くにこの県庁見聞録 連載19号 2003年2月
自らの介護の経験を活かし、前向きに活動
(本紙)駅や商店街で演説されているそうですが、県会に行かれる前の時間帯だと忙しいですね。
(くにこ)家を出るまでが大変!早起きしてまず姑の朝の世話をするんです。オムツを交換しバイタルチェック(脈拍数・体温・血圧)、身の回りのきまった世話をするだけで小一時間かかります。また喘息状の発作が起きたりすると発作用の薬で対応し、発汗していたら着替えざせ、症状が治まるのを確認。となると駅頭到着が大幅に遅れ演説できなくなる事も・・・そういう時は、主人の小川栄一が私の代わりに駅頭であいさつしてくれていますし、私が出た後は実家の母が姑に朝食を食べさせてくれて見守ってもくれますから、何とか頑張っている状態です。でも、一日の仕事が終わり、姑の顔を見ると深い充実感が込み上げてきます。
(本紙)それじやあ大変ですね。普通ならノイローゼになりますよ。
(くにこ)そうかなあ。まだ今は良い方で昨年は姑の具合が悪く、自分自身、政治活動ができるのか悩みましたよ。
(本紙)エッ?本当ですか。いつも元気だから全く気がつきませんでしたね。悩んでらしたなんて。
(くにこ)私の介護の苦労なんてまだまだ浅い方だと思うんです。女性がキャリアを積んできた仕事を辞める主な理由が介護と子育て。また専業主婦にとっての大きな悩みも同様です。介護保険が施行されても、保険外の経費は家計を圧迫しますし、子どもはたくざん欲しいけど、経済的理由から一人であきらめる若い夫婦も多い。少子高齢化が大きな社会間題ですが即応策はなく、細かい施策の積み上げしかありません。安全な保青施設の増設や、高齢者を長時間預かる保育園のような保老施設の工夫が必要です。自らの介護の経験を介護政策や子育て支援策に役立ててゆけるのではないか、と考え方を転回し政治活動を続ける決心をしました。勿論、選択は県民に委ねる他ないのですが・・・
(本紙)前向きな考え方ですね。同じ思い、悩みを待った方は多いと思いますよ。
(くにこ)現状にめげずに、より良い制度を求めて介護・子育て問題にこれからも取り組みたいと恩います。
■小川栄一・くにこ事務所
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