敬称略。採点方法その他は先週と同じ。但し、3のみ以下の通り変 更した。 ☆3は、2+の中から一、二作品を選出する。つまり3だけは絶対 評価ではなく相対評価とする。 追記・予の場合、2−より1+のほうが好感度が高い。どういうこ とかは、先週分の全作品感想の冒頭を参照のこと。 忘れちゃいけない三ヶ条。 1.妄言あり。 2.イチャモンあり。 3.自分のことは棚上げ。 ふと二ヶ条を追加 4.捨てる神あれば拾う神あり(予だけが読者じゃない) 5.予の感想に対する異論・反論はメールにて(北村さんの掲示板 でもいいけど) "ウェルカムトゥードミニカ" - "Bailey" 1 ・ドミニカの様子が全然書かれていないのはイケナイと思う。 "RPG" - "たっし" 2+ ・なんて気前良く金を貸す主人公だ ・高山の言う「四次元世界の住人」が「神」なのかな ・相手の言い分を逆手に取る手法はグー(やっばり本心は貸したく  ないらしい<笑>) "朝顔" - "鳴海昌平" 2 ・小学生の主人公が語る地の文にしては難解な気がする(純粋な地  の文にすべきだと思う←余計なお世話?) ・「朝顔のしぼんだの」…小学生の男の子を主人公にした意図はそ  こにあるわけか。ちょっと分かり難いかも。 →でも、陛下も俺も分かってしまったわけですね。:)(北村) "ある青年の就職活動" - "坂本潔昭" 2− ・このタイトルは…ちがうと思う ・「鶴の恩返し」から作った話だと思った(いいとか悪いとかの問  題ではない) ・何事も無く去るのは物足りない(別に恋愛を期待しているわけで  はない) "アルバイト・イン・リビア" - "ツチダ" 1+ ・陳腐だけど面白い。 ・誤字。「描けぬか」→「掛けぬか」 ・心臓が弱い、という設定が良い "いじめっ子、いじめられっ子" - "松崎 祐典" 1 ・冒頭の一文がひっかかった(ちょっと変な言い回しだと思う) ・「……カッとなって激怒した。」がひっかかった ・その他、あまりにひっかかりを感じすぎる "海" - "エアリエル" 2 ・爽やかすぎる(こういう類いのものを書けない奴のやっかみだと  思ってもらって結構です<笑>) →俺も書けません。:-)(北村) "笑顔" - "MrsM" 2+ ・>親友には「女は顔じゃないって」とあんぽんたんな慰められ方  をした→ウケた(…らマズいのかな?) ・この題材は男が書いても面白くないだろうし、書きたいとも思わ  ないであろう "鰓呼吸の少女" - "黒木りえ" 2+→3 ・背中の傷も描けるのは、それだけ親密な関係だということなので  あろう ・本当の優しさ、のような気がする ・もし予が同じタイトルで書いたとしたら…ギャグにしかならない  だろうなあ(苦笑) ・予が選考委員ならこの作品を挑戦作に推す →やっぱそう思いますよねっ!! 賛同者がいてうれしひな(北村) "応援" - "TAKUTO" 2 ・作者自身へのエールでもあるのだろう "幼なじみ" - "TAKUTO" 1+ ・で、実際に逢ってみたら、甘い幻想が粉々に砕かれたりする(笑) "大人達へ 〜偏見の眼差しと背徳〜" - "三途川 渡" 2− ・うぎゃあ! なんじゃこりゃあ(笑) ・特に最後の科白は理解できーん。 "面白タイトル無断転載不可集" - "ツチダ" 1 ・予としては面白タイトルはひとつもなかった ・前衛的すぎたから? "おやじマン(バンパイア・ミユウ? 前編)" - "グリムゾン伯爵" 2 ・某アニメのキャラの借用ですな(←なんで知ってる?←いや、た  またま…) →ははは……俺もたまたま。(北村) "親指" - "こずみっく" 2 ・小指の件をラストに持ってきたほうが良かったと思う。 →ここだけ他の文と雰囲気が違う気がしました。(北村) "かえろかな" - "蜜柑" 2− ・ある程度共感できるが、それすなわち面白いということにはなら  なかった。 ・一方的な心情の吐露に終わっているからだと思う。 "簡単な別れ" - "葛原 慎" * ・化けた。バカー。 "甘寧" - "紺詠志" 2+ ・予の半強制的リクエストに応えてもらっちゃった ・ホントは+はつけちゃいけない。だってマニアックだから(笑) ・詳しい感想は詠志さんの「シコウ回路」内の「掲示ドラゴン」に  書いたので、ここでは割愛。 "雁の母子" - "森広器" * 先週の改稿(字数調整)なのでノーコメント。 "帰郷" - "たにゃんこ" 2 ・「とっさに、目が合った。」…とっさに、は変だと思う。 ・母はどうしたんだろう?(僅かでも触れておくべきだと思う) ・どうやら子供は「彼」の子らしいが、「あの人」の子でないと末  文が生きないと思う。 "きっかけ" - "おあしす" 2 ・「お帰りなさい。今日は早いのね。」