Monster800 S i.e.と4度目の、そして最後の夏が来ます。
今までのたくさんの想いを、もっともっと書き残しておきたい気持ちでいっぱいです。
でも、田辺聖子さんの言い方を借りると、「思い出に圧倒されて」、今はまとまりません。
今月は 特集 HMS浜名湖貸切 練習控(2007/07/21&22)
1.雨の1日目
2.日照りの2日目
3.おまけ〜自分の後ろの車間距離〜
4.二日間を振り返る
今回は、「スピードが出てもフォームがくずれないこと」をテーマに、一泊二日の練習合宿に参加しました。
相棒はもちろん、宿命の恋人?CB750です。
因みに、夫は久々にCB1300を借りることができて、通常以上のやる気に燃えていました。
1.雨の1日目(2007/07/21)
1日目午前
初日は雨でした。
初級と中・上級の2組(砧のレディスみたい)に分かれたので、私は中・上級に参加しました。
まずはフォームを自分でチェックするため、直線パイロンスラロームとオフセットスラロームの組み合わせコースを走ります。
面白かったのは、「目・肩・ひじ・手・腰・ひざ・足」の順ではなく、「足・ひざ・腰・手(以下省略)の順に、足元から上に向かってひとつずつチェックしたこと。
女性を紹介されると、まず一番に脚を見て、徐々に顔まで目線を上げていく、オヤジな管理職みたいです。
という冗談はともかく、下からチェックすると、どこが悪くてフォームがくずれるのか、上からのチェックよりわかりやすい気がしました。
あ、さっき閉めたはずのひざが緩んで、肩がぶれるのかな、とか。
私の場合、パイロンを回る時に、腰が回っていない、というのが弱点だとわかりましたが、「目」からひとつずつ確認していたら、「目線を向けるのが遅い」ことしか気付かなかったかもしれません。
その他のメニューは、雨という素材を十分に生かして、リアブレーキをロックして滑る練習など。
この練習の場合、クラッチは握らないといけない、というのはそれまで全然知りませんでした。
1日目午後
午後も雨が降り続きます。
自己紹介の際、課題としてフルロックターンを挙げる人が多かったので、8の字でフルロックする練習をすることになりました。
モンスターの場合、フルロックなんて、千鳥走行でイヤというほど堪能してきたので、楽勝だろう!と思いましたが、全然ダメでした。
ハンドルを切りさえすればフルロックするモンスターと違い、CB750では、セルフステアでハンドルが切れる分に、ちょっと押し引きを付け加えて、自分の意志でフルロックにします。
その時、人馬はパイロンの裏側?に回り込むような感じ。
非常に遅い速度で、3回に1回くらいフルロックで回れるようになりました。
コーススラロームでは、メインのマイテーマである「速度が出てもフォームを崩さない」に取りかかりますが、雨のせいで、思い切った速度が出せません。
むしろ、路面の水で前車の走行ラインがはっきり見えるので、最近ようやく飲み込めてきたライン取りの練習になりました。
午後の最後のメニュー、120本パイロンスラロームは、うなぎに並ぶ浜名湖の名物です。
オーバル型(でもないか)の外周に並んだパイロン(大小パイロンの他、カードもあり)を、リズムを崩さす120本回りきるというもの。
この日はリズムを崩さず、バッチリ!と思うできだったのですが、翌日、問題点が明るみに出ます。
UP!

