11/6全感想 #点数は1,1+,2−,2,2やや+,2+,3,3+  (今週から「2やや+」を正式導入します) #()は文字数オーバー #☆は挑戦者。★は一時予選通過者 #◆はゲストの感想。→は感想に対するコメント。 ゲスト:紺詠志さん、あささん、黒木りえさん、嶺行伸さん 秋の夜長に - 内場 早科 (2) ・踊るためだけに人間となったこおろぎは、人間として生きていく  ことの複雑さに直面して悩む時がくるだろう。(勝手に後日談を  予測) 朝の戦場 - 嶺 行伸 2− ・しぶしぶ署名したのか。近所づきあいも大変だなあ。 ・これが日常の光景とはすごい。 当たれ - TAKUTO 2 ・たぶん親切な人が玉を分けてくれると思うのだが。 ・CR機はこういうとき困る。 あづさ弓 - 妄言王 2やや+ ・林檎は昔日本には無かったような気がする(うろ覚えですい  ません)けど、どこか異世界の話とも読めるからいいか。 ・ウィリアム・テルに似た話なのかな、と思わせておいて額を  射抜く、という展開は意外でよかった。 ・ラスト六行が無かったら、俺はこの話が分からないままになっ  ていたでしょう。 ◆ラストについては色々な意見があるところだと思いますが、  「あれだけ色々な解釈を提示したのなら、「真相は闇の中」  という描写は蛇足だ」とぼくは思いました。(あさ) →俺はまとめの言葉はあっていいと思います。(北村) 十六夜 - 京木 倫子 2 ★ ・人の心は複雑だ。この話を読むと北村の頭の中はぐるぐる回っ  て止まりません。 悪戯 - Chirr☆ 2− ・「プライドが許さないわよ」という科白は何処へ。 ・他人への贈り物を奪っても気は晴れないと思うのだが。 移動遊園地 - 塔 重五 2 ・舞台は魅力的である。 ・話は理解しきれないところがありました。 ヴァーチャル居酒屋 - 鷲尾井香奈子 2 ・「……それでいいじゃない」という部分は、自分で自分に言い聞  かせている様で、ちょっと気になりました。 海辺の部屋 - 滝口雅行 1+ ・全体的にはよく分からないっす。 ・測量士には憧れます。 ◆アネモネの花はいまも花咲き」はくどい。「アネモネの花はいま  も咲き」でいいと思う。漢字とかなのバランスがいまいち。ひら  がなをふやすならリズムにも気をつかわないと。「思い始めたの  はてにいれることのできない」は「思い始めたのは手にいれるこ  とのできない」、「むこうがわにはかること」は「むこうがわに  測ること」にしたほうが読みやすくないか?(黒木) ◆「うなづき」は「うなずき」。(黒木) →俺は「うなづき」と書く人です。「一つずつ」も「一つづつ」と  書きます。理由:1.発音的に「づ」と思う。2.旧仮名遣いで  はそう。3:単なる好み。 裏側 - 青木健一 2− ・ずいぶんしみったれな元締めだなあ。 ・ティッシュ配りのってそんなにずっと監視されるるものなのでしょ  うか。 笑顔ください。 - おーぎや 2− ・それなら、めんどくさがらずに自分で(笑顔筋肉を動かして)笑  えばいいのに、と思ってしまう。 ◆夢の論理系ですね。徹底した描写は期待通りでした。なら、もっ  と奇想天外なラストを、と思ってしまいました。(あさ) 駅までの下り坂 - NO.28 1 ・何だったんだろう、と言われても。 ・今の生活に何か不満があるのでしょうか。 幼き約束 - 水野 明 2− ・「4歳」「幼稚園」「小学校低学年」という言葉以外、あまり子  供らしくない科白だと思います。 おにぎり - おーぎや 2やや+ ・結婚前から仲が悪いことが周りに認知されていて、それでも結婚  したのなら、「仲が悪い」ことも一種の分かち難い絆なのだろう  な。 ・かおりさんのおにぎり食いたいな(いま腹減ってます)。 ◆いい話です。加藤のキャラの勝利。出てくる人が、みんないい人。  世紀末のせいか殺伐とした作品が多い中で、いいですね、こうい  うの。(紺) 思い出のステレオ - あらき まさる 2 ・子供にレコードを教えてあげるのもよいと思うよ。 ◆なるほどなるほど。思い出は、しまっておくべきものですな。短  くて、物足りないくらい簡潔なのが、効果になっていていいです  ね。(紺) おやじマン(最強の使徒 そのいち) - グリムゾン伯爵 2− ・想像妊娠とは大変だ……ってどこがだ。