ヤマハ 90H3-CD再生記

エンジン編 1ページ

 とりあえず、腰上を分解してみました。分解していく過程でガスケット類の固着具合
から判断すると、製造されてから分解された形跡は無かったです。

いきなりすごい事になってました。

 ヘッド・シリンダーと開けた所です。無事だと〜、と願いつつ
開けましたが、やっぱりこんな状態でした。見事に吹き抜けて
ますね。

デトネの形跡は無いようです。

 ヘッドの燃焼室は、まぁまぁと言った感じ。デトネの痕跡は
無いので、キレイにすれば大丈夫そうです。それにしても
圧縮が低そうな形状ですよね。

ああ、やっぱり(涙;)

 排気ポートの周辺は、ピストンとの”当たり”が強いので
少なからずキズは入るのですが、この状態だと”抱き付き”
の症状ありです。

キズは深いです。。。

かなり重傷ですね。

 シリンダーの内壁が、あのような状態だったので・・・。当然ながらビストンもダメージを受けています。
ピストンリングの固着は無かったのですが、おそらく固着していたはず。それが原因で盛大に吹き返し
の後が付いています。抱き付きの痕跡は、シリンダー内の痕跡と一致します。ちょうど、排気側のポート
左右がひどいですね。とりあえず、ピストンは新品がもう出ないのでキレイにして再利用するとします。

ピストンピンです。

 取り出したピストンピンは、やはりオイルを切らして摩擦と熱により
虹色に焼けていました。

ピストントップ

37年間分のカーボンが付いています。

 こんな状態ですので、まともに動くはずがありません。おそらく、エンジンが焼き付いてしまった為に
不動になったのでしょう。それから、私の所に来るまで直されることなく眠っていたのです。しかし、
まだスクラップになるのは、早いのです。復活させてあげましょう!
(相手は”機械”ですが何となく、ロマンを感じてしまうのは私だけでしょうか!?)

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