くにこの県庁見聞録 2006サマーレポート

幼稚園浪人?

(司会)6月議会、お疲れ様でした。県議会は7月11日終了でしたか?
(くにこ)ハイ、私には実りある議会でした。でも議場は寒いし、外は暑いし、体調を維持するのには苦労しました。
(司会)今は元気そうですよ。その実り多かった点を聞かせてください。
(くにこ)ハイ、常任委員会で、幼稚園浪人を解消する具体策を私から提示し、当局が同意したんです。
(司会)エ?幼稚園浪人ってどういう意味なんですか?
(くにこ)ビックリするでしょう?でもね、高津区や川崎区など、人口急増地域では、学校の教室が足りない、保育園が足りない、と同じ様に、幼稚園もなかなか入れないのですよ。
(本紙)保育園はよく耳にしますけど幼稚園浪人なんて知らなかったですよ。
(くにこ)そうですか?高津区では幼稚園に入りにくいという話題で持ちきりですよ。区内83%の5歳児が幼稚園に現状通園しているのですから、入園希望は多いんです。幼稚園入園で苦労するなんて、本当に可哀想でしょう!何とかしてあげたい一心で、研究を重ねて解決方法を見つけたんです!
(司会)県会議員に解決出来る事なんですか?失礼ですけど。
(くにこ)本当に失礼。幼稚園は国では文部科学省、県では県民部学事振興課所管なんですよ。保育園は市町村の福祉ですけどね。私は県民企業常任委員会所属ですから、この問題には力が発揮できる立場なんです。
(本紙)解りました。それで?
(くにこ)少子化とは言え、高津区は幼稚園適齢児人口が川崎市では宮前区に次いで2番目に多い。元々幼稚園数が少なかった所へ持ってきて一園閉鎖した。各幼稚園が定員以上の園児を取っていますが、園舎を増築しない限り、これ以上の子どもたちを受け入れられない状態なんですよ。
(司会)園舎を増築すれば解決するでしょう?
(くにこ)そう簡単にはいかないんです。設置基準によって園舎や園庭は自己所有が義務付けされていますし、1園児当り面積も規定されています。基準を満たす土地をこの川崎地域で購入するとなると莫大な資金が必要。お金をかけても10年すると児童数は減り、今度は定員割れの悩みを抱えることになるだろう。だから、土地購入には二の足を踏む。そして幼稚園浪人がでる。という悪循環なんです。
(司会)なるほど。幼稚園の94%は民間経営。経営収支を考えれば、土地に投資できないという訳ですね。それで、こども達が割りを食う。何とかならないんですか?
(くにこ)だから、そこで県の幼稚園設置基準を緩和するべきだと主張したのです。園庭を「借地でも可」にすれば、今ある園庭に園舎を建て、定員拡大すればいいのですから、一挙に問題解決ですよ!
(司会)行政は、その方法に気がつかなかったんですかね
(くにこ)当然知っていますよ。でも行政は県全体を見る立場だし、私のように、高津区の子どもたちの為になんて強い気持ちはないですからね。それに、私学審議会の賛成がなければ基準緩和もできませんから、つい慎重になる。だからタイムリーな対応ができない、という事につながるんです。幼稚園や保育園にこどもが入れないと悩む若いお母さんを放っておいて、何が「子育て支援」「次世代育成」だと強く主張したのがキイタようです。
(司会)スゴイ!地域の方が喜びますよ。一日も早い、実現を期待します。
(くにこ)来年度の募集に間に合うよう、精一杯努力します。

■小川くにこ事務所 電話865-1313 FAX888-3600


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