たぶん月報


南伊豆にて

2004年11月号(2004/11/23発行)

会社の歩行者専用路沿いにあるサザンカは、白い花の方が赤い花よりも早く咲きます。
今は白い花の後を継いで、赤い花がほころび始めたところです。
だいぶ寒くなったけど、他の場所でも同じなのか、バイクで訪ねて行きたい気分です。

今月のトピックス

1.船主様のご子息
2.棚からボタモチ

3.カワサキ病の治療
4.山手でカフェレーサー
5.読書三昧

1. 船主様のご子息
私の勤務する会社は、商船も造っています。
その商船の大のお得意様、ヨーロッパ某国のオーナー一族のご子息二人が、造船所に研修にやってきました。
将来の経営者となるための勉強として、造船所内の各部門を順番にまわるのだそうです。
何の因果か、私はある1日のガイド兼情報システムの説明係をやることになり、勢いだけでしゃべりまくってしまいました。
そんな私を、フレンドリーな性格だと思ったのか、ご子息は、(私の)ボスの名前、モーターサイクルメーカーと同じだねっ!としきりに言うので、モーターサイクル好きなの?それじゃこれを見て!とMonster 800S i.e.の写真を見せてしまいました。
液晶プロジェクターの大画面で。
「DUCATI!!」「Monster!」と大ウケでしたが、彼らはバイクには乗らないそうな。
でもなんとなく、大富豪の子息に好感を抱いてしまったひとコマでした。

UP!

2. 棚からボタモチ

棚ボタ革ジャン♪

夫が、革ジャンを買ってくれました。
昨年購入した革パンにファスナーでつなぐことができるようになっています(強い力で引っ張られるとたぶん裂けるので、革ツナギの代わりにはならないようです)。
夫は、自分用の革ジャンを買うために貯金していたそうなのですが、先日、学生時代に愛用した革ツナギを着てみたらジャストフィットだったので、予算流用してくれたのです。
着てみると、さすがイタリア人、おしゃっれー!で、お店では、ドカッ娘に応募するか!?という話が出るほど盛り上がりましたが、それは詐欺なので辞退しました。
※「ドカッ娘」というのは雑誌「ドゥカティマガジン」の連載記事で、ドゥカティに乗る若い女性ライダーを紹介する企画です。
棚ボタ!と喜んでしまいましたが、実はこれ、単身赴任10か月で、10キロ以上夫の体重が減ってしまった結果なのです。
冷静に考えてみると、ちょっとコワイ状況ですね…。

UP!

3. カワサキ病の治療

夫の単身赴任先からの帰宅マシーンである9Rは、我が家ではユードラ号と呼ばれています。
私は造船屋なので、個別の船名ならぬバイク名を付けないと気が済まないのです。
ZX-9RのE型なのでユードラ(Eudora)という、Eで始まる女性名にしたのですが、鉱石運搬船のようだと言われます。
このユードラ号、夫に言わせるとカワサキ病(低速でギクシャクする…M800と同じじゃないの!)だということで、短期入院しました。
調整は、キャブの同調を取る、という1点のみだったそうですが、退院したユードラ号は、見違えるほど乗りやすくなったそうです。
カワサキ病って、すごく有名ですが、こんな簡単なことなんでしょうか?
イマイチ納得がいきません。

UP!

4. 山手でカフェレーサー

「山手ヨットクラブ」に行って来ました。
道路側のテーブルを選ぶと、ガラス張りの店内からは、二輪用駐車スペース(木の下)に停めたバイクがよく見えます。
元町から山手の山(要するに、「港の見える丘」です。)に登るのは、M800に慣れないうちはとても怖かったのですが、今は何とか大丈夫です。
生のブルーベリーがびっしり乗ったタルトは美味!目に麗しく視力にも良さそう!絶対おすすめ!の逸品でした。
この他、山手近辺には、カフェレーサーしたいお店が何軒もあります。
但し山手から帰るには、どうしてもUターンしなければならず、それが今後の最大の課題ではあるのですが。

これは吉野屋

UP!

4. 読書三昧

今月は、ネタが少ない(笑)ので、最近読んだ本から、何冊かご紹介します。

湾岸道路(片岡義男著、角川文庫)
月報03年11月号で触れたこの作品、ブックオフで最近入手しました。
私の記憶は間違っていて、ヒロインの浪費癖が原因で二人は離別したのではありませんでした。
それがカッコいいから、という理由で、夫は離婚を選択し、放浪の旅に出るのです。
ちょっと現実離れした主人公二人が魅力的な作品です。
ちなみに夫である杉本健介氏は、最近のバイク雑誌でも、ハーレーが似合う男として取り上げられていました。

彼のオートバイ、彼女の島(片岡義男著、角川文庫)
これもブックオフで入手しました。
こちらは元気いっぱい、明るく楽しく危なっかしい青春パワー炸裂の作品です。
音大に通いながらプレスで働くライダー・コオはカワサキ650RS・W3での旅の途中、瀬戸内の島出身のミーヨに出会い、恋に落ちます。
そしてミーヨは、コオとバイクの両方に(!)恋してしまうのです。
ヒロイン・ミーヨは、片岡作品にありがちな、ダイヤの原石的女性(どうあがいても、普通の女性は追いつけないレベル!)ですが、嫌みがありません。
未来に対して、希望を持って挑む気持ちを起こさせてくれます。

徳大寺有恒のクルマ運転術(徳大寺有恒著、草思社)
未だにペーパードライバーな私に、夫がくれたビミョーな1冊。
これ読んだからって、急にタイヤ4コ運転できるようになるわけではないのですが、ものすごく納得してしまった一節がありました。
「100km/hなら秒速28m、ここで20m、30m先などの事態にいくら懸命に目をこらしても、いざことが起きたときには、まず対処などできない。」
当たり前のことですが、目線は先に!そして、そこに起きそうな危険予知!が重要なのですね。

アタシはバイクで旅に出る・2&3(国井律子著、「えい」文庫)
今やハーレーに乗る国民的アイドル(?)クニイ印の旅物語。
やっぱりバイクって、カッコよく乗るのが重要なんだな〜、とつくづく思ってしまいます。
フォトジェニックな彼女自身がハーレーを引き立て、同時にハーレーそのものが彼女を引き立てているんですね。
写真を眺めるだけでも、疲れたサラリーマン&サラリーウーマンには目の保養になると思います。
それにしても、999で日本中を駆けめぐるような、ドゥカティ版国井律子は現れないのでしょうか?

DVDで覚える普通2輪免許合格のポイント(長新一著、 成美堂出版)
運転免許関連書籍界のカリスマ、長新一さん会心の最新作(だと思う)。
写真満載でわかりやすく、イメージトレーニングにも良さそうです。
普通二輪の参考書なのに、大型の課題である波状路についても載っていて、なんとなくお買い得気分です。
でも、「本書の主な登場人物」にCB400SFが入っていたり(人物だったのか)、長先生がいきなり踊っていたり、本文中にソフトフォーカスがかかった先生の決めポーズ写真があったり、私にとっては別のツボにハマる本でした(電車の中で読めません)。
DVDのオープニングはモンスターだし。
ただ、私の入手した2004年7月30日発行版(版数は載っていない)には大きな誤植が1カ所ありました。
…先生、それはリーンアウトじゃなくて、リーンインっすよ!

UP!

それでは12月も、無事故無違反で行きましょう。

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