くにこの県庁見聞録 連載34号 2006年6月

インフォームドコンセント/セカンドオピニオン

(本紙)5月県議会で議会の新体制が決まりましたね。今年度のくにこさんの所属委員会はどこですか?
(くにこ)県民企業常任委員会高齢者・こども等特別委員会です。
(本紙)くにこさんは青少年問題や私学問題には一生懸命取り組んできたのですし、ガンバリがいがありそうですね。
(くにこ)福祉や医療についても、特別委員会でしっかりやっていきます。昨日も県立の重度障害者施設と七沢リハビリテーション病院に一人で視察に行ってきたんですよ。
(本紙)七沢と言えば、リハビリでは全国的にも有名な病院ですね。
(くにこ)エエ。脳卒中や頚椎・脊椎損傷など難易度の高い病気の方を多く受け入れているようですが、リハビリが充実しているいい病院だと思います。
(本紙)事故や病気で障害が残ってしまう方が特に最近多いらしいですね。
(くにこ)そう、実は最近防犯パトロールの仲間が、ちょっと転んで首を打っただけで、手足が動かなくなってしまって、病院で頚椎損傷だと診断されたんです。まだ50代半ばの若い方なんですよ。
(本紙)そりゃあ大変だ!
(くにこ)でも救急車で運ばれた病院では、「頚椎手術が必要ですから任せてくれ」というだけで、詳しい病状説明がなかったんですって。信じられます?病院に対する県民の一番の希望は納得のいく病状説明(インフォームドコンセント)なんですよ。他の病院で診断してもらう(セカンドオピニオン)希望をだしたら、「どこで診て貰っても同じですよ。かえって判断がつかなくなりますよ」というイヤミな医者の答えだったそうです。頚椎の手術と言われたら誰だって驚いてしまいますし、誰かに相談したくなりますよね。その道のベテランの診断を仰ぎたいというご家族の希望を受けて、七沢リハ病院を紹介したのですが、その担当医はずいぶん丁寧に親切に説明してくださったそうです。手術についても慎重に判断すべきだとアドバイスされたそうですが、ご家族はセカンドオピニオンを希望してよかった、病状についてよく理解できたととても喜んで下さいました。でもそういう対応が本来医者としては当然なのに、それができない医者が私は許せない!
(本紙)まあまあ、くにこさん落ち着いて!それでどうなったんですか?
(くにこ)七沢リハ病院のセカンドオピニオンを参考にして現在の病院でリハビリを続ける事になりました。医師の対応も随分変化したそうですよ。勿論良い方にね。
(本紙)それは良かった。セカンドオピニオンもそういう効果があるんですね。
(くにこ)そうです。何でも利用したほうがいいですよ。後顧の憂いを残さないように。


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