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INDIGO FLYCATCHER (アイイロヒタキ)14cm

キナバル国立公園とムル国立公園の1500−3000mの山間部に棲息するボルネオ島特産種。樹木の下枝に止まり飛来する昆虫を捕らえ
元の位置に戻る習性がある。
 図鑑によっては簡単には見られないような記述があるが、私が訪れたキナバル国立公園では頻繁に目の前に現れた。あまり人を恐れないのか好奇心旺盛なのか相当の距離まで近付いてきた。なによりチョコチョコ動き回ることなくじっとしていてくれたのも有難かった。キナバル下山直後の体の節々が痛い状況で中腰でジリジリと距離を詰め、呼吸するのも忘れてシャッターを押した。

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WHITE-THROATED KINGFISHER(アオショウビン)27cm

インドシナからフィリピンにかけて広く棲息する大型のカワセミ。
マレーシアではクアラルンプールの西、約20キロのSubangJayaという町のコンドミニアムに住んでいたが、目の前に湖がありそこでアオショウビンを頻繁に見かけた。この鳥、勿論魚も捕食するが陸上で昆虫やミミズなども食べるそうで、他のカワセミ類よりは開発の影響を受けにくいという。その湖の周りでは数匹ないし10匹程度住み着いていたが結構大きな声でなき交わしまた、それぞれお気に入りのスポットがあり観察は比較的楽であった。ただし警戒心は強く一定以上の距離を保たないと逃げてしまう。

アルバム
BLACK-NAPED ORIOLE (コウライウグイス)27cm

中国、インドシナ半島、マレー半島、フィリピンまで広く分布する元気のよい鳥。ただし和名とは異なりウグイスとは大きさも鳴き声もまったく似たところが無い。マレーシアでは町の中心でも年中見られる。
図鑑によればインドシナ半島では繁殖せずまた、フィリピンでは見られるがボルネオ島には棲息しないという。そういえばキナバルでは見かけなかった。少数の群れで行動することが多いが、カラスなどと争うときは結構多数集まる。知能も結構高いと思われる。
STRAW-HEADED BULBUL (キガシラヒヨドリ) 28cm

黄色い頭部と見事なさえずりが特徴の立派な鳥。
以前はタイやミャンマーにも棲息していたが今はマレーシア半島とボルネオ島の森林地帯に限定されている。この鳥も番で行動しこちらを威嚇するような調子で並んで交互に鳴きかける。朗々とした鳴き声のゆえに愛玩用に捕獲される、また輸出用に捕獲さるため激減しているとのことである。マレーシアでは中国系の人は鳴き声を楽しむのが広く趣味として定着している。
MAGPIE ROBIN (シキチョウ) 23cm

至るところで見られる白と黒の姿のよい鳥。姿だけでなく鳴き声も絶品。キガシラヒヨドリ同様愛玩用に捕獲される。籠にカバーを被せて仲間がいる公園や広場に連れてきている人をよく見た。野生のシキチョウと鳴き競わせるためらしい。野生の鳥はテリトリーを侵害されたと思いあらん限りの技で囀る、これを捕われた鳥が覚えるらしい・・・これも随分減少しているとのことである。キガシラヒヨドリといいこれといい、なまじ鳴き声が素晴らしいだけにこんな目に遭う。
ちなみにボルネオ島では同じシキチョウでも白い部分がほとんど無い!アルバムに例を示した。
HOUSE CROW (イエガラス) 43cm

ハシボソガラスよりふた周りほど小さく首筋から胸にかけて薄いぐれーが特徴。ツートンカラーであるがコクマルガラスとは異なる。白変種もいる(アルバム参照)。食生活が楽なためか日本の仲間ほど勤勉ではないが集団でフォーメーションを組んで行動することは同じ。ワシタカ類でも気に入らないと群れ成して排除する。
インドシナ半島西北部とマレーシアに棲息。図鑑ではハシブトガラスもいると書いてあるがこれは一度も目撃したことはない。
KOMMON ASIAN KOEL (オニカッコウ) 42cm

マレーシアに来て暫くの間この声に悩まされた。まだ暗いうちから不思議な調子で「クエールクエール」と呼んでくる。鳥の声とは判ったが何となく己が呼びかけられている感じがした。夕暮れ時にもクエールクエールと食えない声で連呼。
正体を突き止めるべく一念発起、夕暮れ時声が聞こえれば食事中であろうが飛び出して確かめに行った。要するに「追っかけ」。敵もさる物、大声で叫んでいても人の気配を感じるとピタッと鳴き止む。鳴き叫ぶ割には警戒心の強い性格のようだ。半年後、突き止めた時の嬉しかったこと。カラスににて真っ黒であるが尾が長くスマートな感じで目はルビーのように真っ赤。メスは似てもにつかぬ姿。
LAUGHING THRUSH (ガビチョウ) 22cm

