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   <meta name="Author" content="北村暁">
   <title>勝ち抜きの思ヒ出</title>
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<center><table BORDER=0 CELLSPACING=14 CELLPADDING=4 WIDTH="550" >
<tr>
<td>
<h3>
勝ち抜きの思ヒ出・其の一</h3>

<p><br>ではつれづれっと書いてみましょうか。
<br>一応、北村の主観に於いての話ということを頭に置いてください。
<p>一九九八年一月末、北村は大学卒業を控えていました。
<br>その前年四月より大学の電算室で使い放題のinternetにハマりまくっていたものの、然したる目標も進む道（有り体に言えば就職先）も定まらぬ状態でした。
<br>そんな時に、何かの拍子で「勝ち抜き小説合戦」を見つけてしまったのです。
<br>小説をメールで投稿して賞金が得られるかも――
<br>さしたる金も持たない学生には六万八千円は大層魅力的でした。
<br>ＳＦ研なぞに入っていた北村は、幾つか既に書いたモノがあったので、その中から一番のいいかなと思った奴を早速投稿したのであります。
<br>「コノ作品で金がもらえるかも」というアサハカなる期待は次週、脆くも崩れ去ったのでありました。
<p>2/4投稿作品→最も短いショートショート
<p>同じ週の作品ヨリ。
<p>・オドり - おとにゃうさん
<br>そのシュールな文体は頭を離れることはありませんでした。昨日読み返してみたら、あの「狂一族」を世に送り出したtatsuyaxさんの作品と知り、今更ながら驚いております。
<p>・少年の夏 - 池田朋子さん
<br>後に敗者復活、グランドチャンピオンとなりました。
<p>・闘技場の女 - takkaさん
<br>まさか女性が書いた作品とは思ってませんでした。甘いぞ→当時の自分。文字数超過は惜しいです。
<p>・煮豆 - Ｍｒｓ．Ｍさん
<br>挑戦者に選ばれたことにより裏掲示板で論議を巻き起こした作品。よくぞ選んで下さいました＞編集部の皆さん。単なるショートショートではない千文字小説の魅力を知りました。
<p>・マンハッタン八百屋ストーリー - ashさん
<br>お気に入りな作品です。繰り返される比喩に注目！
<p>・ようこそチョモランマ - okuda hironoriさん
<br>これも好きです。かるくてすがすがしい。
<p>
<hr WIDTH="100%">
<h3>
其の一補足：「最も短い……」投稿についての思ヒ出</h3>

<p><br>その頃、審査員の薄井さんが「数字は縦書きを考慮して漢数字で」と言っていたので、北村は素直に「最も短い……」の数字を全部漢数字に直しました。
<br>しかし「アレフ２」については、数学用語でもあり、また、「アレフニ」と片仮名の様に読まれる可能性大になってしまったので、直すのではなかったなあ、と烈しく後悔したのでありました。
<p>次回は「脳内幽霊」を投稿した2/10ころの思い出を。
<br>
<p>勝ち抜きの思ヒ出・其の二
<p>間が空いてしまいましたが。
<p>自分のとっておきがあっけなく落とされてしまった北村ですが、とりあえず手持ちの駒を千文字以内に改作して投稿することにしました。（ほんとに滅多に書かない奴だったもので）
<br>非力な北村の思い付いた精一杯の戦略（？）として考えたのは「手持ちの駒から、（何でも出すのではなく）そこそこ良さげなものを、名前が忘れられない程度な間隔で投稿していこう」ということでした。
<p>ところで投稿と同時に、投稿作品を読むことも楽しみ始めていたのですが、読んでいくうちに「他の人の意見も知りたいなあ」と思うようになっていました。
<br>そこで「求めるならばまず自分から与えるべき」と、何処かでインターネットについてそんなことが書かれていたなーと思い出し、マチスにて、自分が面白いと思った作品の感想書きなど始めたのでした。（そのころの文章は残っていないけれど、今見たら自分の思い上りに　こっぱずかしくて赤面すること間違いなしだろーなー）
<p>何故か其の二はまだ続きます（其の三にはならない）。:-P
<p>
<hr WIDTH="100%">
<h3>
■について</h3>

<p><br>ついでに北村が何故話の終わりに■を付けるかを述べてみませうか。
<br>思ヒ出話とも繋がるかも。
<p>一言でいえば「おわり」という意味で付けているのですが、雑誌などで短編小説を読むと、「あれ？　ここで終わりでいいのかな」と思うことがたまにあったんで、明確な終止記号を付ければ読む人も読みやすいかな、と考えたのが動機です。
<p>それから■を選んだ理由。
<br>大学のときに数学を学んで（正に「下手の横好き」でしたが）いたのですが、数学における証明で「証明終わり」を示すのに■を使うことがあります。
<br>（書く人や本によっては□だったりq.e.d.だったり　//だったりもします）
<br>そこから拝借して、話の終わりに■を使うようになりました。
<p>あと、「この文は北村が書いたもの」というのを示したかったというのもあります。
<br>（「それは書いた内容で示せ！」と言う声が聞こえるような……　^^;）
<p>
<hr WIDTH="100%">
<h3>
続けようっと</h3>

