アトラ語録
あいかわらず主観のかたまりです。ので、出資の参考にはなさらないように(笑)。
走らなくても責任を負えません。
自分の相馬眼が正しいかどうか、数年後に検証するためでもあります。

第28回 春の天栄ツアー2010 (2010.4.26)

今年の春の天栄は天気こそよかったものの、風が冷たくて寒かったです。
でも、参加者は600名オーバーらしく、私の実感としてもいままでで1番人が多かった気がします。
やはり、春展示から検討する人が増えたということなんでしょうねえ。

いつものとおり、午前は引き馬展示、午後は坂路で調教供覧でした。
では、私のコメントです。

●関東牡馬
ここではシルクレイノルズ(母ウイングオブラック)シルクグラサージュ(母ヒカルバイオレット)がよかったですね。
シルクレイノルズは、出資馬ということを差し引いても、毛づや・馬体のよさが見て取れました。
ちょっとうるさい面も見せてましたが、まだ許容範囲かと。調教では厩舎長が騎乗していましたが、順調そのものとのこと。
まだ緩いところはあるものの(左トモなど)、夏からでも行けそうとの話でした。
シルクグラサージュは、さすが一気に満口になった馬。完成度の面では、牡馬トップでしょうね。
私は繋ぎが柔らかすぎると思ってましたが、走った感じではそれほど気になりませんでした。
あとはこの厩舎がどう出るかでしょうね。
他では、期待していたシルククーパー(母アナボタフォゴ)は、まだまだ子どもな感じ。調教も休みで引き馬のみでした。
馬体的には悪くないものの、仕上がりはゆっくりにならざるを得ませんね。

●関西牡馬
ここではシルククロノス(母メジロヴィーナス)シルクジャガー(母グラスジュリ)
シルククロノスは、秋に比べて背が伸びて、体型が変わってきた印象です。全体的にバランスが良くなってきたかな。
結局は出資しませんでしたが、まあしょうがありません。
シルクジャガーは、今回の天栄で最も収穫のあった馬。まったくのノーマークでしたが、バランスの良さ、毛づやの良さ、
成長力がありそうで、まさにマーベラスサンデー産駒の良いところが出ていると思いました。
テレホンサービスの情報ではいまいち順調ではないようでしたが、調教もこの時期にしては十分動いているし、
騎乗者の方も「おススメ」だそうです。私も一気に出資候補となりました。
他では、シルクエスティーム(母シルキーグランス)は、じっくりペースという感じ。全体的にもう少し筋肉がついてほしい
気がします。ただ、シルキーグランスの仔なので、このくらいでいいのかもしれませんが。
騎乗者の方は、「小さめの馬体だけどパワーは申し分ない」ということをおっしゃってました。

●関東牝馬
ここではスペシャルダンス(母ジェリクル)がよかったですね。
それにクイーンオリーブ(母オリーブブランチ)も好感が持てました。
スペシャルダンスは以前からも好馬体でしたが、順調に成長している模様。厩舎に以前の勢いがないのが気になりますが…。
クイーンオリーブは歩きに好感が持てました。いま勢いのあるマンハッタン産駒に乗ってみるもありかな?
(昨年秋のやつを見かえすと、チェックしている…すっかり忘れてました)。
他では、まずは書かないわけにはいかないのがシルクアイリス(母タガノアイリス)。今回の展示でも一番人気だったでしょうか。
父の人気もあるでしょうけど、馬体も目立つし調教も12-12の猛時計で、展示で一気に口数が減ったと思います。
関係者によると、行きたがる気性のため、併せ馬が難しく、現在は前に馬を置いて我慢させることを教えているとのことでした。
期待していたウォルスレイヤ(母シンプリーラヴリー)は、やはりゆっくりの仕上げ。写真よりは肉付きは良いと思いましたが、
姉同様仕上がりは遅くなるかもしれません。

●関西牝馬
最後に関西牝馬(+地方馬)。ここではハリウッドサイン(母オリンピアデュカキス)が比較的よかったですが、
それよりも地方募集馬のカッシーナ20(母カッシーナ)が断然目立っていたような気がします。
上背もあり、馬体をみると男馬にも感じられるほど。リンカーンのダート適性は未知数ですが、
地方馬に行くならこれかなと感じました。



全体を通してみると、牝馬のほうが仕上がりが早く、ファインステラやシルクアイリスの12-12を筆頭に、
セブンコンチネンツ、シルクフェリーチェ、パームアイランドなども13秒台の調教タイムをたたき出すなど、
びっくりの時計が連発でした(普段のテレサではゆっくり目の印象だったので余計に)。
例年、展示会の後に反動が出る馬が多いので、今年もその点は心配です。
反対に、牡馬は全体的に抑え目の調教でした。完成度ではシルクグラサージュが断然ですが、あえてゆっくり目に
調教している馬も多く、こちらはひと夏を過ぎて大きく成長してくる馬もいるはず。
そこまでは様子見できないのが残念です。
残念ついでに、もうひとつ。社長の話ですと、夏の北海道ツアー開催が中止になる可能性もありそうとのこと
(口調からはもうなくなりそうな感じがしました)。近いうちにクラブから発表があるはずです。
確かに天栄馬は年2回見学できますが、北海道調教組は実際に確認できる機会がなくなってしまいます。
他の仕組みが考えてもらえればいいのですが…。

結局、その場での追加出資はしませんでした。エスティームなどは口数も減っていますが、
今日の感じでは一気に減りそうとも思えなかったので、ギリギリまで様子見の予定。
クーパーは仕上がり具合を見て、若干トーンダウン。その代わりジャガーが一気に出資候補に上がってきました。
非天栄組の様子も見ながら、ギリギリまで様子見するつもりです。

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