TAMAN NEGARA (タマンネガラ国立公園)訪問記録


期日   ; 2002.02.15-17
メンバー ; 3名(当時マレーシア在勤のわれわれ夫婦と日本からの友人)


場所   ;マレーシア半島ほぼ中央にある面積4,343平方キロ(北海道の約半分)の国立公園。  地図

歴史  ;1939年にキングジョージパークとして発足した。宗主国イギリスの息がかかっているせいか宿泊設備やレストランは山奥とは思えぬほど完備しており、数あるトレッキングコースは非常によく整備されている。つい最近細々と陸路が通じたがそれまでは水路に頼るしかなかった(クアラルンプール方面からのメインルートは依然として水路に頼っている)。1957年マレーシアの独立を機にタマンネガラと改称し今日に至っている。

クアラ・テンベリン ;公園の入り口。ここで入園手続きを行う。そこから公園事務所まで約60キロを高速船で移動する。

公園  ;公園本部、レストラン宿泊施設など完備。宿泊設備はシャレーという素敵な小屋で百室ほどあるが常時売り切れ状態らしい。陸の孤島で近隣には宿泊施設はないので必ず事前予約が必要。
URL  http://www.tradestar.com/negara      

旅の記録

2月15日(金) クアラルンプール中心のイスタナホテルからクアラ・テンベリンまでのバスがでる。
05:45
前夜予約しておいたタクシーでコンドミニアムからイスタナホテルへ出発。7:45着。
08:00
バス出発。乗客20名ほど。
12:00
クアラ・テンベリン着。ここでホテル代を含め全て払うようものの本に書いてあったたが、そうではなく
バス代、船代も含めクアラタハンの公園本部で支払うよういわれる。ただし、入園料@1R(Rはリンギット、
約30円。以下同)とカメラ持ち込み料@5だけはここで支払った。パスポートの記載も必須事項など、
システムがよくわからない。

14:30
公園本部向け船出発。細長く喫水線も浅そう。それにかなり高い屋根が全面にしつらえられており一見
かなり安定が悪そう。全員ライフジャケットを着込んで乗船。一艘当たり10人前後。水量はそこそこあるが
到るところに浅瀬があり、中には目印の旗が立てられるとこともありそれを縫って進む。細い船型だけあって
スピードは結構速くしぶきが盛大に飛び散る。船頭は川底の地形を知悉しているのだろうが時々心配になる。

16:30
公園本部着、諸経費を支払いシャレーの鍵をもらう。バス代、@35Rx3人x2(往復)、船代@19Rx3人x2(往復)、
シャレー代@230x2泊x2部屋

2月16日(土)
07:00早朝散歩
09:30
ジャングルウォーク(ガイド付きツアー)@20Rx3。
ジャングルウォークは暑さもてつだい結構消耗した。圧巻はやはりキャノピーウォーク(樹間を張り巡らせたつり橋)。
最高地上40メートル、総延長450メートルの規模。足元は落下防止のネットが張ってあるが部分的にはつり橋の
ロープが腰の高さぐらいしかないところもありスリル満点。それに結構ゆれる。要所要所に監視員がおり一度に渡る
人数を4人にコントロールしている。途中で子どもが急に怖くなり大声で泣き叫びにっちもさっちも行かない場面に
出会ったがどうしようもない。自分で歩くしかない。
21:30、ナイトツアー(ガイド付き) @15Rx3
片言の日本語を話す青年がいた。「僕の奥さん千葉県人」だそうな。道理で。収穫は余りなかったが最後に
「ナンヨウヤイロ」という珍鳥に遭遇。

2月17日(日)
前夜のナイトウォークノルートと同じ道を早朝ウォーク。野鳥のさえずりが圧倒的であった。少し遠かったがサイチョウ
の鳴き声も聞こえ、キガシラヒヨドリの朗々たる美声を楽しんだ。ちなみに立派な観察小屋は最後まで「専用」。
09:00  帰りの船出発
出発からそれほど経たぬうち船が座礁。砂地なので船腹の破損はないが動けなくなった。予備の船頭と船頭が
二人して備え付けの棍棒で押したり引いたりして漸く離礁した(船頭がダブルスタッフである意味がわかった)しかし
今度はエンジンが動かなくなってしまい、エンジンを修理しながらの漂流開始。下りなので比較的気楽であるが同乗
の中国系マレー人のお嬢さんが不安がって通り過ぎる船に向かって手を振りながら大声で「Help me. Help me」を連発。
周りの船は楽しくて手を振っていると誤解してか、船頭も含めニコニコ手を振って応えてゆく。 エンジンは程なくして
直ったがしばし不安を抱いたのは確か。
それにしてはエマージェンシー用の携帯電話も持っていないようだ。あの携帯好きのマレー人がと信じられない。

12:35 クアラテンベリン、バス出発 
16:35 クアラルンプール。イスタナホテル着
17:00  タクシーで帰宅

このたびを通じて困ったのがビールの入手。友人がウイスキーを持ってきたのでこれで最初はしのいだが、たちまち
飲みつくしてビールなど探しに奔走したが一切なし。イスラム国であるから当然といえば当然かもしれないがこのような
経験は初めて。ただしレストランでは飲める。ただし馬鹿高い(小さなジョッキ一杯14R。当地の物価から考えて高い
のはもちろん、日本の常識でも高い。でもそこにしか置いていなければ仕方ない)。

かくして我が家の総経費; 1128R 
(もちろん法外なビールも入れて2人分で邦貨換算35,000円)

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