3点満点(ただし3点だけは相対評価で1,2作品のみ選出)  妄言あり、イチャモンあり、自分のことは棚上げ、の三ヶ条をお 忘れなく。  異論・反論などは随時受け付けます。北村さんの掲示板かメール でどうぞ。(勝手にほざいていろと思うのも一手ですが<笑>)  何回か全作品感想をやっているうちに段々と予の目が肥えてきた ように思いますのでご了承下さい。(←換言するなら、あけすけに なった、率直になった、尊大になった、横柄になった、傲慢になっ た、意地悪になった、頑迷になった、ワガママになった、高慢チキ になった、無遠慮になった、無礼になったなどなど) 以下、敬称略。 ウイークエンド - 加藤きよ子 1 ・何の変哲もないイチャイチャ話を読んでも面白いと思う人は少な  いと思う。 ・謎とか、狂気とか、ポリシーとか、笑いとか、葛藤とか、そんな  ものを加えてほしいというのは一読者のワガママ。 ・「原始、女性は太陽であった。」は浮いている気がする。 嘘つき - 辻あきら 1 ・前半の「嘘」についての考え方は全く同感。でも、「嘘」は切札  にしておくべきなんだよね(←作品と直接関係ないこと言ってる) ・こんな男の嘘も見抜けないようじゃ、このホステスもアカンねえ。 運命の女神2 - いろは 1 ・続き物だったとは…。しかも続きそうですね。 ・「存在を消された自分」というテーマは目新しくはないですね。 ・新鮮な展開を期待します。 永遠の愛 - じょうじ 1 ・なるほど。この主人公は頭がおかしいんですね。 ・殺して「私だけのもの」ではなく、殺されて「私だけのもの」…  うーん、やっぱりキチガ○ですね。 おじさんの恋 - mmatsu 1 ・科白で説明しすぎだと思う。 ・似たようなオチを商業誌で読んだことがあるので点は辛くなる。 →俺もこのようなオチを使ったことあります。(北村) おやじマン(ポケモン=パチモン? 起) - グリムゾン伯爵 2− ・今回の一番のヒットはタイトルでした。 ・「起承転結」って…あと三話分、例によって例の如く考えてない  んでしょう、伯爵? 大丈夫なんだろうか?(笑) ・教祖(パラノイア)の一人称が「予」になっているのが気になっ  た(誰かさんの書き込みの一人称とおんなじ…<苦笑>) 帰らない男 - しんた 1 ・「ってこんな事、わざわざ声に出して言わなくてもいいんだけど、」  と先に言われてしまったらツッコミを入れる余地が無い(笑) 彼の使命 - こずみっく 1 ・「有用だった筈が実は無用になっている」というテーマは無数に  バリエーションがありそうだ。 消えてなくなれ - 黒木りえ 2+→3 ・予が押し付けたお題「消えてなくなれ」で書いて頂きました。あ  りがとうございます。 →そうだったのか。人から与えられた題でいいものを書けるという  のはすごいことだ。(北村) ・男の子と女の子が互いに「敵視」する時期ってありますよね。こ  の作品と似たような思い出は誰にでもあるのではないでしょうか。  ほほえましいです。 ・作者いわく「少なくとも一個所はつっこまれる個所を見つけた」  ということですが、頓馬な予は解らなかった。 ・敢えて難を言うとすれば…弱ったなあ…予の目から見て難は無い  です(←作者いわく「きびしいことを言われたほうがいい」とい  うことなので探してはみたんですが…) ・予の今週の一押しは、この作品と小副川さんの「地獄の季節」で  す。 消える砂絵、始まる海 - 風祭 にぎり 2− ・「自分にそんな気持ちが使えるのならば、今日の日はこなかった  と思う。」の一文は意味不明。指示語が指しているものが不明だ  し、「気持ちが使える」の言い回しは変だと思う(詩的というわ  けでもないし)。 ・タイトルがあまりに説明的だと思う(タイトルが絶対に象徴的で  なくてはならないと断言するわけではないのですが…) 『ギャツビー』の女 - 百代の過客 1 ・あ、映画なんですか。某社の化粧品かと思ってしまいました(苦  笑) →もとは小説のようですが(読んだことはない)。(北村) ・映画の内容を知らないと楽しめない作品なのだろうか? 救援物資 - 内田肇 2− ・うーん…日本が誤解されてしまう(笑) ・PKOのパロディですね? 雲と私 - かめ♪ 1 ・詩ですね。ストーリー展開が欲しいです。 ・予はかつて一度だけ、グリムゾン伯爵の詩に近い作品「ストリー  トライフ」(7/24)を誉めたことがありますが、あれは「総  合」の前衛さを買ったんです。念の為に言い添えておきます。 くれないの丘 - 中村文彦 1 ・「つれあいのばあさんがなくなって4年。2人きりの生活が22  年続いた後の4年はさぞ辛かったに違いない。」はアツシの思い  だろうか? だとしたら、22年とか4年とかキッチリとした年  数が言えるのは不自然。地の文だとしたら、「さぞ辛かったに違  いない」はあまりに傍観的でやっぱり不自然。 ・地の文が純粋i地の文なのかアツシの語りなのかはっきりしない  のが居心地悪い。(「朝の5時半、おれたちが素敵な2トン積み  の…」と一個所だけ「おれたち」となってるし…) 結婚〜TURE LOVE〜 - イエズス狂会 2 ・そ、そのPNは人名ではないのでは…(笑) ・この作品を読んで少しも笑わなかった人は、一度お医者さんに御  相談下さい(笑)。 ・婆さんが逝かないようお祈りします(笑) コール - 風祭 にぎり 2 ・地の文のほうが主人公のクールさ(ニヒルさ)が引き立ったと思う。 心の健康は体の健康から - 小副川 1+ ・OLが湯飲みに異物を入れるのは陳腐かな、と。 ・OLが黒人とアバンチュールというのも陳腐かな、と。 ・お嬢様とブ男が結婚というのも陳腐かな、と(これにはそれなり  の理由付けが欲しかった) ・そこまで変わるものかな? ・末文はいい。雰囲気も嫌いではない。 誤算 - TAKUTO 1+ ・エラリー・クイーンのデビュー作「ローマ帽子の謎(原題は   The Roman Hat Mystery)」を思い出しますね。 最後の詩 - 内場 早科 1 ・「陳腐」と拒絶反応を起こす人も多かろうと思う。 ・手で書いていては間に合わないからワープロ…というけれど、そ  ういう人は既にワープロを持っている人(つまりワープロ経験者)  だと思う。 →ワープロ経験者だったとも考えられますよね。(北村) ・死を迎える人が死について書くことを避けるのは不自然のような  気が…。 雑踏 - ゆういちろう 2 ・主人公、詩人ですなあ ・もうちょっとストーリー展開がほしい ・雑踏で「たくさんの他人は俺の存在を証明してくれる」と思う感  覚は目新しくて良い。 裁きの場 - けい * ・以前にも同じ作品があったのでノーコメント。 時空の疵 - あおぞう 1 ・地の文の視点が定まっていないので居心地が悪い。 ・「別に僕を殺した老人を恨みはしない、誰でも過ちは犯す。」そ  んな聖人みたいな言い分は納得できない。 地獄の季節 - 小副川 2+→3 ・充満する毒気に微かな優しさ、という手法に予は滅法弱いらしい  (苦笑)。 ・「祈るべき神様は、この俺だ。」…「様」は不要。あるいは「祈  るべき神は、この俺様だ。」とすべき。この汚点は作品世界のほ  つれを感じてしまって残念。 →俺はこの辺は特に気にならなかったのですが。(北村) ・今週の予の一押しは、この作品と黒木さんの「消えてなくなれ」  です。 自分だけの空間 - kash 1 ・冒頭最初の一文「仕事が終わり…」と、次の文「いつものように  仕事が終わり…」がカブっていてくどい。 ・要するに、世の中が嫌になったから死のうって話ですね? 