:-D ・「糟糠の妻」は訳しにくいなあ。訳さないけど。 ・次回以降に期待。 俺と里子と神戸牛 - M・J・ヒョン 2 ・「里子」は、はじめ「さとご」かと思いました。 ・「うまそう」でちょっとびっくり。肉牛だったんですね。 ◆嫁ぐ妹と兄に似た、美しくも哀しい話ですね。妙な設定の中で美  談を展開するというのは吉田戦車(漫画家)の十八番ですが、同  様のセンスを感じました。「馬鹿」もジャブ的に効いていると思  います。(紺) オンナの時間 - 和泉奈緒 2− ・最初と最後で、「確かめなくては」「確かめなくちゃ」とほんの  少しだけ変わっているのには何か意味があるのか気になりました。 ◆読み取りにくかった。数字データの多さ(しかも算用数字で目立  つ)と、「電話」や「若」が連呼される部分。こういったクドさ  が、作品を悪い意味で難解にしていて残念です。『「もしかした  ら〜思い当たったのである。』と書いてしまったのは失敗。これ  は結末で読者に推測してもらうものです。(紺) カーニバルの夜 - 雨龍 2やや+ ・図書館が湿ってたら本がくさってしまう。 ・誰一人として気付かないのはあまりに哀しい。 ・全体的には好きな話です。 ・「谷仮面」をお勧めしましょう。既に知ってるかな? 改訂さるかにばなし - TAKUTO 2− ・この話からこの教訓は読み取りにくいと思った。 ◆改訂? 教訓はいらないと思う。パロディは原作よりはるかにお  もしろくないと読みすてられる。(黒木) 案山子 - もずのすけ (2) ・時間がよく分からない部分がありました。「今」とは全てが終わ  った後の事なのでしょうか。 ・現在は鳥も病んでいる、という発想は面白い。 ・灯りがいつまでもついていたのは何故だろう。 風の色は緑 - 尾池 かわず 2 ☆ ・同じだろうか。 ・「変な薬」はちょっと怖い。 ・いままでそこで生活していたのに、辞めさせられて「あんなもの  に、縛られていたのだ」というのもどうかと思う。 花濺涙 - atuko_w 2 ・一万円は安い。 ・事実が残っていないとはどういうことだろうか。 悲しき地下鉄 - 鴨田義次 2− ・ううむ。可哀相に。 ・「氷りつく」は「凍りつく」ですよ。 ◆最後のシーンは、警官が近寄って来る方が、絶望感が漂うと思い  ます。(嶺) 神への階段 - たかみちーは (2−) ・厄除けをきちんとやるとは律義な。 ・平地にある神社は近くに無いのかな。 河 - 砂都 愛子 2 ・ああっ! 娘さんは亡くなっていたのですね。俺は暫くの間、予  定を変更して神前式にしたのかと思ってました。 ・「左前の」という言葉だけでそのことを表現するとはニクいっす。 キミノテノヒラ - 稲森 あすか (2−) ・勝ち抜き史上最長作品だ。:-D ・花屋になってもいいじゃん。 ・健太郎は自分に向いた仕事を探してみてはどうだろうか。 ・がんばって千文字にしましょう。 キロシの宇宙 - 紺詠志 2+ ・宇宙探検家を題材にしてカッチョイイ話を書かれてしまった。:-D ・たぶんHとKを見間違えたのでしょう。 ・実は「行ったことにしたことにしようか」なんですね。 くちづけ - 乾至 2 ・行き着くところまでイってしまわれましたね。 蜘蛛女 - グラディス 2 ・グラディスというとクリスティを思い出す(ミス・マープル物に  出てくる家政婦はたいてい名前が「グラディス」だから)。 ・どっちやねん……と言っても、多分どちらもほんとなんだろうな。 暗闇道化師 - ランシェロ 2− ・ううむ。狂気だ。 ・女の人は誰だったんだろう。 故郷は、地球 - 蛮人S 2やや+ ・故郷とは人の心にあるものなんですね。 ◆拙作と同じテーマ。私の完敗です。(嶺) 心のボール - 瓜生瑠璃 2 ・「夏が終わった」ときって、ブラジル留学して一年後なのかな。  それとももっと年をとってプロ?を引退する時なのかな(なんか  サッカー自体を止めそうな雰囲気だったもんで)。 ・折角ブラジル行くんなら一年くらいでは勿体無い。 ◆泣きそうになった。こういうのに弱い。いい話でないはずがない  話、ではあるけども、悪く言えば、ベタなんですけど、いい話は  いい話。サッカーの記憶は、キャプテン翼世代にとって、たまら  ないものがある。