ガビチョウ類のアルバムである。この写真、キナバル公園で見たもチャガシラガビチョウ(Chesnut-capped Laughing Thrush)。なりは小さいがなぜか印象に残る存在。キナバル公園にはじめて訪れた夕刻、樹の天辺でこちらを覗っている小鳥がいて思わずシャッターを押した。木陰から悪い目つきで覗き見している感じ。その後何枚か写したが目つきの悪さは覆うべくもない。
ガビチョウといえば昨今日本でも問題になっている外来種である。ベトナムでは飼い鳥として軒先につるされていた。多分歌声を楽しむためであろう。
ただしこの鳥は囀らないようである。
COMMON GOLDENBACKED WOODPECKER (ズアカミユビゲラ)
30cm
樹のあいだを渡り歩き突っつきまわるひょうきんもの。この固体はひときわ好奇心が強いらしく目の前でパフォーマンスを展開してくれた。挙句の果てに飛び去ったと思っていた目先にこのような形で顔を出してくれた!それにしてもこの目、確かにこちらを見ている。その上でこうして現れたのは彼の意思としか思えない。
MYNA (カバイロハッカ) 25cm

ニュージランドから南アフリカまで世界中で広く棲息するムクドリ科の鳥。マレーシアでも公園で群れをなして餌をあさるなどごく普通に見られる。飛び立つとき翼の白い斑点が印象的。
人なれしており街中でパンくずなどを貰う様子をよく見る。職場でも定期的に同じ場所で餌を与えている女性がいたが、時間になると5匹が家族連れ現れ、手から直接貰っていた。
数は多くないがモリハッカ、オオハッカなど近縁種を見かけた。このほか野生種は見かけなかったが九官鳥もこの仲間である。
WHITE-VENTED MYNA (オオハッカ) 25cm
GLOSSY STARLING (ミドリカラスモドキ) 20cm

赤い目と黒っぽい緑色が特徴の鳥。大きさといい姿といいなぜこのような和名が付いたのかと思うほどカラスとはかけ離れているがいわゆる「カラスの濡れ羽色」に所以するものかもしれない。小集団で活動し公園の樹木の植え込みなどに巣を作る。生活力は旺盛のようで時にはビルの換気孔やケーブルの引き込み孔に住み着く。若い固体は親とはまったく異なりベージュ色に茶色の斑点。
BAYA WEAVER (キムネコウジャク) 15cm

PIGEON (ハト)類
ASIAN FAIRY BLUEBIRD (ルリコノハドリ) 25cm
BEE-EATER (ハチクイ) 30cm
CHESTNUT-BREASTED MALKOHA
(チャムネバンケンモドキ) 49cm
オニカッコウと同属。
熱帯雨林、二次林、低山地帯に棲息しする半島マレーシア、ボルネオ島特産種。林の中で樹を登るりながら大型昆虫や小型脊椎動物を捕食する。上り詰めると隣の樹に移動し同様の行動をとる。大型の割には警戒心が強く、巧みに茂みに身を隠しているため最初はまったく捕捉できなかった。樹を飛び移るところをたまたま見つけ観察に成功した。
この個体はメス。大きさは同じであるがオスは眼が青く上のクチバシが薄い黄色をしている。ハナカミキリを捕食している姿が写っている。
PITTA (ミナミヤイロチョウ) 20cm
MALAYSIAN TREEPIE (シラガオナガ) 50cm
キナバル国立公園で出会ったボルネオ島とスマトラ島特産の鳥。図鑑の記述によれば「この地帯にはこれほどうるさく、広域にとどく大きく耳障りな鳴き声の鳥はいない」。まさにそのとおり。最初の出会いがまさにそれであり100メートル以上の距離でとても鳥の鳴き声と思われぬ騒音が聞こえ、それが次第に近づいてきて初めて鳥と判った。存在を遠くから知らせるようなこの鳴き声、如何なるメリットがあるのだろう?
(尤も図鑑によっては「クリアーなベルのような口笛、ガタガタといった感じの声」とあるがとてもそうとは思えない)。
HERONS & STORKS (サギ類)
WHITE-BREASTED WATER-HEN (クイナ) 33cm 
SCALY-BREASTED MUNIA (シマキンパラ)11cm
PIED-FANTAIL (ムナオビオウギビタキ) 18cm
LESSER ADJUTANT (コハゲコウ) 114cm
SHRIKE (モズ)   
RAPTORS(ワシタカ類)
Others
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