頂け  ません。 shining star - 奈都 1 ・科白の多用がひっかかった ・うーん…このオチは古典的なので、よほどの見せ方でないと納得  できない。 常識の奴隷 - おあしす 1 ・「当たり前のことにしか興味のない友人。」…この時点では、主  人公は「常識の奴隷」を疑っているようだが、「当たり前」とい  う言葉を使うところが既に「常識の奴隷」なのでは? ・「数学、世界史、古文、漢文。どれも大人になって役立てようも  ない。」…同上。「役立つ」も「常識の奴隷」が発する言葉に思  えてならない。 ・会社主義の日本は、最も社会主義に近い「資本主義国家」と喝破  した論者がいたが、同感ですな(←…って、これは蛇足) 親友 - 吉澤 隆 1 ・語りで全てを片付けすぎ。この内容なら地の文で書くべきだと思  う。 タカシ - 小副川 2 ・娼婦じゃなくて普通の女の子を連想してしまう。悪いことだかど  うかは解らないが。 ・「恋愛ごっこ」から始める恋愛、というような感じがした。 ・「あたしの価値観には相容れないよ。」…「相容れない」という  言葉は、主人公のキャラには相容れないと思う。 匠の村 - 蛮人S 2 ・崖崩れの必然性はなかったような… ・「この村の秘密を知られてしまったからには…」という女将のリ  アクションを末にもってきてそれに繋げるように展開すれば、崖  崩れの効果が上がったと思う(逃げようにも逃げられない、とい  うことで)。 ・東照宮の「眠り猫」を小道具に使ったのは良かった。 タケシサン - 梅倉啄 2 ・「タケシサンはいわゆる知恵遅れであった。」の一文は不要だと  思う(←念の為に言っておきますが差別用語だから云々というわ  けではありません) 卵 - 名奈尾 2 ・あ。本家「的ガモ」の続編だ(←作者はこう突っ込んでもらいた  いに違いないと勝手に想像する<笑>) ・「的ガモ」とちがってシリアスな趣きですね。 ダリの気分 - 大竹清治 1  ・うーん、不条理。 ・こう言ってしまうのは少し癪だが…理解不能。 ディナー - 名奈尾 2 ・おお。「的ガモ」シリーズ第三弾。 ・人肉って美味いらしいですね(予は王にしては珍しくグルメでは  ないので、一度も食ったことはない) ・残ったカモには誰が餌をやるんだろう? →七緒さんが育てるのでしょう。そしてまたいつか美味しい鴨料理  を作るに違いない。(北村) 仲間はずれ - Eカーター 2− ・ふーむ…どうやら主人公は人間ではないようですね。(←正体は  謎) ・妻は人間だと思うけど。 夏草 - ほし 2− ・「‘翔ちゃん’と呼べなくなったあの日」…何があったんでしょ  う? 書いてほしかったです。 ・漱石が教員時代に「‘I love you’を和訳せよ」と学  生に問うたところ「我は汝を愛しく思うなり」などの答えが返っ  てきたので「日本人なら『月がとても青いなあ』と訳せ」と怒っ  たというエピソードに通じるものがありますね。 なまあし - 小副川 2 ・どぎつい痴漢の描写とかにならなくて良かった(ありがちだから) ・「飲み屋のねえちゃんじゃないぞ。血を分けたほんまもんのねえ  ちゃんが、唇を引き締めて立っていた。」…ウケた。 ・自分の姉ならもっと早く気づけよ(笑) ・どうやらこの姉は、本心からは怒っていないらしい。うるわしき  姉弟愛? 涙 - ひょん 1 ・「ナンセンスホラー」と勝手に命名させて下さい。 二重人格者の手記 - 瑕瑾 2 ・この存在を「神」と言い習わされているのだろうか。 ・どうやらこの作者は「人間の狂気」を主なテーマにしているらし  い(ただの推測)。 如意刀 - 妄言剣士 * ・狂一族さんに感化されてPNの一部を変換してみました(笑) ・「お姫様を助けるナイト」の典型に過ぎぬ思われたら少々癪では  ある(苦笑)。 