猫のこと　その４

　飼い主たる者、この猫は野良じゃないんだぞ、ということを示さなければならない。と、言う訳で首輪をしてやることにしました。近所のディスカウントショップに行って赤い首輪を買ってきました。「あんまりキツイとかわいそうだよな」と思い、ゆるめにはめました。突然、変なものを付けられた猫は当然いやがります。首にまきついた物にかみついた。かみついた直後、下あごが見事に首輪にはまってしまったのだった！　ピローンと開ききった口で悲鳴をあげる。手足をバタバタ動かして、はずそうともがく。そこには猫ではない、何やら変てこりんな生物がいるように見えました。すまん。