2.日照りの2日目(2007/07/22)
2日目は、「低速バランス組」を選ばなかったので、一日中オフセットスラロームとコーススラロームをほぼ交互に繰り返し走ることになりました。
2日目オフセットスラローム
1日目のフォームのチェックでもわかったことですが、パイロンを回る際、腰まできちんと回っていないので、回せるようにするための「前ではなく、後ろのパイロンを見る」練習をしました。
がんばって、自分の乗っているバイクのしっぽを見ながら回ってみましたが、イマイチです。
イントラさんからは、
肩を引く(ひじを伸ばす)、お尻をリラックスしてシートにつける
等々のアドバイスが。
なお、パイロンを回るにあたっては、前日の8の字の経験を生かすべく、セルフステアを意識してみましたが、そうするとオフセットスラロームとしては遅すぎる速度になってしまいました。
2日目コーススラローム
1日目のコースに、細かいUターンが多数追加されたコースです。
その追加部分の、一番細かいところで失速して回れなくなりそうになります。
イントラさんに後ろを走って見てもらったところ(この時は一速)、
・スピードが乗っていないので失速しそうになること
・倒しこむタイミングが遅いこと
・思い切ってバイクを寝かしに行くこと
とのご指摘が。
また、その後、別のイントラさんにも後ろを走って見てもらったところ(この時は二速)、
・曲がる時に加速の体勢に入るのが早すぎること
・もっと腕を伸ばした減速の状態で曲がること
とのアドバイスでした。
因みに、二速で走る方が、スピードが乗っているせいか、細かいUターンでも失速しませんでした。
2日目120本パイロンスラローム
「昨日、上級さんの直後を走っていたら、どんどん差が開いちゃって、ゴールでは大きく離されちゃって・・・。『ふっ、まだまだね』と言われちゃいました。」
そんな話を同輩?に聞いて、気がつきました!私もドンガメだ〜!!
1日目よりも、速く回る努力をしてみましたが、最初のパイロンまでの助走で二速に合う速度まで上げられず、ギクシャクモタモタ。
一速のままでも(当然!?)速く走れず、『ふっ、まだまだね』だったのでした。
UP!
3.おまけ〜自分の後ろの車間距離〜
コーススラロームでは、一時的に玉石混交?の順番になってしまう時があり、速い面々に追い立てられる経験をしてしまいました。
みんないいトシして、車間距離という言葉を知らないのか?
老い先短いので、スタート位置にもどって順番を交代するまでのたった1周がガマンできないのか?
頭の中で悪態をつきながら必死で走りますが、背後から、一速ブイブイのエンジン音がどんどん迫ってきます。
スピードを出せない小回りUターンで追突されるかも!?という恐怖に取り付かれた私は、つい、コースを出てしまいました。
ホントは、走行中の追い抜き(をさせること)はご法度ですが、コワくてダメでした。
ちょっと口汚いことを書きましたが、自分の後ろの車間距離を確保できない(つまり遅い)自分の方が悪いのだということは、重々承知しております。
UP!
4.二日間を振り返る
そんなこんなで雨&日照りの中、走り通した二日間を夫と二人で振り返ってみました。
「埼玉では、オーバーアクションで練習するやろ?けど、それが身についたら、次は余計なものを省く運転も練習すべきなんや。浜名湖行くと、それを教えてくれるトコがいい。教え方も丁寧だし。」
夫、忌憚なく語ります。
「ずーっと埼玉のHMSばかり参加していると伸び悩むと思うんや。」
浜名湖体験が、伸び悩みを打開するきっかけになれば、というようなことを浜名湖のイントラさんも言ってましたね。
「特に女性陣、いつまでも中級で、しかも先頭グループにも入れないようじゃ、つまらないやろ。」
女性陣ではなく、私ひとりのことを言っているようです。
「オレは今日、コーススラロームで先頭走ろうとして止められた。ワタシが先行きますから、って。おもろないで。」
夫は不満気ですが、それは朝、転倒して、すぐ後ろにいたイントラさんに追突・転倒させたりしたから、キケン人物?だと思われただけではないでしょうか?
でも、夫の言うことも一理あります。
私も、自分の後ろの安全空間を確保できるようにならなければ、またいずれ、自らコースアウトして、忸怩たる思いを味わうことになるでしょう。
同じ過ち、悔しさを繰り返すこと・・・これを伸び悩みと云わずして何と呼ぶ?
浜名湖でこんな経験をしたこと自体が、カンフル剤というか、打開の一歩だったのかもしれません。
・・・私はもう少し、速く走ることを意識した練習をしなければならないようです。
「浜名湖に行くと毎回、一皮剥けた気がする。埼玉じゃ全然予約が取れないCB1300にも乗れたし。ああ、今回もよかったなあ。」
最終的に、夫が満足そうに締めくくりました。
UP!
それでは、8月も無事故無違反でいきましょう。
離れても、乗るバイクが変わっても、私はあなたの笑顔を忘れずにいます。
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