抜くと抜かれると - 幸甚 1 ・い、一字…。作者はディスプレイの前で吠えたのだろうと思う。 ・理解不能。 盗人蕎麦屋 - 梅本昌男 1 ・「、」が多くて読みづらいが意図的にやってるのだと思う(この  作品は作者のいわば実験小説だと思う)。 ・明治あたりの擬古文だと思うが、あちこちにミスがあるのがひっ  かかる(例えば「予想したよふに」→「予想したやうに」) 猫舌盗塁王 - 米倉 2+ ・猫舌を徹底的に「ありふれたもの」と決め付けているところが面  白い。 ・猫舌と全く関係の無い「盗塁王」をくっつけたのも面白い。 ・客観的立場の語りかと思いきや実は当事者の語りだったのも良い (図々しく宣伝(?)させてもらえば、拙作「女神と丸太郎」(9  /17)もこの手法を使ってます) ノイズ - とりあたま 2− ・読んでいて、けだるくなりますね。 のびた君 - 3104 2 ・この看板が具体的に何処にあるのかわかりにくい(「前の方」っ  て…?) ・男にとって、あんまり見たくない看板を見てしまったんじゃない  だろうか? バカップルは行く - コーンヘッド 1 ・個人的には、路上駐車より路上チューのほうが腹立たしい。 ・一昔前の少女漫画(読んだことはないのであくまでイメージ)を  文字にしたような感じ。 ・タイトルはグー。 ・もっと強烈なオチが欲しかった。 花咲じいさん - エアリエル 2 ・先週の「巴」とは打って変わってドライな文章ですね(いい悪い  の問題ではない) ・「そんな当然と言えば当然だが、」の文章がちょっと変。 ・桜の季節にしか見かけないのに、店長はよくじいさんを覚えてい  るな。 ・桜と死の相関は、目新しいような目新しくはないような…微妙な  ところですね。 消滅点 - 澪 余子 2− ・末文にKの親父さんの死を持ってきた作者の意図が解らない。 ・個人的嗜好で言わせてもらえば、Kが「俺はいつだって交差点で  もブレーキをかけない生き方をするのさ」などと言いながら車に  はねられて死んでしまうストーリーが好み(←本当に個人的嗜好  に過ぎません) →俺はあそこで叫ぶとこがよいと思いました。(北村) 母 - グリムゾン伯爵 2 ・最後の二文に、この作品のテーマが凝縮されている気がする。 ・ただ死を嘆くだけなら、採点はもっと低かったと思う。 晴れ - 子洗 由香里 2+ ・作者の心情の吐露のような気がする ・この主人公のキャラには好感が持てる。文中にある通り、ポジテ  ィブシンキングだからかな。 独り言 - 水城 夏樹 1 ・最後から二番目の文章は、若い女が放つ謎の科白ですな。男には  永遠に解らない。そのくせ「あの…少しはダイエットなさっては  いかがですか?」と言いたくなるオバサンクラスになるとダイエ  ットには頓着しなくなっている。世の中、うまくできていないね  え。 ・独り言は…基本的に他者の排除ですから、例えば「謎」などの趣  向を凝らさない限りやめたほうがいいと個人的には思います。 不安定な恐怖 - Chirr☆ 1 ・「あれからすぐにつきあい始めたのだ。」はあまりに唐突すぎる。  一文程度でもいいから、付き合う経過を入れて欲しかった。(字  数がきついのは解るけど、どこかを削ってでも) ・オチが名奈尾さんの「ディナー」とカブってしまいましたね。 踏切 - 渡辺 ノリ 2− ・末文のいわんとしているところは解る気がしますね。もっとも予  の場合は、その短い電車にユーモラスな感じを受けて笑ってしま  うのですが。 Flower - 京木 倫子 2 ・作者はかつて「感覚的なものは苦手」といっていたように記憶し  ているが、この話は感覚的なもののような気がする。 ・崇は舞を探しにどこをさまよっていたのだろうか? 