たぶん月報


スーパーシェルパのエンジン

2006年7月号(2006/07/25発行)
なかなか梅雨が明けませんね。
切ないくらい、苦しいくらい、モンスターに乗りたくてたまりません。
週末のお天気ばかりが気になる毎日です。
でも、身を焦がすような、モンスターとの灼熱の夏はたぶんもうすぐ。

特集:7月の二俣川で考えた〜モンスターとスーパーシェルパ〜(2006/07/15)
今月は、ちょっと趣向を変えて、7/15の安全運転講習会(二俣川試験場)のお話です。
講習を通して私なりに考えた、モンスターとスーパーシェルパの差異について、つれづれなるままに綴ってみます。
マスター オブ モンスターに書きそびれただけ、という説もありますが(苦笑)。
この日も、私は一班に参加。
ホントはもうひとつ上の、二班に参加してみたかったのですが、スーパーシェルパでの講習会参加は初めてだったので、ちょっと遠慮?してみました。

ブレーキングにおける差異

まずは二俣川の一班名物?急制動&目標制動にチャレンジです。
モンスターの怪物ブレーキに比べると貧弱、貧弱〜!なはずだと思っていましたが、担当の女子白バイ隊員さんからのコメントは「前のめりになってます。」
うーん、それはつまり私の悪いクセということか!
しかもオフ車で前のめりだなんて、要改善項目発見ですね。
坂道発進における差異

何といっても足つきの悪さが最大の差異のはず!!
だったのですが、指導員さんからは意外なコメントが・・・
「右足つかないようにね。」
そう、私は気を抜くと、両足つま先立ちで(つまりバイクを傾けずに)停止してしまいます。
ホントはお尻を左にずらして、左足を地面にべったりつけ、右足はリアブレーキを自由に使えるようにしておくのが正解です。
でも、バイクを傾けない方が、個人的には安心できるんですよね。
坂道発進で、意外な発見でした。
一本橋における差異

・・・ないです。
これはもう、何に乗っても、苦手中の苦手です。
強いて言い訳すると、モンスター(ツイン)やスーパーシェルパ(シングル)より、マルチの方がまだやりやすいかも。
直線パイロンスラロームにおける差異

指導員さんが言います。
「車体が軽いと思って安心しちゃってるんだ。後輪滑ってるのがわかるかい?」
ほとんど全くわかりませんでした。
オフ車でのスラロームは、柔らかいサスが邪魔でやりにくい、と聞いていたので、そのことばかり気にしてました。
「アクセル開け過ぎなんだよ。」
開け過ぎ・・・私の場合、戻すのが遅い、と言う方が正確?

そんなこんなで後半、コーススラロームになだれ込みます。
この日のメニューは、オフセットスラローム、2ペア?だけ千鳥、長ーい直線パイロンスラロームでした。

コーススラロームにおける差異

「オフ車は、ややリーンアウト気味に乗ります。自転車と同じ感覚です。」
私が今までずっとオンロードバイクで講習会に参加していたことを知っている白バイ隊員さんが、直線パイロンスラロームの所で、丁寧に説明してくれます。
「ニーグリップというより、くるぶしでのグリップになります。」
「スピードもゆっくりでいいですよ。」
オフ初心者への心配りがうれしかったのですが、ここで思わぬ伏兵?が登場します。
二輪車安全運転全国大会の選手の指導(特練ですね)にあたっていた、Fazerの大柄な指導員さんからのアドバイスは
「上半身が固い!バイクを怖がって、リーンアウト気味になってるんです。リーンウィズで」
「スラロームはアクセルにメリハリつけて!アクセル開けるのをパイロン手前あと3cm早く!」
・・・私がモンスターを乗りこなすために、スーパーシェルパに乗るようになったことを知っている人なので、見方が違いました。
それにしても、白バイ隊員さんの「オフ車に乗るためのアドバイス」と、Fazerの大柄な指導員さんの「オンロードを意識した練習としてのアドバイス」の相違は、そのまま、シェルパとモンスターの違いそのもののように思えました。

コーススラロームで自分なりに気になったのは、「大きく入って小さく出る」の基本をあまり意識しないで、何となく(難なく、ではない)オフセットスラロームをこなしてしまったこと。
これでは練習になりません。反省です。

もうひとつ、Fazerの大柄な指導員さんから、重要なアドバイスがありました。
着座位置が少し前過ぎる、という点です。
「体格の問題があるので、一概に言えませんが。」
そう言われて、ステップの上に立ち上がり、改めてまっすぐ腰を下ろしてみると、正しい着座位置では、ハンドルが遠く、足つきもいっそう悪くなっていました。
でも、正しい着座位置で乗れるようになりたいと思いました。
いくら練習用のオフ車でも、自己流に使うのは、イヤです。

そんなこんなで、結局悪戦苦闘してしまったのですが、特練に参加していた「NEON副隊長」さんが、すごくいいよ!モンスターの時より乗れてるよ!と言ってくれたのがうれしかったです・・・。
今回の考察

さて、実は今回、この経験を通して、とても重要なことに気が付きました。
やっぱりモンスターは面白い!ということです。
スーパーシェルパで講習会に参加して、逆に、モンスターの手強さ、挑戦する楽しさ、みたいなものがわかった気がします。
難しくて、手応えがありすぎるくらいだから、モンスターはやめられないのです。
失敗してもめげても、また乗りたくなるのです。
これはそのまま、世のバイク乗りたちが大型バイクに乗りたがる理由と同じかもしれません。
それでは8月も、無事故無違反でいきましょう!
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