けふの出来事




00 1月後半の日記


12/01/29(SAT)

 週末を無為に過ごすのはどうかと思い、映画を見に行くことに。「海の上のピアニスト」を見ようとシネマロサに。映画館の前に来て、ん、待てよ。これはジュゼッペ・トルナトーレ監督のかなりロマンチックな映画。独りにて鑑賞するものか?と、回れ右して池袋演芸場へ。
 久しぶりの落語鑑賞。約100席弱の客席には7〜8割くらい人も入っていた。NHKが収録に来ていた。前座から二ツ目、真打ちと、トリに近付くにつれて落語も上手く、笑えるし聞き入ってしまう。  NHKの新人演芸コンクールで大賞をとったこともある柳家喬太郎の創作落語。これは面白い。現代的で爆笑の渦。林家たい平は林家一門でこん平の弟子。この二人は近々真打ちになるそうだ。喬太郎はまだ二ツ目だったの?って感じ。
 色物(落語以外の漫才や三味線、紙切りなどの演芸のこと)は大空遊平かほりの夫婦漫才。あまり大花(宮川大助花子のこと)を初めとする夫婦漫才はあまり好きでない。不快感が先に立ってどうも笑えなかった。あしたひろし順子くらい(夫婦じゃないけどね)しか見てて楽しめない。
 そしてトリをとるのは桂南喬師匠。古典落語の名作「死神」を演ずる。貧乏な男が死神に、寿命のある病人には足下、寿命尽きる病人には枕元に座る死神が見えるようにしてもらい、足下の死神を追い払う呪文を教えてもらう。これで医者として死神を追い払い、病気を治した男は大金持ちになるが、遊びが過ぎて財を使いきる。そして1000両出すから旦那の病気を治してほしいと言われ、枕元の死神がうとうとしている間に布団を180度回転、死神を追い払ってしまう。そのため病人と寿命のろうそくを入れ替えられてしまい、文字どおり寿命は風前の灯となってしまう・・・
 この話で自分のろうそくと自殺者の余ったろうそくをつなごうとする男、「手が震えると消えるよ、消えると死ぬよ」と囁く死神。この緊迫感、みんな南喬師匠の噺を食い入るように聞き入る。古典落語、しびれる芸。素晴らしい。次は鈴本か末広でも行こうかしらん。


back ground TV:「ニュースジャパン」(cx)


12/01/25(TUE)

 池袋のCD屋で「罪と罰」「ギブス」(椎名林檎/東芝EMI)を購入。椎名の新曲、マキシシングル2枚同時発売。こりゃ押さえるにしくはなしということで、発売日の前の日に手に入れた。
 「罪と罰」のジャケットには縦半分まっぷたつのベンツと真っ赤なジャケット、革ズボンを着、パンダメイクの椎名が日本刀を抜かんとしている絵。「罪と罰」曲はシャウトがいかにも椎名らしい1曲。これぞ新宿系自作自演屋。この週の金曜日のミュージックステーションでも椎名が出てこの歌を唄っていた。周りのギターやドラムには頭にネオンが埋め込まれた人形を配置して真ん中で唄う椎名。おどろおどろした演出。  2曲目「君ノ瞳ニ恋シテル」は原題が「can't take my eyes off of you」という誰が歌っているのかは知らないが、かなり有名な(聞いたことはあるから)洋楽のナンバーのカバー。3曲目の「17」も全編英語の歌。
 「ギプス」は「罪と罰」のアウトロー臭ぷんぷんな曲ではなく、かよわい女の子の気持ちをせつなく歌い上げるような感じの、「ここでキスして」の系統の曲。2曲目「東京の女」はザ・ピーナッツのカバーらしく(これは原曲聞いたことはない)沢田研二作曲とのこと。これをロック調に編曲している。3曲目は英語歌詞でテクノっぽく打ち込み打ち込みの曲「Σ」。両シングルともカバー曲と英語歌詞が入っている。シンメトリー。
 私のいちばんのお気に入りの曲は「罪と罰」であろう。お世辞にも聞いてて元気になる曲ではないし、歌詞見てもいまいちよくわからないが、(だって、「静寂を破るドイツ車とパトカー/サイレン/爆音/現実界/或る浮遊」ですよ)圧倒的な存在感、目や耳を引き付けずにはおけない何かがあの人の曲と歌にはあるのではないでしょうか。
 4月にコンサートがあるって「ぴあ」で読んで、初めて「ぴあ」購入、スーパーリザーブシートの抽選に応募してしまった。どうしてもコンサートに行きたい!!っていうタイプじゃないんですが、CD聞いて、ビデオ見たら、おいおい、椎名のライブはどういう世界が蠢いてるんだって半分怖くなった。


12/01/23(SUN)

