東京新聞

KSP社長から405万円

知事に献金『見返り人事』野党が批判


松沢知事は二十日の県議会本会議で、起業支援を行う県と川崎市の第三セクター「ケイエスピー」(KSP、川崎市高津区)の新社長に起用、六月就任した会社役員山田長満氏(55)から、 一九九四年以降、総額四百五万円の政治献金を受けていたことを明らかにした。小川久仁子氏(自民)の一般質問に答えた。
知事答弁や政治資金収支報告善などによると、山田氏本人と、理事長を務める「日本起業家協会」などが九四年以降、知事の政治団体「翔戊会」や衆院議員時代に代表だった民主党支部、知事本人に献金。九七年以降はパ―ティー券を百二十七万円分も購入していた。
これまでの会見で知事は、山田氏の起用を「日本起業家協で活躍された」などとしているが、小川氏は「協会は休眠状態だ」と指摘、 「選挙での見返り人事では」と起用と献金との関係をただした。知事は「川崎の阿部孝夫市長とも相談して山田氏を推薦した」などと答弁、人物本位を強調しているが、自民はこの問題も、九十八条委員会で追及する方針だ。
小川氏は、川崎市長選前の二〇〇一年に二回、阿部市長の政治団体に各三十万円献金をしたことも指摘。田部市長は「経験や見識、実績から適任と判断した」とコメントした。また山田氏は本紙の取材に「松沢知事を将来の日本を担う政治家と思っての献金。仮に見返り起用なら、絶対に引き受けなかった」と話した。
KSPは一九八六年に設立された第三セクター。県と川崎市は各11.5%の株を所有する筆頭株主。