けふの出来事




2月前半の日記


12/02/14(MON)

 またしても、買ってしまった、不肖・宮嶋。「不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス」(宮嶋茂樹・勝谷誠彦/新潮社/¥1400)。ちょっとはまってしまいました。
 不肖・宮嶋氏が南極観測船「しらせ」に同乗し、昭和基地の奥のドーム基地に南極観測隊と寝食を共にしながら行く話。4ヶ月船に乗り、髭も尿も凍る零下40度の世界で知性も理性も破壊されていく様子が赤裸々に。不肖・宮嶋氏も同乗オブザーバーで来たはずなのに、なぜか数トンもの物資をヘリから降ろし、そりに載せ、1000キロもの道のりを雪上車で何日もかけて運ぶ羽目に。
 南極には何を置いてきても、何かを持ってきてもならない。それが南極条約。だからゴミというゴミ、人間の排泄物まで持ち帰らなければならない。おそるべしは南極条約なのである。
 そんなことから、人体観察として常に直腸体温計を突っ込んでいるドクターの話やら、文明と遮断されたこの厳寒の地で任務を全うし、生死を共にする観測隊員の結束とその合間にこそ生まれ得る馬鹿馬鹿しいイベント、そんな生活が写真もまじえて描写されている。笑いあり、涙あり、である。ほんとに。


back geound TV:「三宅裕司のワークパラダイス」(日テレ)


12/02/12(SAT)

 「不肖・宮嶋踊る大取材線」(宮嶋茂樹/新潮社/¥1500)読破。
 月曜の深夜にフジで放映中の「日本のよふけ」の数週間前のゲストでこの宮嶋茂樹が出ていて、話も面白かったが、乾貴美子が「本を読んですごい面白かった」と言っていたので、買ってみて読んでみる。
 これがかなり面白い。フライデーのカメラマンからフリーになり週刊文春のカメラマンをやる報道カメラマンである「不肖・宮嶋」のいろいろな場所に潜入したり、苦労の末「ガビーン」と「シブイ」写真を撮るまでのエピソードで詰っている。
 松田聖子の結婚式(神田正輝との)でニューオータニの披露宴に入る松田聖子のウェディングドレス姿を撮るために、ホテルの搬入口に潜入し、なぜかビールの搬入を手伝っているうちに入ってきた聖子をパシャリとやった話や、リクルートの入社式に潜入し、江副浩正がソシアルダンスを踊るおマヌケな写真を撮ったり、オウムの石垣島セミナーや、防衛庁長官の岐部哲也が出所したところを追いかけたり、坂本弁護士一家の遺体捜索された山に入り、死にそうな思いで谷を下り、崖をよじ登り、結局撮れなかったり、事件あるところ不肖・宮嶋あり、という感じである。
 日芸時代に、右翼の大物赤尾敏の写真を撮りまくった話とかもあり、波乱万丈そしてかっこいいプロ根性である。真似はできないけど、敬服いたします。


back ground TV:「JAPAN COUNTDOWN」(TX)


12/02/11(FRI)

 久しぶりにテニスをした。会社の人のテニス仲間に合流する。30代〜60代の高田馬場の飲み屋のマスターと店に集まるお客たちである。
 小滝橋車庫の近くにある落合中央公園のテニスコートで2月の小春日和の青空の下、黄色いボールを追い掛ける。何にしろ久しぶりのテニスなので、へたっぴこのうえない。会社の人はテニスをしていて前歯を3本折るくらいだし、そのテニス仲間だけあって上手い。
 私は打つ球、打つ球アウトになるし、サーブはダブルフォルト連発。でもそれは太陽が目に入って・・・
 13:00より15:00までテニスをし、アフターテニスは高田馬場の麦酒蔵(ビアグラ)で明るいうちから飲む。さすが、この界隈の飲み屋の常連さんだけあって、私のような学生時代の青春の日々を高田馬場で過ごした者には、楽しい話満載。18:00まで飲む。
 久々に頭が痛くなるまで飲んだ。そのくせその後渋谷で友達と飲む。


12/02/09(WED)

