平成18年3月16日 厚生常任委員会意見発表  

私は山百合クラブとして、当委員会に付託された日程第1から第4までの諸議案に、賛成の立場から意見を述べます。

保険福祉部についてですが、もう来月に迫った介護保険制度の改正や、障害者自立支援法に基づく制度改正への最終の詰めの段階にあり、当局関係者は多忙を極めてらっしゃると思います。が、各制度の利用者や各事業者の多くが不安を感じているというのが現状です。制度が変わる時は、不安や不満はつきものではありますので、改正点については、引き続き県民に対して、親切に、十二分に説明、指導をしていただきますようお願いしておきます。また、6月からこの方、当局所管の出先機関での大小様々な不祥事の報告が多々ありました。出先機関が多い当局として、本庁の意思が伝わりにくい事は頭の痛い事ではあるでしょうが、出先機関の職員との意思疎通を図るために、より一層の工夫や努力の余地があるのではないかと感じます。1月30日の委員会において、私は児童相談所においての児童福祉士一人がかかえる案件が多いので、フォロウしてもらいたいと要望いたしましたが、その時点ですでに、児童の虐待死への助走が始まっていたのでした。その時に何らかの特別の対応をして下さっていれば、もしかしたら死亡事故に至らずにすんだかもしれない、私がもっと強く要望しておけばよかったのかもとさえ考えてこんでしまいます。児童の虐待死が根絶されるよう努力を続けることは勿論ですが、後顧の憂いがないよう、出先機関との蜜な連携を各課の連携とひとしく進めて頂きたいと要望いたします。

 病院事業庁についてですが、質問の中で厳しく指摘してまいりましたので、重ねては申しあげませんが、県民が県立病院に寄せる大きな期待と信頼を裏切らないよう、堺病院事業庁長のご陣頭の元、経営改善に全力をつくして頂きたいとお願いいたします。

また、最後に一言申し上げます。
 時代が変化し、問題が多様化、複合化している今は、部局、事業庁や課を超えた連携が重要である事は言うまでもありません。来年度は、各課が柔軟な姿勢を持ち、実のある連携をぜひとっていただき、予算を効率的、効果的に執行してゆかれる事を期待して、18年度予算案ならびに諸議案について賛成いたします。

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