くにこの県庁見聞録 連載23号 2004年4月16日


2期目1年を終えて

(本紙)県会2期目当選後、丸1年経過しましたね。
(くにこ)はい。1期目はあっという間でしたが、2期目になると、少しはゆとりをもって議会活動を送っている、と思いますよ。
(本紙)前期と違い「議会野党」の居心地は?
(くにこ)野党が議会定数の過半数を占めていますから、野党の決断が非常に重みを持っています。知事提案に対しては、それこそ是々非々で対応していますよ。内容次第です。与党時代より緊張感が増し、新入議員にとっては非常に勉強になる状態だと思います。
(本紙)2月県会は予算審議の場ですが、知事の政治姿勢を問う98条特別委員会の影響で本会議が1週間程遅れ、徹夜も何日もあったとか。非常にハードだったのではないですか?
(くにこ)そーなんですよ。県庁で3泊した時は本当に疲れました。野党3派連合の意見調整や若手議員と長老議員との意見対立。行政側との激しいやり取りなど。こういう経験を通して、若手議員も学びを積んで成長していくんですね。与野党の両方を経験し、議会運営の神髄を今、学んでいるという臨場感がありましたよ。
(本紙)目が輝いてますね。1期目より楽しそうですね。
(くにこ)やはり少し余裕が出てきたという事ですよ。
(本紙)ところで、今も現場に足を運び続けているのですか?
(くにこ)もちろん。様々な場所を訪間して勉強しています。最近、印象に残っているのは、三鷹市にあるフリースクール・東京シュタイナーシューレです。シユタイナーシューレでは心で考える人を育てるという、少人数学級による独特の教育を実体験してきました。このシュタイナーシューレが17年4月から神奈川県藤野町で学校として開校する準備をしているんですよ。
(本紙)くにこさんが2月議会で委員会質問として取り上げた、藤野町の教育特区構想ですね。
(くにこ)ええ、よくご存知ですね。現内閣が進めている構造改革特区として、藤野町が申請していたものが許可されたんです。教育の多様性を拡大する事は、現代では最も重要だと思っています。
(本紙)多方面に活動の幅を広げているんですね。
(くにこ)1期百に学んだ事を活かして、2期目2年目も努力してゆきます。

■小川栄一・くにこ事務所

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