白昼夢か?  冥土か? 眠って見るあの夢の中なのか? 異次元なのか?(こ  ういう話にこういうことを問うのは反則のような気がするが) ・舞の死が謎のままでいるのは賛否両論あると思う。(予はどちら  かというと「否」です。舞に会って死んだ理由を尋ねてみたいと  いう崇の心理描写があれば「賛」ですが) 僕は追われている - 水谷 2− ・息子を死なせてしまったショックのあまり錯乱して幻覚を見てい  る、というふうに読みました。 街の人々・・・・ - 秋月 青葉 * ・以前にも読んだことあるのでノーコメント。 待つ人 - 子洗 由香里 2+ ・うーん…いい雰囲気ですね。 ・「ハッハハ……、の笑い声は、キャラに合っていないと思う。  (例えば「あはは」…かな?) ・末文は主人公の自惚れっぽくて少し鼻につく。例えば「…なんて  思ったりした」と、少し遠慮がちの方が個人的には好感が持てる。 惑い - 小黒藤恵 * ・いくら何でも文字数オーバーし過ぎなので採点は控えます。 ・売春婦と寝る男は(寝ない男は言うまでもなく)概して売春婦を  蔑視しているものです(←…よね?)。 ・もう少し蛇足を。売春を援助交際と言い換えるのは、税金を公的  資金と言い換えるが如き悪習だと個人的には思う。 →売春行為のない援助交際もあるらしいので難しいところです。(北村) 命玉の話 - 惣領まこ 1 ・三人称の方が良かったと思う。 ・祖母の科白の量があまりにも多すぎる。地の文でストーリーを展  開していくべき。 3つの真実 - 砂都 愛子 2 ・首を吊った男は不気味で仕方が無い。申し訳ないが「アホー」と  言い切ってしまう。ましてや後追い自殺なんて真平御免。 ・男にこういう惚れられ方をしたいという女性はけっこういるのか  なあ…?(冗談じゃない。おお恐い) 耳 - 清瀬 双 2 ・本当に受かりたいのなら、非常ベルが鳴っても強盗が襲ってきて  も動じてはイケマセン。 面接 - まさ * ・これも過去に読んだのでノーコメント。編集部のミスなのかな…? →再投稿でも載せるようです。(北村) もうひとりがじぶん - 赤坂 めとな 1 ・妙に古風な口を利く妻だと思ったら…そういうことですか。 モシモシ2オヤスミ - MAH * ・再投稿して下さい。 ヤッパリナ - スキャン 2− ・かつては男の心理といわれた部分を「女」に担わせていますね。 ・フィジカルはプラトニックを制しますか…。 柔らかな朝 - 佐藤 ビッケ 2 ・敦子は最終的には幸せになれるんだと思う。 夢の底 - 蜜柑 2− ・「母を陵辱したいと思い、」…おいおい。そりゃムチャでしょう?  (倫理的に云々以前の問題) →エディプス・コンプレックスというもののようです。(北村) ・常識を疑うことは良いことだ。 夜明け - あらき まさる 1 ・毎年「今年は異常気象だ」とか聞きますよね? 毎年「異常気象」  ならその気象は「正常」ってことだと思う。 ・話が性急すぎる。 よっさん - 塔 重五 2− ・えー? このオチには首を傾げてしまう。 ・しかし「リストラ」という語を安易に使っていないことには好感  が持てる。 悪いやつほどよく喰らう - 百代の過客 2+ ・「老人を殺す」と「ビフテキの咀嚼」の対照が良い。 ・「おまえさんは見かけどおりだよ」…シリアスな作品中でクスリ  とさせる場面。いい。 ・執行人が自分の苦労を切々と息子に語ったところ、その感想が  「でも楽しみもあるんじゃない?」だった短編を思い出した。 追記・今週は今までで最も「3」をつける作品に悩みました。特に 小洗由香里さんの「晴れ」と「待つ人」(わお。同じ作者の二作品 に2+をつけてたんですね。読み返して初めて気がつきました)は、 予にとって「消えてなくなれ」や「地獄の季節」と僅差でした。