<p><br>あたまの中の思考を文字に変換するのは俺にとってはけっこうめんどうなことです。
<p>そもそも餓鬼のころは作文が何より嫌いで、かといって喋るのが好きなのかと言われればそんなことは全然ない。まあ子供のころ文を書くのが嫌いだったのは「語るべきこと」が何もないのに無理矢理書かされていた所為だったかと思います。その御蔭で文法を身に付けられたのは有難いことですが。
<br>今現在このような文字ばかりの頁を作っているのは「書くこと」と「喋ることその他」の表現方法を比較検討した結果「書くこと」の方がコントロールしやすそうだし、書くのにはどれだけ時間がかかっても読むほうはそんなの関係ないから、どちらかと言えば書く
<br>ほうが自分向きかねえと思い至ったから。
<br>しかし難しいことには今も昔も変わらず。
<p>勝ち抜きの思ヒ出を続けねば。
<br>池田さん・黒木さんがめちゃめちゃ語っているので、俺ももう少し騙らねばと思っているところです。
<br>もう少し感想書きを始めるに至った動機について踏み込んでみませう。
<p>インターネットに触れ始めたころは「オンライン小説」という物には少々懐疑的でした。果たして本当に面白い文章が読めるのか、書き手の自己満足で書いているだけではないのか。と。（自戒しよう自戒）
<br>勝ち抜き作品を全部チェックするようになったのはそれらが「面白いかどうかを広く世に問う為に投稿されたもの」だろうとの期待があったからでした。それでも何週間分か読んでみるといつの間にやら「勝ち抜きファン」と化していました。
<br>今ではインターネットをオンライン小説を読む為に使う方が多いかも。
<p>勝ち抜き作品に対してあれこれ考えていると、「他の人はどの作品を面白いと思うのだろう？」ということが気になる。挑戦者作品には選評がつくけど、「何故挑戦者に選ばれたのか」というのは語られるないし。
<br>江田さんの論理的な批評はめちゃめちゃ好きだったのですが、何と言いますか、もっと読者的な立場で「この作品が面白いぜ〜」というのが知りたかったのでした。
<br>感想書きはほっといても誰かが始めたのかもしれませんが「もっと勝ち抜きを楽しみたい」という欲望は押さえがたく、それで自分で始めてしまいました。
<p>感想を書くことで自分の作品に注目するひとが増えるかも、ということは思わないでもなく、もしソレが目的で感想書きしていると思われるのなら不本意だなあとも思いましたが、ものごとを何もかも自分の思いどおりに出来るわけもないのでそこんとこはあまり考えないことにしました。目をひくことと面白いと認められることには大きな隔たりがあるだろうし。それに既に勝ち抜きを読者として楽しむ割合の方が大きかったかも。
<p>感想書きの場として何の気なしにマチスを選んでしまいましたが、今思うと傲岸不遜であったと反省もあり。「バーチャル文壇」と銘打っているから作品について語るのもいいのかなと思い、またツリー形式なので読みたくない人は読まずにいられるからあまり迷惑にはならないだろうと思っておりましたが、後ほど「マチスの懐の深さに驚いた」という意見を目にし、自らの認識のズレを知ったのでした。もとは業務連絡用の掲示板だったのですね。お騒がせでした。
<p>と書いてはみたものの、うーむ。どんなものだろうか。もし深く嵌りこみ過ぎてるようだったら遠慮無くツッコミお願いします。
<p>2/10に投稿したのは「脳内幽霊」
<br>「最も……」があっさり破れさったのですが、取り敢えず手持ちにあるものは出してみようと次に選んだのがこれ。元は六千字余りだったのですが無理矢理圧縮しました。よく短くできたもんだとは思うものの作品の面白さとしては投稿した五作品中二番目に自信がない作品（一番目は「鏡^2」）でした。
<p>同じ週の作品ヨリ
<p>バカマシーン - 紺時代詠志さん
<br>言わずと知れたエーシさんの正統派ショートショート。しかし北村は恥ずかしながらこのころまだ紺さんの作品のオモシロサを掴めていませんでした。ところで「時代」は今いづこへ。
<p>細腕の感触 - おかみふみかつさん
<br>ちょっとドキドキさせられました。直接的に語らないのがいいっす。文章は意味の集合体なのだなと実感。
<p>
<hr WIDTH="100%">
<h3>
で、</h3>

