「こんにちは松沢です」
タイトル名こに議会クレーム
県のたより
三日の県議会六月定例会の県民企業常任委員会で、県の広報紙「県のたより」に掲載されている松沢成文知事のコラム欄が取り上げられ、野党議員が「紙面の私物化ではないか」と追及した。県側は「重く受け止める」と答弁し、タイトル名を八月号から別の名称に変更することを約束した。
県のたよりは県内のはぼ全戸、約三百二十四万世帯に配られる。年間十四回の発行で本年度の事業費は六億三千万円。松沢知事が執筆中のコラム欄(約九百宇)のタイトル名は「こんにちは松沢です」。掲載は六月号から始まった。
自民の小川久仁子氏(高津区)は知事名を前面に出した、このタイトル名を問題視して、 「知事としての感覚ではない。国会議員感覚による、売名行為そのものだ」とただした。
同紙を発行する県民部は「内部で調整して案をつくり、知事が最終的に承諾した」と経緯を説明。
このタイトル名になったことには「知事に聞いていないので分からないが、親しみを込めて決められたのかなあ、と受けとめる」と述べた。
他府県では「知事のメッセージ」(埼玉県)、「知事のちょっとひとこと」(京都府)、「知事室から」(熊本県)など、県内市町村でも「市政の小窓」(川崎市)、「市長随想」(小田原市)、「まほろば」(大和市)など。知事名を前面に出す例がないとして、小川氏は「タイトルを見た途端にがっくりした。県の事業費六億円余を使うのに松沢知事の後援会ニュースと同じになる」と迫った。
小林勲県民部長は「県民の施策を理解してもらい、参加、協力をいただくのに知事自ら趣旨、思いを伝えてもらうことも大切だと考える」と、知事による執筆自体の意義を強調した上で「(小川氏の)指摘を十分に重く受けとめさせていただく。八月号から他県、他市町村を参考にタイトルを変更する」と言明した。
(古賀 敬乏)