アトラ語録
あいかわらず主観のかたまりです。ので、出資の参考にはなさらないように(笑)。
走らなくても責任を負えません。
自分の相馬眼が正しいかどうか、数年後に検証するためでもあります。

第25回 春の天栄ツアー2009 (2009.4.25)

またもや天栄に行ってきました。
シルクの催しに雨はつきものとはいえ、今回はさすがに、きつかったですね。
昼食後の午後展示には、参加者も半分以下に減っていましたし、馬房見学した人は数えるほどだったんじゃないでしょうか?
ただ、高速道路が安くなった分、車での参加者は多くなったような気がしましたね。


雨合羽を着た集団が降りしきる雨の中、黙々と調教を見届ける姿は、
「新手の宗教集団」か、なんて話も出たりしてw
まあ、毎月お布施(飼葉代)を納めてるんだから、そんなに変わらんだろうみたいな。


各馬は、午前組と午後組に分かれ、調教展示と引き馬展示を行いました。
午前・午後の組み分けに、特に理由はなかったようです。
(午前:7-43、7-61、7-17、7-38、7-7、7-9、7-24、7-3、7-62、7-1、7-44、7-12、7-5、7-26、7-27、7-36、7-52、
7-4、7-64、7-28、7-33、7-10)
(午後:7-23、7-6、7-41、7-69、7-2、7-16、7-18、7-13、7-39、7-68、7-14、7-63、7-53、7-59、7-57、7-65、7-60、7-66)
(※調教を行った順です。例外はありますが、だいたい早い仕上がりの馬からゆっくりの馬という印象でした)

全体的な印象としては、昨年までに比べて、速い調教をしている馬が多かったように思います。
早い仕上がりの馬は坂路13秒前後のタイムを出してました
(10頭ほどいたでしょうか。7-7、7-17、7-38、7-39、7-43、7-53、7-59、7-61、7-68など)
あとは、(例年のように?)反動が出なければよいのですが。

では、気になった各馬の印象にうつります。

----------------------------------------------------------

午前組で気になった馬は
7-43(母ダークフラワー)、7-61(母リンカーングリーン)、7-17(母ピアルピナス)、7-12(母スーパーブランドU)、
7-37(母シルクサルート)など。

7-43(母ダークフラワー)
は、動きもよく、馬体もバランスがよかったです。
私の好きなムキムキの馬体ではないものの、母父サドラーズという奥の深さも兼ね備えていそうです。
父ゴールドアリュールですが、ダートタイプというよりは、芝向きかなと感じました。出資第一候補。

7-61(母リンカーングリーン)も、7-43と合わせて調教はもっとも進んでいる組。
こちらは父が同じであるレセプションのようなダート向きの馬体。ただ、レセプションに比べて馬格はなかったです。
とはいえ、これで馬格が出てくれば、かなりの器かもしれません。

7-17(母ピアルピナス)は、調教・引き馬展示とも目を引きました。特に腰の辺りのボリューム感は、
馬体重以上の迫力でした。
これで関西入厩予定だったら、出資候補の筆頭になったかも。とはいえ、出資候補の1頭に変わりなし。

7-12(母スーパーブランドU)は、秋から最も変わった1頭。
秋のときはまだまだ貧弱でしたが、今回は細めながらも(馬体重はそれなりにある模様)、しっかりした動きでした。
まだそれほど速いところはやってませんでしたが、タキオンの良さが出てきたのかもしれません。
募集価格や厩舎から出資はしませんが、最近のヤナガワの悪い評判を払拭できる可能性はあるかもしれません。
そういえば、同じヤナガワの7-18(母イッツクリス)も秋はヒョロヒョロでしたが、だいぶ良くなってきてはいましたね。

7-37(母シルクサルート)は、午前の牝馬の中ではもっとも評価しています。
個人的に、グラスワンダー産駒はガッチリタイプとスラッとタイプの両極に分かれるという印象を持ってますが、
この牝馬はガッチリしている方のグラスワンダー産駒です。
小西師は、繁殖としてのシルクサルートをとても評価しているという話でした。


午前中で、その他気になった馬をピックアップ。
7-7(母ウェディングベリー)は、父シンボリクリスエスというよりは、母父スキャンのほうでしょうか?
迫力ある分厚い胸前が印象的でした。調教も進んでいて、音無厩舎の早い入厩組にカウントされているとのこと。

7-9(母シルクフェニックス)は、ネオの良さが出ている感じ(前の繋ぎの柔らかさなど)。
母がダートで活躍した馬なので、ダートタイプの良さを求めてしまうのですが、
完全に芝馬なので、馬体はこれでよいのかもしれません。
まだそれほど速いところはやってませんでしたが、かなり奥が深そうな馬で、私はその雰囲気にやられてしまいました。
7-43と同じく出資第一候補。あとは、中村厩舎の使い方と合ってるかどうかが引っかかるところでしょうか。
ちなみに、矢野進元調教師と個別に話をする機会があったのですが(師はこの馬をオススメに上げてました)、
「来年以降、ネオ産駒は高騰するだろうし、このクラスのネオがシルクに入ってくるのは難しくなるんじゃないか」と
おっしゃってました。

7-3(母シルクアンジェリカ)は、確かに馬体は大きいものの、秋ほど抜けて大きいという印象はありませんでした。
走りも、思っていたよりも軽かったですね。

周りの知人の評価が高かったのは7-10(母シルキーパレード)。無駄肉のつきにくいタイプのようで、
良い筋肉がついているといった感じでした。

ちなみに、佐藤伝二氏のオススメ馬は、7-43、7-61、7-7、7-1、7-36。矢野進氏のオススメ馬は7-9でした。



続いて午後の部。気になった馬が午前に集中していたうえ、雨でかなり集中力が切れてきていたので、
午後のほうはあまりしっかり見ていないかも。
午後組で気になった馬は、7-23(母ジブリール)、7-53(母ユウサンポリッシュ)。

7-23(母ジブリール)は、バランスの良さと筋肉の質が良いと感じました。

7-53(母ユウサンポリッシュ)は、とても集中して走っている、その調教に好感が持てました。
フワフワしている歩様は相変わらずでしたが、あの走りならまったく問題はないでしょう。

周りの知人の評価が高かったのは7-2(母グラスファッション)
ガッチリしている馬体は、まさに短距離タイプという感じ。
グラスファッションという繁殖は、自分の良さを主張するより、相手の良さを引き出すタイプの繁殖なんでしょうね。

午後の佐藤伝二氏のオススメ馬は、7-41、7-2、7-16、7-65、矢野進氏のオススメ馬は7-2でした。
(余談ですが、阿部社長にオススメを聞かれた矢野氏はすかさず7-2を上げましたが、
阿部氏は「もう満口なんですが…」という一言。満口馬を薦められても売り上げアップにはつながらないですからね)


----------------------------------------------------------

結局、現地では追加出資しませんでしたが、いまのところ出資候補は7-9と7-43。次点は7-17。
今後何事も問題なければ、先の2頭は出資に踏み切ると思います(口数がギリギリになるまで様子を見てやろう)。

最近のシルクの売り(?)のひとつが、この時期まで様子見ができること。成績が低迷していることの裏返しでも
あるのですが、希望していた馬に出資できないことでフラストレーションが溜まるよりはよいかもしれません。
同じように考えている会員さんも多いと思います。実際、現地ではそれなりに出資受付をしている方がいたように
見えました(代替出資証や割引出資書も増えてきたし)。

さてさて、残口数がどれくらい減ったのか、怖いような楽しみなような。
皆さんが出資した馬が活躍することを期待して……。


アトラ語録に戻る トップページに戻る