるこの世界を、これほどピュアーに演奏するミケランジェリの演奏も格別のような気がします。

もう生演奏を聴くことができないのが、かえすがえすも残念です。
生演奏で、これほど純粋な世界に触れることができれば、この感動はもっと深いものを呼び起こしてくれそうです。
 
レコードというものであっても、 良き曲、良き演奏であれば、感動は かけがえの無いものといえるようです。
(2013,6,28)

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◆丹沢山

塔の岳に、6月に二度登りました。 一度は大倉からピストン。
二度目は塔から三の塔に抜けて大倉です。 塔の岳は標高1491mのまあまあの高さの低山です。
だから晴れればそこそこの、いや、とても素晴らしい展望が得られます。あの富士山もばっちりっと。
行いが悪いのか2度とも展望がありませんでした。二度目はガスまでかかってきました。
そのせいか、山の肌にしっかり触れることができたようです。
ブナを主体とするあの林です。
奥丹沢に行けば、もっともっと広がる、あのブナはこの塔の岳から三の塔の縦走路をあるくだけでも、
一本一本見ると、味があって面白い。さいきんは鹿や酸性雨だけでなく虫の被害も加わって
ブナが枯れていくんだとか。
おそらく都会の近郊の山で、
これほどのブナに、そしてそれを取り巻く風景を味わえる山は、
丹沢の醍醐味ではないでしょうか。 ましてや、
今回のように霧に浮かぶように見えてくると、 なお一層の感があります。
このブナは何歳くらいだろう、 この苔を拡げながら、伸びている枝の妖しさ、
大きな胴を途中で折ってしまったこの幹の立派さと哀しさ。
だれもいなくなってしまった、三の塔の頂上で一人コーヒーを飲みながら、
さっき主のように枝を伸ばしていたブナに、思いを馳せていました。
(2013,6,24)



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◆奥村友美ピアノリサイタル

先日6月18日になんとなくベートーベンのピアノソナタが聞きたいなと(別に有名な方でなく)思い、
そこそこの値段の演奏会にいきました。
上野文化会館の小ホールの「奥村友美ピアノリサイタル」に。この人の演奏は名前も、聞くのも初めてです。
ただベートーベンのソナタが久しぶりに聞きたくなったんです。
(意外にベートーベンだけでプログラムを組まれている方は少ないのです。)
ベートーベンの「悲愴」「月光」「熱情」です。よく演奏される曲です。
若い素敵な薄緑のドレスのお嬢さんがすすっすと出てきましたから、どうかなと思っていたんです。
(だってベートーベンのソナタは男のピアニストではなくて、、、、と思っていましたから。
エミール・ギレリスのファンですから。)

よかった!!!とても!。
力強いし、それでいて美しさがありました。
客席からみていると、華奢なかたですが、音は強くリズミックでした。

最近はレコードばかりでしたから、久しぶりの生きている音楽に触れて、
音楽は生きてこそ!と思いを強くしました。
そして、いつかこの素敵な方の晩年のベートーベンのソナタに
めぐり逢うのを楽しみにして
(2013.6.21)


2012.11月〜陣馬から和田へのくだり〜この道の早春と晩秋は美しい


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