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       救国宣言
 救国軍事会議は決して正義の下に生まれた国家ではない。惑星『蒼き狼』と惑星『ISERLOHN』との戦闘に於いて、その作戦に不服を感じた私が、
 イゼル系を離れるに際して生み出した星であった。
 そして第一期救国軍事会議はイゼルを衛星国とする顔文字系の攻撃に遭い失陥した。
 
 私はすぐさま第二期救国軍事会議を建国した。
 そこには惑星『白き閃光』、惑星『子猫』などからも同じような道を辿った人々が集まった。
 
 そうして第二期は順調に成長したが、反顔文字大同盟締結に際して、
 獅子伝コミュニケーション上での舌戦が繰り広げられ、
 その結果として私の『負』が生み出した惑星の真実が晒された事で、
 私は士官に議長不信任に関する決議を求めた。
 
 その時に士官の口々から「議長を信任します」の言葉が発せられた。
 
 
 私はその時に誓ったのだ。
 
 如何なる困難あろうとも、如何なる変化があろうとも、この惑星を守り抜くと。
 私は私を信任してくれた士官に報いる道を探し続ける。
 そして私は覇道の犠牲者の寄り合いとして始まったこの惑星を、決して覇権に染まらせはしない。
 
 
 私は誓う。
 
 何度でも誓う。
 
 我等救国軍事会議は王道を行く惑星を目指す、と。
 
 我等は義を知り、礼を知り、そして道を知り、覇を知る。
 如何なる難敵にも屈さず、私は私を信頼してくれる人の為だけに戦う。
 
 我々は虚無に喰われはしない。我々は権力に盲従しない。
 我々は自由な宙の民として彼岸までを駆け巡り、燦然と輝く宿星になる。
 
 私は士官達が旅立つことを見送りたい。そして彼等の新たなる活躍が見たい。
 さらに新たなる銀河の獅子がより多くこの惑星で学べるように望む。
 
 
 派閥とは何か?同じ惑星に繰り返し仕官することか?
 
 そうではない。
 
 我等が例え派閥と呼ばれようとも、或いは非難されようとも、
 我等は我等。我等は信念を共有する銀河の獅子なり。
 
 
 私は他の惑星を見聞する士官を引き止めはしないと誓おう。
 そして我が惑星にやってくる銀河の獅子達を拒まないと誓おう。
 
 
 
 だが我等は一つの信念を共有し、そして戦いの記憶を共有する仲間である。
 
 我等は敵をこそ賞賛したい。そして仲間をこそ信頼したい。
 
 
 
 私は今でも唯一つの宝を胸にこの誓いを守ろうと思っている。
 
 「議長を信任します」
 
 
 
 今、この言葉に誓って私はここに救国軍事会議を守り続ける事を宣言する。
 
 
 
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