12/18 黒木りえさんの感想 『アタックリスト』 塔重五  独白で改行してね。 『がんばりまーす』 TAKUTO  「障害者達が少しでも普通の人に近づける。」にかちんときた。障害 者は「普通」じゃないっての? 『二人の間』 秋月青葉  視点を固定しないのなら、もっとテンポよく視点をうごかしてはずま せないと。  うーん、今週は不作。先週とおんなじ文句しかつけられないわん。で もね言わせてね。小説は歌でも落語でも詩でもエッセイでも「ちょっと いい話」でもないのよ。  まえから思っている(ほかの方も指摘している)ことだけど、勝ち抜 きという場には必要以上に作者の語る場があるよね。評らしい評が江田 さんのサイト(と、あとマチスでちらほら)だけだった時代から、掲示 板で作者が「あの作品はね」というのはよく見られたもの。  べつにいいんだけどさ、それにしてもよく「あの作品の狙いは」とか 「テーマは」とか理路整然と(でもないひともいるが)説明できるよな ーと感心してしまう。なんだか新製品のプレゼンテーションをきいてい る気分。小説ってさー小説ってさー、「狙い」とか「テーマ」がないと 書けないもん? そこまで理論武装が必要なわけ?  なにかを表現するために舞台を選んで小道具を吟味して登場人物を設 定して小説を書く。ここまではまあいいとしても、表現したいものが優 先されちゃって、小道具にこだわりすぎたり登場人物の個性に目をむけ ないで演技にまでこまかく文句つけたりしていたんじゃ小説とはなかよ くなれないんじゃないかなあ。