「実は・・・ の間に一文  を入れるなどして、躊躇する主人公の様子を表したほうが良かっ  たと思う。(間髪入れずに主人公の科白が出てきたように読めて  しまう) "休日" - "3104" 1+ ・淡々と交わされる哲学的な(それでいてちょっと間抜けな)父子  の会話がいい "救世主(メシア)〜オナニー症候群〜" - "真野狂子" 2 ・沖縄できましたか →某連載のアクターズスクールに対抗して……とか(北村) ・また文字化けとは。パルプンテはやっぱり禁呪法です "黒の物" - "秋月 青葉" 1 ・「・・・・」は「……」のほうが文字数の節約になる ・言語明瞭&意味不明。 "故・吉田正" - "ヤマワキ" 2− ・血迷ってる(笑) ・同タイトルで書いてゆく毎に面白さが減退していってるような "孤愁" - "柚木 啓" 2− ・「それに気付いたとき、彼女はいなくならないのだという安堵と  ともに、自分自身に驚いた。私はそれ程までに寂しかったのだ。」  の文章がひっかかった。意味を取るのを放棄してしまう。 "殺し屋に狙われた男" - "雅乃" 2 ・タイトルはそそられる ・「政府も対策をしない」→対策を講じない、がベターだと思う。 ・陽気なゾンビが氾濫している世の中だなあ(笑) "今度の金曜日に" - "灰猫" 2 ・パパと月の共通項が「金曜日」…ちょっと弱い気がする "探し物" - "Chirr☆" * ・うーん…ちょっした謎も提示していて読ませるのに、文字化けが  邪魔してよくわからない(悔しい) "試合終了" - "和泉奈緒" 2 ・「相手の裏を読み、作戦を練る。そんな恋愛はもうたくさん。」  現実の世界ではともかく小説の恋愛はそのほうが面白いと思うが  (トンチンカンな感想ですな) "幸せの大蒜" - "江田公三" 2− ・う、うーむ…笑うべきなのだろうか? ・「焼き肉を食べに行くカップルはできている」が迷信か真実かは  知らないが、そのままできちゃうのもどうかと思う ・できかたにも不満あり "SHE LIES" - "やし" 2+ ・「彼女の股は男にこじ開けられてしまっていた。」「彼女の股に  空いた穴」…生々しいですな。 ・同性愛…ですよね? ・珍しいものを読ませてもらった、という意味で+を加えた(今後、  どんどん珍しく無くなっていく気がするが) "自画像" - "文鎮"  1 ・全体的に言葉が足りない気がします "蜃気楼" - "蛮人S" 1+ ・娘は、本当は「蜃気楼の村」から抜け出したかったのだろうか? "信用金庫" - "山ちゃん" 1 ・予の場合、オチが読めると点が辛くなる ・しかも、似たような話を商業誌で読んだような気がする "水曜日の朝" - "犬" 2 ・「……眺めつづけた」と「気がつくと」の間は一行開けたほうが  良いと思う ・「この子は、僕だ」と気がつくのは、朝になってからでいいと思  う ・星座の知識の羅列に聞こえる(「羅列」が問題) "世間話" - "風祭  にぎり" 2 ・たしかに世間話だ。 ・でも、市場という特殊な場所の世間話だから、異色ではある。 "刹那" - "沢中悟" 1 ・「注射はダメよ」以下が読み取りにくい。読点を打って欲しい。 ・一文一文が長すぎて読みにくい。めげます。 "1000文字小説奮闘記" - "鳥頭" 1 ・こういうアホアホしいものを書きたいと思う人は多いと思う "そして、○○は否定した" - "名奈尾" 1 ・意味不明 "煙草?" - "浅井敏夫" 1 ・タイトルの「?」は明らかに失敗。オチをバラしてしまっている ・息子より、数年ぶりに再会した旧友のほうがよかったような気が  (息子ではあまりに御都合主義に思える) ・シンガポールでしょっぴかれるところまで描写して欲しかった "地球人" - "妄言王" * ・拙作の中では最高駄作となってしまった感がある ・この類いのアイデアで、もっと長いものを書いてみたい "中年の夢" - "リュウ" 1+ ・見知らぬ中年に対してこんなに気安い小学生がいるだろうか? ・末文の妄言的な科白がいい "彫金師セエレ" - "いろは" 1 ・女は報酬として命を奪われたってことなのか…説明不足でよくわ  からない →なるほどそういう解釈もあるか。そういえば最後に「あっ」とか  言ってますね。(北村) "月の夜" - "黒木りえ" 2+ ・月を穴、という新鮮な発想がいい ・「僕」と「あいつ」の会話もとぼけていていい "通り雨" - "藤次" 2+ ・うーん…いい。多分シチュエーションがいいんだと思う。 ・でも、好き嫌いは分かれると思う。個人的には、読む分には良い  が書きたいとは思わない。 ・もし犯してたらもっと評価は低い。ここがようわからんところで…  (笑) ・女性側の感想を聞いてみたい気はする。 →あ、俺も俺も。(北村) ・改稿で、科白で処理していた部分を地の文にしたのは正解だと思う。 "毒入りジュース" - "吉田蘭人" 1 ・個人的には、時事ネタ的なもの(特に殺人関係)は好まない ・オチも読めた "ナルティスト" - "ヒモロギ" 2 ・バカバカしい話であることよ(賛辞に当たると思う) ・おそるべし、気仙沼(笑) "27歳" - "風祭  にぎり" 1 ・主人公の気持ちがちっとも理解できない "人形になった男" - "山ちゃん" 2 ・面白い。 ・美女の金髪ってどういうことだろ? 「祖父さん」では身内になってしまうので「爺さん」がベターだと  思う "登る男" - "B.H" 1 ・言語明瞭&意味不明。 "灰皿の重さ" - "搭 重五" 2− ・殺人を犯して、まだ仕事をやりますか ・で、また殺すのだろうか? "白衣の打天使" - "HIRO" 2− ・うーん…単に敬虔なお話は個人的に好みません。 ・「打天使」は「堕天使」…だと思うけど、自信が無いのでそっと  言う。 →鐘を「打つ」のにかけてるんですよ。きっと。(北村) "母" - "エアリエル" 2+ ・主人公の気持ちに共感できた ・どちらかというと「勝ち抜き」に受け入れられやすい題材だと思う →俺はむしろ、最近「家族」をテーマにした作品は多くなってきてる  ので、今後はよほど上手くないと人目を惹くのは難しいのでは……  と思っています。(北村) "ハルキから来たメール" - "嶋田響子" 1 ・言語明瞭&意味不明。 ・せめて故人にメールするくらいのことをして欲しかった "秘密の水彩画" - "薗田慎平" 2 ・マスコミが騒いでいた夫婦別姓の論争はどうなったのでしょう?  (まさにトンチンカン) ・さて、柴田さん(夫)は生きているんでしょうか? ・まだ、この先を続けられそうですね。色々と。 "瓶詰の手紙" - "あらき まさる" 2− ・もうちょっと何か展開が欲しい(まだまだ字数に余裕があるわけ  だし) "浮遊する" - "T.O" 1+ ・死体は自分だったわけですね "マイペース・ローペース" - "松井かほり" 2 ・冒頭「先程からあくびが絶え間ない」は「さっきからあくびが絶  えない」が良いのでは? ・「歴史の短い」→「歴史が浅い」でしょう。 ・視点は面白いと思う。特になめくじとのやりとり(というか主人  公の独り言) ・思いっきり偉そうなことを言うけど、書き慣れて(書きなれてい  ない印象を受けた。あまり人のことは言えないけど<笑>)文章  力をつければ、この作者はけっこう伸びるのではないかと思う。 "茉莉花弔道" - "MAH" 2+ ・詰め込んだ、という印象は拭えない。 ・でも(「本当の嘘」と同じことを言うけど)いい雰囲気。 ・思うに、「やりきれなさ」と「微かな救い」が同居しているから  ではないだろうか。 ・ヌンが死んだのは「やりきれない」けど、(ヌンのために泣くと  は思われなかった)社長がその死に対して泣いたこと、そして主  人公がヌンの遺骨を台湾に還すのは「微かな救い」だと思う。 →御恐れながら申し上げますが、タイですよ。(北村) →→茉莉花は、中国や台湾では茶に入れて香りを楽しむ、というこ   とが辞書に書いてあったもので、ついそれにつられてしまった   んです。大恥。(妄言王) "的ガモ" - "名奈尾" 2 ・笑いと同時に哀愁を誘いますね。何となく(笑) "親友" - "ビーチボーイ" 1+ ・うーん…ここにあるってことは「マブダチ」って読むんでしょう  か? →同じ処に目を付けましたね。:-)(北村) ・「彼女と分かれた」→「彼女と別れた」でしょう ・海が友達…うーん、ちょっと理解に苦しむ "緑のうた" - "舞阪まりも" 1+ ・「死の肯定」ってやつですか。 "名探偵からの挑戦" - "ツチダ" * ・この作者の前衛さは予の想像を越えている(笑) ・答えがわからないから採点は控える "夜空を見上げて" - "yo-ko" 1+ ・うーん…盲人が本当に星の位置がわかるのだろうか?(←無知ゆ  えの感想かもしれないので、ちょっとビクビクもの) →あ、そこまで思い付かなかった。(北村) "リサイクル" - "辻あきら" 1 ・サラリーマンの悲哀をストレートに持ってこられても、個人的に  は拒絶反応が起こります "竜の眠る地" - "神崎 隼" 2 ・「最後の一族」同士が、同じ場所で最期を迎えるということなの  でしょう。 "リリーフ" - "藤次" 2 ・やっぱ大阪弁はええなあ。 ・うーん…締めがイマイチかな(地の文で締めて欲しかった) "我ら大味主義" - "PONTA" 2 ・コギャルが似つかわしくないことを言うと思ったら…やられた。 ・読み返してみれば確かにそのとおりですね。 "シュバルツトラウム" - "YOHANNES" 1 ・ゴメンナサイ。生理的に受け付けません