平成16年11月2日 決算特別委員会(公営・一般・特別) 県立病院外部委託について

小川委員

 

 私は外部委託について伺いたいと思います。
 平成15年度の総支出額502億円のうち、外部委託が505件で29億8,000万円、その主だったものについて平成11年度から平成15年度までの内訳を研究してみました。その中で、いろいろあるのですけれども、特に目立った一つに絞って伺いますけれども、医療事務業務、これは平成11年度から平成15年度まで、すべて入札でなく随意契約で、どの病院も5年間ずっと同じ業者と契約をしています。随意契約している理由と、それから、そのすべてが5年間同じ業者に契約している理由を伺いたいと思います。


県立病院経営改善担当課長

 
御指摘いただきました医事事務の委託でございますけれども、一般に医事事務の業務といたしましては、窓口の受付業務や会計業務あるいは診療報酬請求業務のほかに、カルテ管理業務や病棟クラーク業務、あるいは治療材料室の業務や日当直業務など、かなり多岐にわたってございます。そうした一般的な診療報酬事務以外の部分で、委託業者に習得して実施してもらうことが多くて、その点で漏れなく引き継ぐことは困難であるため、業者が変わった時に、患者の利便性に支障があったり、トラブルといったものが起きると困るのと、病院内での事務の流れや動線なども混乱すると困るということで、これまで随意契約に当たって、毎年契約内容や積算方法を見直しながら、廉価となるような契約を進めてきたということでございます。

小川委員

 
今、廉価となるようにとおっしゃったのですけれども、平成11年度から平成15年度の間で契約金額が下がったのはほとんどないですね。私たちが手にしている資料では、民間の人件費は前年と比べて毎年下がっています。そういうはずなのです。個々の内容について調べればいろいろな理由があるかと思うのですが、今おっしゃった随意契約でずっと同じ業者にしているという理由は、ほぼ納得できるかなという説明ではあるのですが、ところが、いつから同じ業者と随意契約をしているか調べていただきましたら、足柄上病院は、昭和52年度から同じ業者でずっと随意契約で委託しています。こども医療センターは、昭和58年度からやはり今の業者にずっと随意契約で委託しています。他の病院も、平成8年度からずっと同じ業者に委託しています。これでは委託ではなくて癒着ではないかと言いたくなるのですが、この辺について伺えますか。

県立病院経営改善担当課長

 
私どもが医事事務の委託を随意契約で行ってきた理由については、今お話し申し上げたところでございますが、そのことを理由にして行っていくと、結果として、未来永ごう随意契約で同じ業者ということになりかねないわけでありまして、当然、そうした随意契約について競争性を高めていくということについては、今後検討していきたいと思います。

小川委員

 
今後検討するという御答弁ですけれども、来年から地方公営企業法を全部適用するということですし、病院事業管理者も置くということですので、ちょうど切りのよい時だと思いますから、今、御指摘申し上げたところを是非生かしていただきまして、癒着と指摘されないように改善していただきたいと思います。
 言いたいことは申し上げましたので、これで終わります。ありがとうございました。