<p><br>　思い出話は果たしていつまで続くのでしょうか？
<br>　次くらいには終わると思います。
<p>　でその後「ポスト」などを投稿しまして、これも落選でした。
<br>　そうなるといよいよ手持ちのコマも尽きてしまいまして（少なすぎだ）、どおしたものかなと考え始めました。大学を追い出される時も目前だったので、インターネットに触れられるのもあとわずかという時でした。
<br>（言い忘れてたけれどこの時点では北村はふっるーい98（勿論DOS）しか持っていなかったんです。しかももらい物。貧乏学生だったもので）
<p>　そんな感じで弥生も半ばを過ぎた頃。
<br>　既にインターネットのためだけに学校に通っていた北村は、帰りの電車の中で窓の外を流れる景色を見て、「そおいえば子供の頃、『自分が歩いているとき、実は自分は止まっていて地球の方が回ってるんではないか。そして地球が回るってーのはそういうことなのでは』などと考えていたなあ」とアホな思い出がよみがえりました。
<br>　いやまてよ。
<br>　そういう設定を作ることはアリだろうか。たしか金星などは一年（公転周期）より一日（自転周期）ちょっとだけが長かったような。なら赤道上で人が走るくらいの自転速度になる星もアリなのではないか。
<br>　もしそんな星に人が住んでいたら、昼夜の気温差に耐えて定住などせず、太陽を求めて流浪の生活を送るのではないだろうか。もし「赤道を走って星を回す男」なんてのがいたら、皆はそいつを目標に移動してゆくことだろう。
<br>　という具合に世界のイメージが湧いてきました。
<br>　これは面白い話になりそうだ。こんなアホなこと考えるのは俺くらいしかいるまい。そーだ。どうせなら「最も……」に出てきたミュンヒハウゼン氏の話にしようっと。
<p>　話が浮かんでくるとオチもすぐ思いつきました。どこかで見たような気もするけど、この話にはぴったりくるからいいや、と思いました。
<br>　そうやって話がのーみその中で完成すると、一人にへらにへらと笑う北村でありました。←いつものこと
<p>　例のごとく思考を文字に変換する作業には手間取りましたが、どうにか千文字でいい具合に収めることもできました（遊牧民が走る男を目標に移動している、というのは入れたかったけどカット）。んでもってまた学校から投稿しました。新作を投稿できたことが嬉しくもありました。
<p>　しかしその後、作品中に間違いを見つけました。
<br>　「植物は全て（前方に）倒れ、」と書いたのですが、慣性の法則をよくよく思い出してみれば実は「後方」でありました。
<br>　こりゃマズイと思いまして、一応訂正したものを再度投稿したのです。一度発表されてしまっては訂正のしようがないけど、まだ締切前だからもしかすると換えてくれるかも、との期待をこめて。
<p>　はたして、採用されたのは訂正前の原稿で、しかも挑戦者になっておりました。狂おしいほどのヨロコビ（？）98%の中に、2%ほどの残念さがありました。
<p>　残されたインターネット時間のうちで、一週目の結果はリアルタイムで知ることが出来ました。５−０！　いやー嬉しかったっす。:-D
<br>　江田さんからの批評ももらえました。以前の作品まで読んで頂いていたとは嬉しいかぎり。北村が気にしてた間違いよりも話の方を重視してもらえて書いた甲斐がありました。
<br>　北村がようやっと働き口をみつけた頃、五週勝ち抜きしたことを風の噂に（いや知人からですが）聞きました。「これでパソコンを買うことができるぜ」と喜びも一入でした。実際に賞金が来たのはさらにずっと後だったのですが。
<p>その他の「星に回る」にまつわること。
<br>・本人はこの題はだせーと思っているのですがこれ以外のは思いつくこ　とが出来ませんでした。「それでも地球は回っている」に匹敵するよ　うな一般性のある言葉にしたかったのですが。基本的に題のセンス無しです。「ポスト」ってそのままだし。
<br>・挑戦者になった週の一次通過二位、Mrs.Mさんの「竹」はよいと思った。
<br>・四週目の江田さんの「白鳩」には負けるなと思った。むしろこのとき　負けた方が北村の為に良かったかもしれぬ。
<br>・この週ある先輩から「別の場で比べられる作品だと思うので投票は見合わせた」ということをのちに言われた。よき先輩を持ちました。
<br>・読者票二票差にはびびった。（その後黒木さんVS虎さんで一票差が出た）
<br>・後輩の嶺くんから「星は回る」はインパク知だ、という感想を得た。それはとても嬉しい言葉でありました。
<br>・告白。賞金がなかなかこないので何度か編集部に問合せたりしました。雑誌が休刊すると知っていればやらなかったのに。
<br>　↑それはいいわけだ。
<br>・上のほうに書いた「窓の外を流れる景色を見て……」ってやつは今思いついて書きました。すいません。ほんとはなんとなく思い出しただけです。
<br>・むむむ。あれから一年たちましたか。
<p>　さてかなりディープあんど個人的な話になって読んであきれる人も出てくるかと思います。次は勝ち抜き後半からアホのように燃えた感想書きのことでも書こうかなと思いますが、「もうやめろ」などの意見大歓迎です。
<p>
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<h3>
付記</h3>

<p><br>自分のよーな大して数を書かぬ者がこのような扱いを受けられたのは偏に運以外のなにものでもない、と後に惜しくも挑戦者に選ばれなかった多くの面白い作品を読むにつけ思ったものでした。
<p>
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<p>も少しつづく。（……といいつつ未完）
<br>
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</td>
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</table></center>

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