県議になって初めての委員会質問!


対談でも触れているが、神奈用県議会では、本会議で大きな問題を提起し、詳細は各常任委員会で重点的に審議する形式になっている。

特別委員会では、時・年に沿った問題を扱う各部横断的なつくりになっている。この為、常任委員会では、多数会派から順に、九十分、六十分という目安で質問する。(ちなみに特別委員会では四十分、二十分、十分という目安だ)

私は第一会派の自民党の一期生であるから、質疑応答あわぜで九十分を一人で担当する。この九十分という時間を友達と楽しくおしやべりするなら短く感じるが、担当部局課長代埋以上部長まで六十〜七十名の職員が出席している中で、十三〜十四名の議員と対峙する形で着席した会議室で、質間する九十分という時間は、それはそれは長く感じる。

一問聞き終わってまだ十分しか経ってないよ〜どうしよう!などと心で叫ぴながら、何食わぬ顔で質間を続ける小川久仁子の姿を想像してみてほしい。自分で自分がかわいそうになってしまうが、実はこの委員会質間が議員としてカを発揮し、研鑚を積む場なのだと小川栄一からさとされ、全力で質問製作に励んだ。

今もこの姿勢は崩していないが、一番最初の質問は、本当にすごく大変な緊張感の中で始まった。なにせ、当局からの説明の後、議員質問のトップを切って私が手を挙げて「委員長!」と発言しなければならないのだ。

声が出るか、キチッと役人の答えを理解し、その答えを吟味して、切り返す事ができるか、又時間が余ったりしたらどうしようなどと、山ほどの不安を抱えながら、先輩の励ましを受けて、九十分終了した。もう二度とイヤだ、もう家に帰りたいなどと、泣きたい気持ちと、ちやんと九十分質問できた、生まれて初めての委員会質問をこなせたという満足感とが複雑に絡みあった気分。

誰かれ構わずちやんとやれたよ、偉いよねと言いたい気分。久し振りに全力を便い果たした爽快な気分と、表現しつくせぬ心理状態だった。他会派による次の質問が始まっても、しばしの間ボ下ッとカが抜けて、何も耳に入らぬ、何も見えぬ状態が続いた。

こんな初体験を経て、今では、一時間三十分では足りない程であり、一委員会で二回計二時問三十分間質間した事もある。変われば変わるものである。これからもおおせいな好奇心と鋭い問題意識を失わずに、勉強を重ねてゆきたいと思っている。


小川久仁子
                平成十三年二月吉日