くにこの県庁見聞録 連載38号 2007年1月1日 元旦号

  知事退職金が5千万円?


(本紙)12月県議会は徹夜もあって、大変でしたね。

(くにこ)お肌が荒れちゃって困りました。ハハハ・・。

(本紙)多選禁止条例をめぐって紛糾したそうですね。

(くにこ)1218日の委員会では予定が大幅に狂い、私の質問開始が夜の7時だったんですよ。その後も休憩が入り、終了が12時近く、大変でした。

(本紙)結局条例案は否決されたそうですね。

(くにこ)エエ、私も反対しました。アメリカでは、大統領、州知事、市長の任期は法律で28までとし、多選の弊害を防止しています。日本では昨年首長の不祥事が続き、多選の弊害が指摘されています。でも宮崎県知事は1期、和歌山県知事は2期途中での逮捕ですから、多選より「権限の集中や乱用」の方が問題だと私は考えています。立候補制限が憲法違反という解釈もあるので、この条例には慎重に対応すべきなんです。

(本紙)国でも首長の多選問題を検討していますね。

(くにこ)そうです。この件ばかりは、法解釈が関係していますから、いくら地方分権とは言え、国の判断を待つべきだと思います。それに何期から多選と言えるのかという明確な定義はないんですから。

(本紙)そうですか。

(くにこ)もっと大きな問題が他にあるんですよ。

(本紙)エッ、何ですか?

(くにこ)知事や市長の高額な退職金ですよ。小泉首相が在任5年、7百万の退職金を辞退した時に、首長も退職金を辞退したらいかがかと提言されたそうですが、全国知事会はこれを無視。おかしいですよ。14年で5千万円もの退職金ですよ。今回の知事提案条例案では312年までとしていますから、仮に3期務めれば、15千万円を頂くという意味です。こんなに高額な退職金を出すところが他にありますか?民間意識ではありえない額ですよ。こんな高額退職金は減額すべきです。

(本紙)くにこさんは、15年に知事に直接、退職金減額を提案しましたね。

(くにこ)そうです。小川くにこはしっかりとやっていますよ。先をキチッと見通して、行政を正してゆく姿勢を、今年も、しっかりと守ってゆきます。