(紺) 殺し屋入門 - ouji 殺し屋入門 - ouji 2− ・何故、最初に雇われた時に「自殺請負株式会社」であることをふ  せていたのかな。 コンポスト - 鴨田義次 2− ・幻聴が聞こえるということは、「わたし」に罪悪感があるという  ことの現われなのだろうか。 ◆「お台所を設計から」は「お台所を設計するところから」か「お  台所の設計から」じゃないかな。プロ作品におなじネタがある。  あえて言えばゴミの量に無理がありすぎる。(黒木) 坂の下の風景 - 秋月 青葉 2− ・(変わっていくのは当たり前)と思いながら布団を頭から被ると  は、まだまだ割り切れてないようだね、勇次君。 視線 - 稲葉靖幸 1 ・おおっと、いいところで文字化け。 自転車に乗った夜 - 乾至 2− ・そういう夜もあるでしょう。 ◆失恋が発露なので、つまらなく読み進めていたけど、最後の言葉  で救われた。そのとおり。がんばれよー、主人公。(紺) 至福の時間 - aki 2 ・庭の楽しみかたはひとそれぞれ。母親のような楽しみかたもあり  だと思います。 ◆登場人物がよくわからなかった。だれがだれの母親? 前半と後  半で語り手がちがうの? はなしことばで「サボテンすら」って  言うのかな。「サボテンだって」とか「サボテンも」って言うよ  うな気がするけど。(黒木) →語り手は変わってないっすよ。娘(あたし)は庭いじりに熱中し、  実家の母はとなりの庭を見て楽しむ、という話だと思います。  (フォロワー北村) →「すら」かあ。言わないとも言えないしなあ。「だって」はいい  かも。でも「も」をいきなり使うのはちょっと……。俺は「さえ  (も)」或いは「何も入れない」を推してみます。(北村) 銃痕 - 那珂川泰誠 2− ★ ・銃携帯は日常なのだな。それでもあまり緊張感はなさそうだが、  どんな世界なんだろう。 双六 - おかみふみかつ 2 ・俺も大学ではだらだらしていたなあ。 ・でもそういう時間があったことは悪くないと思ってます。 スタンダード・マーダー・ケース - アラスカ帰りのチェインソー 2+ ★ ・うーむ。ハードボイルド。 ・非の打ちどころはなさそうです。 スピード写真 - 桐原いすず 2− ・独りごとはあまり好きでないです。 性欲の鳩 - CHOCOLATE ・公園でそんなナンパの仕方はやめろよう。 ・堕ちたらあかん。 ◆主人公は男性なのだと思っていました(私の一人称小説主語「私」  の初期設定は男性なもので)。それにしても動物の交尾を見るの  は楽しいかなあ、ちょっと共感しかねます。でも、時間的な割合  の話、おもしろかったです。オチは意外すぎた、というか性別が  分からなかったから。(紺) 大逃亡フロム現実 - えくれあ 2 ・あほうな男や。 ・ある意味、この話も非の打ちどころはないと思う。 台風の子ら - 梅松 2 ・カタルシスがありますね。 ◆「ブタ」と「豚」を使いわけているように見えない。「字も読め  ない」にひっかかった。字があって、それを読めることに意味が  あるという豚の認識はどこからくるのか。どこまでが豚の認識で  どこからが人間の論理なのか、そのあたりのずれを書きこめばもっ  とたのしい話になったと思う。ま、好みだけど。(黒木) タイムマシン - TAKUTO 2− ・昔のび太が、それぞれ違う時点の未来での自分をn人連れてきて  宿題を手伝わせる、ということをやってたような。結局自分もn  倍疲れることになったというオチ。(nは適当な整数) ・「過去(未来)=パラレルワールド」とする時間旅行ネタは、何  でもありになってしまいそうで個人的にはあまり好きでない。 ・未来の自分を殺したら自分もそこで死んでしまうではないか……  あ、パラレルワールドだからいいのか。 ◆理屈の読解に費やす労力のわりに、オチがイマイチですね。イマ  イチを補えるような物語性が欲しいところ。(紺) 戦いはまだ続いている - 尾池 かわず 2 ・やるなら熱くなんないと面白くないですよ。 ・体育祭でこんな別れを演じるカップルが居たら、周りがやんやや  んやと囃し立てるでしょうな。それはそれで盛り上がる。 団地の片隅 - 植村 亮 2− ・この話自体は教訓がそのまま入ってきているようですが。 