その他のお資格体験記




 資格はビジネス実務法務だけじゃない。ある目的のために必要な手段たる資格を、資格取得それ自体が目的となったはき違い野郎の、資格試験に挑戦しては勝ったり負けたりしている「お資格」人生の総括。全六編


 
其の壱 英語検定2級
  H5年8月取得


 高校生の時、毎年1回づつ受けて、3回目にして、初めて英検2級1次筆記試験を突破。
 なぜ、2回落ちたかと言うと、全く英検用の勉強をしていなかったからである。「学校の英語の勉強で培った英語力で受かるだろう」と高をくくっていた。まあ、くくっていた。
 しかし、さすがに3回目、それ用の勉強をしなければ、と上伊那郡箕輪町の国道153号線沿いのイゲタヤという行きつけの書店で英検用参考書を購入。それが我がお資格人生の入門の瞬間。
 1次試験後、2次面接試験。面接官のおっさんと1対1。ヒアリングとかオーラルとか全くできない、受験英語のみ身に付いている男にはボロボロ。ああ、ダメだあ。と帰途に付いた。
 しかし、何故か受かっていたから不思議である。合否を聞いたのは夏季講習で高田馬場早稲田セミナーに行っていた時、家人からの電話であった。
 就職活動のとき、履歴書の「資格欄」にこれ見よがしに「英検2級」と書いていた。(準2級とかになったのは、取得した次の年あたりからである。字面的にはすごそう)
    今、どういうわけか英語は不倶載天の敵である。



其の弐 普通自動車免許
  H7年9月取得


   田舎で生活するには必要不可欠な資格、自動車免許である。いま、唯一役に立っている資格とも言えよう。東京ではほとんど運転することのない自動車。もちろん田舎の長野県の伊那自動車教習所でハウ・ツー・ドライブ・ザ・カーを学ぶ。
 都合23日で卒検を通過したり、むかつく面接官に「やめちまえ!!」とか言われたりと、細かく書いたら一大叙事詩となるため割愛。大学2年の夏休みをそれで費やした。
 帰郷して、マーチに乗って買い物したり、東京で会社でちょっと納品に使ったりだけ。車欲しいなあ。



其の参 司法書士
  H8年ころ取得断念


 司法書士は法律系国家資格において司法試験に次ぐ難易度を誇る資格である。「お資格」マニアとしてはこれはもらっとかな、とシコシコ勉強にかかった。
 司法書士は、不動産登記法、商業登記法、民法、民訴、民事執行法、供託法、司法書士法などが受験科目。大学の法学部で主催している司法書士の受験講座に週3回通った。半年くらい。
 しかし、どうにもわからない。あまりにもパターンが細かく別れていて、所有権移転の登記の時の登録免許料はその対象物の価格の1000分のいくつだの、根抵当権を設定する登記はどうだと、ややこしくて困る。頭がパニックになるわ、サークルも忙しくて、週3回も夜行かれないし。
 で「お資格」人生最初の挫折。



其の四 日商簿記3級
  H10年取得相当


 社会人になって、会社で簿記の本とか安く手に入るので、ま、受けてみようかなあ、と軽い気持ちで(この「お資格」の共通する点は軽い気持ちで受けるところである)簿記をお勉強。
 簿記ってヤツは、計算していくと、右と左がぴったり一致する仕組みになっているので、計算がばっちり合うと、「か、快感・・(by薬子丸ひろ子)」となるのである。国立志望で文系数学が大好きだったなんちゃって理系の性だ。
 そして平成10年6月に亜細亜大学で受験して、見事合格。しかし、武蔵野市の商工会議所まで行くのが面倒で、合格証書引き換え時期を逃してしまい、無資格。だから取得相当。



其の五 ビジネス実務法務検定3級
  H10年8月取得


 ビジネス実務法務検定試験、6月に2回目の実施。テキスト、要点チェック、問題集を携えての試験勉強。といってもテキストを一通り読んで、問題を解いて、要点チェックをチョコチョコと。法学部卒業ならば楽に取れる程度と言われたが、逆に落ちたら恥ずかしい。民法・商法・労働法中心にマークシート方式。
 水道橋の村田簿記学校で受けて、合格&取得。特に威張れるものではないが。



其の六 日商簿記2級
  H11年1月取得


 簿記3級ではそんなに威張れないので、せめて2級くらいと思って、勉強開始。11月試験だが、この時期に仕事が忙しくて、全然勉強ができない、というより勉強をする気がおきなかった。しかも、2級から加わる工業簿記の科目が全くわからない。このWEBのタイトルにもなっている「仕掛品」というのも工業簿記の用語。ある意味工業簿記へのアンチテーゼも含まれている。(意味不明)
 そして、亜細亜大学で試験を受けに行った、その電車途中で読んだ箇所が(工業簿記は3割くらいが終わっていなかった)なんと、がっちり試験に出題。
 試験結果が送られてきて、驚愕。70点以上で合格のところ、70点。めちゃギリギリ。ドラマチックタフガイ。通知を見て独りアパートで大笑い。そんな実を伴わない2級所持者が誕生。今回は武蔵野商工会議所まで証書をゲットしに行く。

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