3月は特別な月ですね。
卒業、異動、出向復帰・・・望むと望まざるに関わらず、自分の世界が変わる季節です。
あなたは今、どこにいますか?
どこにいても、たぶんいつも変わらない笑顔で、ハンドルを握っているのでしょうね。
私も相変わらず、あの頃のまま・・・かな?
1.春はこっそり
2.感性って何だろう?
3.ライン取りの問題
4.港にいる船
1.春はこっそり(2007/03/04)
年度末の大忙しな時期でしたが、こっそりHMS中級に参加しました(こっそりなので、ブログには書いていません)。
この日中級を担当するインストラクターさんの一人は、なんと昨年10月に浜名湖HMSでお世話になった方でした。
異動してこられたのですね。
休憩時間に、思い切って話しかけてみたら、ちょっと緊張がほぐれて、市街地のコースでは、前を走っていただいてしまいました。
そして気がついたこと・・・ライン取りが、私とは全く違うのです。
何というか、私のラインは、コーナーごとに、クネクネした動きになるのです。
小さく回ろうとして回れず、バイクを力で寝かしこんで曲がってる、という感じでしょうか(CB750、私には十分重いのに)。
イントラさんに、ラインが全く違うんです、と、たぶん必死の形相で訴えてしまいました。
イントラさんは笑いながら、バンクさせすぎていること、コーナーリングからの立ち上がりでアクセルをきちんと開けて、バイクを立てている区間を長く取るようにした方がいいことをアドバイスしてくれました。
確かに、イントラさんは、直線を多く作った、きびきびした走り方をしてます。
鈍くさい私に、あんなかっこいい走行ができるのでしょうか・・・じゃなくて、できる日が来るのでしょうか?
客観的には来ないような気もしますが、目標としてこっそり設定させていただくことにしました。
なお、イントラさんには、それよりも前乗りになっているのでカーブとブレーキで荷重を後ろにかけることを意識しましょう、と言われてしまいました。
2.感性って何だろう?(2007/03/18)
夫が愛車ポルシェ911タイプ964を手放し、フェラーリを購入すると言い出しました。
最初は、見るだけ、とショップを覗きに行ったのですが、見るだけが目的のはずがありませんでした。
半月と経たないうちに、ポルシェはモンディアルtなるクルマに替わってしまいました。
納得できず、悶々とする私に、夫はこんなことを言いました。
「いきなりの高額車購入に納得できないのは十分に理解できる。
しかし、車好きだけでなく本物の技術者を目指すなら、チャンスがあれば、人生一度はイタリアンスーパーカーの王者フェラーリを体験することも必要だと思う。
それを分ってもらいたいこともあって、ドライビングテクニックさえあれば、体力的に不利な女性でも操れるモンディアルにした。」
ポルシェは理屈で成り立ったクルマだけど、フェラーリは感性で造られたクルマなのだそうです。
だから、私はポルシェの良さを頭で理解できるけれど、フェラーリの良さを感じ取ることができないらしいのです。
では、感性って、何なのでしょう?
いろいろ考えた末、私でも理解できそうな方法、つまりバイクで試してみることになりました。
乗ってみることにしたのは、CBR954です。
再び夫によると、
「CBR954はライダーの感性で仕上げられたバイク。
開発プロマネの馬場さんは、テストライダーあがりで技術屋のポルシェ博士や本田さんとは違い、どちらかというとエンツォ・フェラーリのタイプ。」
だそうで。
話の展開が無茶苦茶ですが、そんなわけで、近々、CBR954に乗って、フェラーリについて考えてみます。
実現したら、ぜひこのサイトで報告したいと思います。
・・・で、フェラーリはどうするんだ(笑)
3.ライン取りの問題(2007/03/24)
「コーススラロームの際の自分のライン取りが、指導員と全然違う」
ということに気がついたので、3月第4土曜日の講習会(砧 レディース バイク・オートバイ教室)では、徹底してライン取りにこだわってみました。
中・上級クラスは、速い順に6つの班に分かれて傾斜走行するので、一番ゆっくりの6班に入ろうとしたのですが、なぜかこの日は、6班に人が集中してしまいました(ホントは各班2名になる見込みでした)。
この班遅いんだよ、いいの?と聞いてくれる指導員に、ゆっくり走ってラインを確認したい、と答えたところ、指導員は隣の班を指します。
「じゃ、ひとつ速い班に入って、○○さんのライン取りで走ってみるのもいいよ。このまま後を付いてきてもいいし、どっちでもいいよ。」
隣の班は私よりも年上の女性指導員が先導します。
たぶんこの人は、力でなぎ倒すのではない走り方をしているはず・・・そう思って、女性指導員の班に入りました。
思った通り、指導員のラインは、私のような軟弱ライン?ではありませんでした。
コーナーを先読みして、大きく入って小さく出ていきます。
バイクを寝かすのも起こすのもきびきびしています。
バイクの力を十分に利用しているのです。
腕力でバイクを押し倒し、辻褄あわせをしては破綻しそうになる私とは大違い・・・。
時々失速しそうになりながら、一生懸命指導員のラインを辿ってみました。
難しかったけど、だんだんラインが指導員のラインに近づくにつれて、なぜか走行速度も上がっていって、面白かったです。
これがバイクを「操る」感覚なんでしょうね。
この日乗ったのは、軽くてハンドルの良く切れるスーパーシェルパでしたが、モンスターでもやってみたい、と思いました。
いつか砧の傾斜走行を、モンスターで颯爽と駆け抜ける日が、・・・来ればいいのですが。
4.港にいる船
「港にいる船は安全だが、それは船が本来造られた目的ではない(ジョン・A・シェッド)」
私の好きな格言のひとつです。
パウロ・コエーリョの小説「星の巡礼」にも出てきます。
愛用の手帳にも、3月21日の名言として載っています。
愛用しているのは、フランクリン・コヴィー社の、いわゆる「7つの習慣手帳」ですが、見開き2ページが1日分になっていて、欄外に毎日の名言が出ているのです。
特に高尚なことを考えているわけではないのですが、自分は今、もしかしたら港にいる船かもしれない、と思うことがあります。
講習会場やライディングスクールのクローズドコースの中だけで、安全に速く走ろうとしているのではないか?
実際にツーリングに出て、長い(何日にもわたる)道中を、ずっと安全にマナー良く走り通すことができるんだろうか?
それよりも何よりも、歩行者や他の運転者とのコミュニケーション能力に、きちんと磨きをかけているだろうか?
考えるべきこと、やるべきことは、まだまだたくさんあるようです。
同じ手帳に、こんな名言も出ていました。
「ずいぶん前に始まった長い道のりだ。私は、必ず終点が見つかると確信している。(ベッシー・スミス)」
では、4月も無事故無違反でいきましょう。
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