地球へ…… - 嶺 行伸 2 ・さすがに「テラへ……」ではないよね。:-D ・あ、「下水道の蒸気にイオンを混ぜた様な」って潮の香りのこと  か、これはちょっとわかんなかった。 ・クトゥルーは知られてるわけだね。 ・主人公は人工の環境で育っているんだから、地球の生物とかはグ  ログロなんだろうな。現代人にとっても太古の地球の姿はそうい  う風に感じられるのかも。 テーマパークが眠る頃 - 塔 重五 2やや+ ・自分が年老いた時、どんなになっているだろうと考えさせられた。 ・最後で「彼」の考えを断定しているのが少し気になりましたが、  年齢を重ねた者にはそんなことは分かって当たり前なのかもしれ  ない、とも思わせられます。 ◆若い書き手だと、なかなかこうは書けないなと思いました。(塔  さんが、年をとっているといっているわけではないんです)おち  ついた描写は読んでいて安心感がありました。書く上で学びたい  ところです。(あさ) 電話 - 黒木りえ 2やや+ ・ずっと話しながら来るとは優しい。 ・彼も「彼女の世話を焼く」ことで彼女に依存しているようだ、と  深読みしました。 遠くへ行きたい - 風祭 にぎり 2 ・彼女は何処へ行くのか。 流し〜機械仕掛けの元副総理〜 - 狂産党 2 ・たまに使うと紙が汚れる。<シャーペンの消しゴム ・ヤマハ(愛器)の出番が無かったですね。 ◆九分九厘なら、9%なんじゃないのという突っ込みは無用でしょう。  (あさ) →9.9%ですね。(更に無用な突っ込みをする北村) 初めに、 - 海坂他人 2+ ・これはこたえました。 ◆意図と離れた感想を残念に思うことは、すなわち自らの筆力を残  念に思うことである。この作品は、別段『「勝ち抜き」感想書』  に対する批判ではないやうに思ふ(マネ)。結局「大爆笑」は祐  利君の執筆のエナジーになったのだから、祐利君は甘木氏に感謝  せねばならない。というオチを含んだ作品だと読んだ。おもしろ  かった。文体もマッチしていると思ふ。(紺) →あ、モネの親戚がゐる。←偽情報(北村) バレない嘘 - 山本 丈晴 2 ・整形したからといって「騙す」ことにはならないと思うのだが。 ・でも二回するのは顔に悪いと思うよ。 ・そもそも整形したらほんとに前より良くなっているのか。ブラッ  ク・ジャックが執刀すれば別だが。 ハロウィン - 岡本 ひでお 2 ・殺すのは読めてしまう。 ・日本でハロウィンをやるのは、なんかちょっと違う気がする(と  いう北村はハロウィン生まれ)。 半分だけのお芋 - 百古新一 2 ・大して事情も知らないのに「逃げ出すような人は好きになれない」  とは俺は言えない。男作って他のところに行ったって別にいいじゃ  ん。 ・でも実家の墓にも入れてもらえないってことは、余程の事があった  のかな。 羊虫−hitujimusi - うおずみくるみ 1+ ・こういう特殊表現は好きではある。 ・PTSDってなんだろ。 秘密の場所 - 秋月 青葉 1 ・そう言えば、「他惑い」は「とまどい(戸惑い)」のことでしょ  うか。 ・とは前には言ってなかったよね。 本命馬券 - おあしす 2やや+ ・予想屋が馬に賭ける心意気、かっこいいっす。 ・死んでしまったのは残念だ。 妙案 - 来戸 廉 2 ・ちょっと待て。部下を上手く使うのが管理職の勤めではないのか。  辞めさせてどうする。 もすまん安太郎 - たにし 2 ・安太郎さんは何処へ行ったのだろうか。 ・きっと何処かでまたパヤパヤを振りまいているに違いない。 ◆いやあ、すばらしいです。感動しました。そして嫉妬。もはや映  像美です。(紺) 夢 - 梅倉啄 2 ・この夢オチは哀しい。 理由 - 豆ビーンズ 2 ★ ・はじめの三行を読んだ時、死んだ母が自分の死を電話で伝えると  いうシュールな話なのかなと思いました。 ・「運命」としか言えないこともある。 冷蔵庫 - のら 2 ★ ・独り言だけど、これはちょっと面白いです。 我が愛しのディーン - 七城 まき 2 ・男が「可愛いな」というのはなんかちょっとヤダなあ。 私は中央分離帯にいる - こずみっく 2 ・歩道橋を作るべきだ。 ・あ、ど根性ガエルが。:-D ◆一行めが好き^^ でもおちは読める。わりにみんな書きたがるタ  イプのおちじゃないかな。(黒木)