 会社の仕事の一環で、街の風景を写真に撮ることに。社の備品のキャノンの大きなカメラ(一眼レフ!というような感じの。というのもよくカメラの種類がわからないので、雰囲気だけ感じ取ってください)を担いで出発。日比谷公園へ。
 自前のカメラはズームもないデジタルカメラなので、でかいカメラのオートフォーカスでピントを決めてパシャリ、パシャリするのは、意外に楽しい。おお、やばい。はまってしまいそうだ。
 日比谷駅を出て皇居のお堀から、日比谷公園の鶴の噴水や、官庁街、国会議事堂を撮り、総理官邸の前をつうっと通って、新橋方面へ。町並みやビルを見上げた写真を撮りながら歩く。歩く。芝の増上寺の手前を曲がって東京タワー。青空に映える東京タワーを撮影し、NECのビルまで歩いて24枚撮り終わる。
 結局、北風吹きすさぶ中、日比谷から三田まで、5駅分も徒歩。さすがに疲れた。
 まるで、お登りさんのはとバスツアーみたいな小さな、小さな撮影旅行。アナログカメラもいいなあ。


back ground TV:「すけスケシルバ」(cx)


12/02/08(TUE)

 「CUBE」という映画を借りてきて見た。いつの間にか立方体の部屋に閉じ込められた数人の男女。無数に続く立方体の部屋を抜けて脱出を図るが、塩酸がかけられたり、ニードルが縦に横に出てきたりと、罠が彼らを待ち受ける。いったい誰が何のためにこのような建物を造り、彼らを閉じ込められたのか。そして、彼らは脱出できるのか。
 いきなり前提が荒唐無稽なので、わけがわからない。この建物はどうやら意味のない公共事業らしいのだが、さっぱり・・・何かの隠喩なんだろうか。
 ともかく、途中からこの建物自体の謎解きは諦めたらしく、絶望感と緊張感で精神がおかしくなってくる人間たちの過程を描写していく。リーダーとしてみんなを統率していた警官が駄目になっていく。仲間をぼこぼこに殴ったり、殺したり。そして最後出られるのは精神を元から病んでいる、因数分解だけ天才的な青年だけ。
 人間の愚かさを描いたってことなのだろうか。また、うっかり難しい映画を見てしまった。


back ground TV:「ワールドビジネスサテライト」(TX)


12/02/05(SAT)

 千駄ヶ谷は東京体育館へ、会社の先輩2人と東レパンパシフィックテニスを観戦に行く。
 千駄ヶ谷の駅前は東京のダフ屋が大集合。「余ったら買うよ」教。その喧噪を抜け出すと、指定席なのに整列入場させられて入ってみれば、3階席の上の方の席。はるか下方に緑のテニスコートが見える。
 午後1:00から試合は開始し、シングルス準決勝、まずはマルチナ・ヒンギス(スイス)対チャンダ・ルビン(米)。杉山愛もロシアの妖精アンナ・クルニコアも敗退した今大会では、観客の目当てはヒンギス一人だった。1セット目はルビンの威力あるストロークとセンター寄りにずばっと決まるサービスに手こずり、タイブレークまで粘られたが、このセットを取ると、ルビンもショットに精巧さを欠き、あっさりとヒンギスが2セット目も奪取。決勝戦にコマを進めた。試合後に沢松のインタビューに答え、日本に来て、高島屋で買い物をし着物を見たとリップサービス。会場大盛り上がり。
 次の試合は杉山を破った新鋭18歳のカタリナ・スレボトニク(スロベニア)対10年選手のサンドラ・テステュ(仏)。あまり日本では知名度が低いのであまり盛り上がらない。しかも3セットまでもつれる白熱した試合。テステュが勝ち、明日の決勝戦ではヒンギスと当たる。
 3試合目に、ダブルス準決勝選、リサ・レイモンド(米)ルナー・スタブス(豪)組対マルチナ・ヒンギス(スイス)メアリー・ピアース(仏)組。再びヒンギスの登場&肩幅を強調したピアースにコートの中が華やかになった。一方相手のレイモンド・スタブス組は屋内競技場にもかかわらず白い帽子を深々とかぶり地味なこと限りない。二人は1ポイントごとに集まって相談。ポイント取っても取られても相談。そしてヒンギスへのサービスの時、前衛がコートの真ん中のネット際にしゃがみこんで、リターンボールをボレーするという「オーストラリアンスタイル」(後ろに座っているおばちゃんがそう言っていた)をやっていた。効果があるのかどうかは疑問だったが。結果は2−0でヒンギス・ピアース組の勝利。ヒンギスは今日2試合で大車輪の活躍だった。4試合目もあったが6時をまわっていたので途中退出。ずっと座りっぱなしで尻が痛い。
 去年も平日に見にいったが、様子が全然違う。客席は9割がた埋まっていた。テニスがやりたくなってきた。


back ground TV:「チューボーですよ!」(TBS)


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