たぶん月報


勝手に出演させて申し訳ありません

2008年5&6月号(2008/6/24発行)
二輪車安全運転神奈川県大会からあっという間に1か月。
夢のように時間がたってしまいました。
遅ればせながら、になってしまったけれど、どうしても書きたくて、今、キーを叩き始めました。
あなたなら、笑って読んでくれる気がします。


今回は「二俣川の熱い日々」として、結構揺れ動いた心の旅路?をまとめてみました。
1.二輪車安全運転神奈川県大会に向けて
2.備えよ、常に。
3.その責任、引き受けました
4.そして特練の熱い日々

1. 二輪車安全運転神奈川県大会に向けて

この1年、女性クラスでの入賞を目標として、自分なりにライディングの練習に励んできました。
でも、今年からはレギュレーションが変更になり、女性クラスは原付のみ。
私自身も、先月書いた通り、考えた末にオフ車(スーパーシェルパ)から原付スクーター(ファントム)に乗り換えての出場を決心しました。
でも、1年間練習したオフ車ではなく、買ったばかりの原付で入賞を目指すのはなぜなんだろう?
何のために、いい成績を出したいと思うんだろう?
気持ちを整理しないと、迷いなく走ることができないような気がして、真剣に考えました。
その答えは
「大型二輪免許を取った頃は、本当にできの悪いライダーだったけれど、その後ずっと努力して、安全運転ができるようになったことを、知らせたい人がいるから。」
でした。
実際に知らせることができるかどうかは別としても、誰かのために、というのは、何よりも強力な動機に思えました。
そして、大会の前夜、今までバイクを通して出会った人たちや、私がバイクに乗っていることを知る人たちのうちで、ひどい言葉を向けたり冷たい仕打ちをした人たちを、すべて許そう、と決心しました。
私は、大会を走ることができるのです。
心が傷つけられようが、踏みにじられようが、そんなことは、私がバイクに乗ることの、何の妨げにもならなかったのです。
だから、許そう・・・そう思いました。
ここまでの思考を経て、私はようやく、心安らかに、大会を走ることができたのでした。



UP!

2. 備えよ、常に

県大会の結果は、ギリギリの3位入賞でした。
何年やっても、ダメなものはダメ、せいぜいこの程度・・・という自棄的な気分が沸いてくるのをぐっとこらえて、大会の翌週から特練に参加しました。
全国大会に出場する選手は各クラス1名。
当然、順位が高いほど本命ということになります。
相変わらずテンションの低い私を、励ましてくれたのは夫でした。
「いつ、何が起きるかわかんのや。控えやと思ってても、何かのアクシデントで出場することになる可能性もある。その時、控えだと思ってたから、真剣に練習してませんでした、ではすべて終わりや。」
備えよ、常に(ボーイスカウトのモットーだそうです)ということなのです。
単純にも、この会話で、身体の奥から闘志がふつふつと沸いてきました。



UP!

3. その責任、引き受けました!

そんなある日、私は運転免許の更新で、地元の警察に行きました。
よかったらまた入ってくださいね、と勧誘された安全運転協会、何となく、特練の時のお弁当(支給されます)を思い出し、会費を払ってまた入会しました。
その後、教えられて知ったのですが、特練の費用は、安全運転協会から出ているとのこと。
つまり私は、自分以外の会員さんに支えられて、特練に参加しているのです。
ということは、私が上達するかどうかは、もはや私一人の問題ではないということです。
私には、神奈川県の特練チームの一員として、腕を磨く責任があるのです。
その責任、引き受けました、と心の中でつぶやきました。
自分のためだけでなく、チームのためだけでなく、関わってくれているすべての人のために、絶対に腕をあげてみせる、と思いました。



4. そして特練の熱い日々

特練期間は、というか、全国大会までに与えられた時間(期間)は日本中みんな同じです。
となると、練習に使える時間は、少しもムダにできません。
私は土曜出勤をすべてぶっちぎり(笑)、自分で立てた企画の実行まで他の人に頼んで、バイク中心の生活を送っています、というか、いるような気がします。
副次的な効果もちゃんとあって、仕事や家事も、目の前の作業に今までよりずっと集中してできるようになりました(時間が惜しいから)。
毎日が、とても充実しています。
考えてみると、こんなに幸せなことはないのかもしれません。

ひとつだけ心残りなのは、県大会に入賞したことを、知らせたい人のところへ報告に行け
ずにいることです。
意外と内気で乙女チック?なつるばら、その一歩が踏み出せません。
「あの日、これから先の一生安全運転しようと心に誓い、今やっとここまで来ました。」
いつになったら、そう告げることができるのでしょうか?




UP!

それでは、7月も無事故無違反でいきましょう。

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