くにこの県庁見聞録 連載36号 2006年10月

  青少年の飲酒・喫煙を防止する県条例」

くにこ)お祭りシーズンのためご無沙汰しました。

(本紙)毎年よく神輿をかつがれてますものね。お疲れさまでした。

くにこ)9月議会の委員会では、青少年保護育成条例の実効性検証の質問をしたんですよ。地元のパトロールをしながら、私は写真を撮っています。カラオケ店やまんがカフェなどは「午後11時以降18歳未満青少年の入場は禁止」という掲示をこの条例で義務付けされていますが、守っていない店が多いんです。また、11時過ぎると、この入場禁止の看板を撤去してしまう店がある事も写真を提示して指摘しました。各業界からの県への協力報告と、実態とは隔たりがあるのでは?さらに条例が徹底するよう業界に指導する必要があるのではないか?と質問したのです

(本紙)証拠写真つきじゃ反論もしにくいですね。青少年については飲酒・喫煙防止条例を県で新らしく制定するのではないですか?

くにこ)そうなんです。条例を作らざるを得ないほど、青少年の飲酒や喫煙が広まっているという事なんですよね。タバコや酒販売業者の協力や自販機の規制を求めるとともに、我々大人の責務を明確にした新条例なのですが、既存の保護育成条例における業者の協力実態を見れば、新条例の順守も危しいものだと私は心配しています。青少年に関する保護育成条例と新しい飲酒・喫煙防止条例とをタイアップさせて、より高い実効性、浸透性を求める工夫が必要ではないかと考えているのです。ただ条例を作るだけでは無責任です。

(本紙)国の規制緩和でタバコ・酒は自由販売になったために、未成年者の手に入りやすくなった。これをまた県条例で規制するというのも矛盾を感じますね。

くにこ)セーフティーネットはすべての政策に必要なんです。こどもたちを守るためにもね。12月議会でも議論を深めます。



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