 下記の日記に書いた東京ウォーカーに載っていた銭湯に行ってきた。
 チャリンコで川越街道を走行して、成増と下赤塚の中間の日産の脇を曲がった所に、「スーパー銭湯おふろの王様」がある。3階立てで駐車場も広くとってある。さすがスーパー銭湯。普通の銭湯みたいな「何の湯」という感じはみじんもなく、中途半端に西洋の城をイメージした外装(王様だけに)。
 日曜の午後ということもあり、家族連れでごったがえしたいる場内。700円でチケットを購入していざ入湯。50円の入会料で会員になると、毎回の代金が700円が650円になり、レストランの食事代が1割引きになるという特典があるらしいのだが、そんなに頻繁に行くわけでもないので入会せず。
 脱衣場に入ると、おっさんたちが全裸になってたむろしていた。(当たり前だが)浴場にはかなりたくさんの洗い場。さっそく体と頭を洗う。そこのシャワーはどういうシステムなのか知らないが、ボタンを押して何秒かお湯が出るタイプなのに、その時間が異様に短いので困る。トイレの自動手洗い機くらいの間隔でしか出ない。明らかに問題ありだと思う。
 湯舟は10畳から12畳くらいの広さで充実している。
1、ジェットバス。合計で7人くらいがジャグジー気分を味わえる。
2、日替わり湯。どうやら毎日違う効能のお湯が味わえるというお得なお湯。今日はなにやら薬草テイストな茶褐色のお湯。体が暖まりそう。
3、電気湯。その名が示すごとく、浸かるとピリピリ来る。ちょうど肘を強打したときに指先までジーンと来るみたいな感覚。体にいいのか?
4、露天風呂。風呂といえば露天。外のキンと冷えた空気とお湯の暖かさのギャップが何ともいえない。曇天の空を眺めながら、超微粒の泡によって血行が良くなる。
5、サウナ。銭湯にはつきもののサウナ。扉を開けて中に入ると、ひな壇に全裸のおっさんたちが大量に同じ方向を向いて座っている。この絵は異様であった。私もその風景に溶け込んで座っていたが。
 それにしても、ふと見ると、この銭湯の従業員(若い女性)が思いっきり男湯の中に入って淡々とゴミ箱のゴミを回収していたのにはびっくり。あれだけ男たちのわいせつ物が陳列されている状況に慣れてしまうらしい。
 めくるめく湯舟をあっちこっち渡り歩いて、30分ほどで出る。脱衣場で飲んだコーヒー牛乳(定番)が整理食塩水かというほどに体内に吸い込まれる。
 たまに銭湯に行ったりするのはやはり気持ち良いしリフレッシュの素。ちょっとした命の洗濯であった。


back ground TV:「ニュースジャパン」(cx)


12/01/18(TUE)

 近所のコンビニで東京ウォーカーを立ち読みしていたら、街の口コミ情報のコーナーで我が成増が紹介されていた。つい凝視する。買いはしない。
 成増の駅周辺の地図がのっており、いろいろなスポットが紹介されていた。知らない間に成増と下赤塚の中間くらいのところに銭湯やらサウナやらあるようなコンフォータブルな施設が半年くらい前にできていた。これは朗報。
 食べ物屋も行ったことがある店や、見たこともない店もあった。飲み屋は創作料理の店がデニーズの奥にあるらしい。成増ライフにちょっとした刺激を与える特集だった。


back ground TV:「ワールドビジネスサテライト」(TX)


12/01/16(SUN)

 遅く起きて、テレビを見ていると、テレビ東京で20世紀映画名作選ということで、「雨に唄えば」(ジーンケリー・スタンリードーネン共同監督/1952年米)がやっていた。
 あの有名な映画、ジーンケリー主演の映画である。話の筋は全く知らなかったので、良い機会だし見てみようと思った。そして鑑賞。
 ジーンケリー扮する無声映画時代のハリウッドの映画スター。無声映画からトーキーに代わるこの時代に、たまたま知り合った、相手役の女優の声の吹き替えをする女の子と恋におちるミュージカル。
 さすが40年近く前の映画、話が分りやすく、ストーリーが都合よく進み、最後は大団円のハッピーエンド。ここまで分りやすいと逆に胸がすく思いだ。基本的にはベタベタのミュージカルなので、それを見れば充分なのだが、(あの超有名な雨の中、踊るシーンも話の流れとはほとんど関係ないし)歌に踊りを見てるだけでも面白い娯楽映画。まさにインド映画の「踊るマハラジャ」みたいな歌と踊りの人海戦術。ハリウッドとインドは40年くらい差があるのだろうか。
 ちなみにジーンケリーの日本語吹き替えはあなたの街の宣伝部長、愛川欣也。おまっとうさんでした、とは言っていなかったが。


back ground TV:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」(日テレ)


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