けふの出来事
4月前半の日記
12/04/15(SAT)
池袋シネマサンシャインにて「スペーストラベラーズ」を鑑賞。
「踊る大捜査線THE MOVIE」の本広克行監督、原作はジョビジョバの舞台劇、脚本は「ビーチボーイズ」などの岡田惠和。見ないわけにもいかないだろうと、二日酔い気味ながら雨の中池袋に向かう。雨のせいか席も空いていて、まずは一安心。
金城武、安藤政信、池内博之の三人が閉店間際のコスモ銀行に強盗に入る。しかし、支店長と警備員が地下金庫にたてこもって計画はうまくいかなかったり、行動が裏目に出たりして、あっという間に警察に包囲される。女子行員の深津絵里や気の弱い行員の甲本雅裕、離婚寸前の夫婦(筧利夫、鈴木砂羽)電気屋の親父(武野功雄)国際テロリストの渡辺謙を人質にとるが、いつの間にか全員が犯人グループ「スペーストラベラース」として、警察と対峙する。
この映画の特徴は、深津絵里が「中学の文化祭の前日にみんなで泊まりこんだときみたい」というように緊張感がなく、人質たちもアニメのキャラクターの名前を自分につけ喜々として犯人を演じている立てこもっている銀行内/限られた情報から警官が殺されたり、人質も数人殺されていると思い込んでいて、凶悪犯人グループとの対決に悲壮感すら溢れる警察がいる銀行の外、というような温度差の違いが面白さを呼んでいるところにある。
しかし、最後にその温度差のある内と外の空気が混じりあう時どのような決着がつくか、どうオトすかに映画を見ながら興味があった。そのオチはちょっと違和感あったが、まあこうならざるを得ないかなあ、と思った。
映画が終わり、パンフレットを買ったら、B4サイズで堅い厚紙の封筒入りなので折り曲げられないし、袋に入れてくれないので、雨の中直に持って歩くのは辛い。しかも800円とお高いし。
back ground TV:「進ぬ!電波少年」(日テレ)
読破本:「戦後史のなかの日本社会党」(原彬久/中公新書/¥980)
12/04/10(MON)
「ぬるーい地獄の歩き方」(松尾スズキ/演劇ぶっく社/¥1600)読破。松尾スズキ氏は「大人計画」という劇団の主宰。かなり文章も面白い。
この本は激しい辛さと同じくらい「ぬるーい辛さ」にも発言権をっていうことで、ハゲとか痔とかイジメとか精神病院とかのテーマでの対談集。しかし、対談の相手が劇団員とか明らかに松尾氏の友達なので、なんか趣旨が違ってきている。
期待外れだなと思って読んでいると、後半は演劇ぶっくに連載されていた氏のエッセイ「かっこ悪いことは、なんてかっこ悪いんだろう」。これがめちゃめちゃ面白い。
演劇というテーマでつれづれと書かれた文章が、妄想と表現の紙一重。心の中に住むイラン人の配管工「ユセフ」に「干シ柿食ベルカ」とか言わせたり、この原稿はチータに読ませる原稿ですと断わったり(途中に生肉タイム等が挿入されている)、勝手に作ったドリフの歌が入ったり。このエッセイで救われた気がする。
back ground TV:「SMAP×SMAP'00今夜は生スペシャル」(cx)
12/04/09(SUN)
今日も快晴、お花見日和。というわけで飛鳥山公園まで、お花見に。新聞紙を敷いて、昨日の酒を抜くためにポカリとかコーラを飲んでいたら、だんだん気恥ずかしくなってくる。しかも周りは花見合コンみたいな感じなグループも多数。そこでアルコールを購入し、やっと「花見」になる。
飛鳥山は北区にある花見スポット。王子の駅前は人でごったがえしていた。かなり花も多く、満開。風がそよぐと花吹雪。風流。年に1回、風流の飲酒である。
12/04/08(SAT)
空は快晴、お花見日和。大学時代の後輩たちと東京六大学野球、早稲田対明治戦を見に神宮球場へ行く。
うっかり学生席に座ってしまったものだから、応援歌を歌ったり、「かっとばせ、はやしかわー」と叫んだりしなければならず、ゆっくり観戦もできない。
1回表に早稲田満塁のチャンスをモノにできず、その裏明治の攻撃、レフト前ヒットを打たれたが、好返球で2塁ランナーを捕殺。いい流れと思いきや、1アウト1、2塁でサードゴロ、2塁走者にタッチ、ファーストに送球ダブルプレー。かと思いきや、なんだかタッチしたしないで揉め出し、早稲田の守備陣が引き上げても明治のランナーはそのまま残る。結局、2塁ランナーが守備妨害をして、2塁走者がアウトらしい。しかし、なぜか1アウト1、2塁となり続行。なんで1塁ランナーがいるんだ!あのファーストへの送球は?これを誰か説明して頂きたい。そしてエラーやらワイルドピッチやらで4点を献上。
途中、3点を返したものの、4対3で負け。ビールを飲みながらテンションあがりながら、応援してしまった。
その後、浅草、隅田川のほとりに住んでいる後輩の家で飲んだ後、大学のサークルの花見の場所取りのために上野公園に一人野宿している2年生の後輩のところに出向き、酒を差し入れる。桜の花の下、シートをしいて車座になって5〜6人で飲んでいると、アウトサイダー気味な一人のおっさんが話しかけてきた(私は確認しなかったが、手の小指があったりなかったりしていたという)。
一人200円払ったら手品を見せると言うので、一人100円に値切り、おっさんの手品を鑑賞。
トランプマジックやコインマジックを披露される。まあ、金をとって芸を見せるだけあって、タネがわからない(薄暗いせいもあるけど)。アルコールも手伝って寛容になっていた私は、ちょっと過剰にリアクション。おっさんは上野の暗闇に再び消えて行った。昨日は大月まで行ってしまったと言うおっさん。おっさんの明日はどっちだ。
12/04/06(THU)
会社帰り、池袋をウロウロして、ジュンク堂の近くのカーザの辺りを歩いていると、かなりデカイワゴン車など数台が路駐してあるところに遭遇。「おお、でかい車。ロケバスみたいだなあ。」と思っていると、向こうに同じ色のジャンパーを着ている団体が。
よく見ると、本当にロケをやってるみたいだ。「お、何のロケだ?」と近寄ると、集団の中から顔一つ飛び出ている長瀬くん(TOKIO)が見えた。ここで「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)のロケだと、ピンと来る。スタッフジャンパーにも「IWGP」(Ikebukuro West Gate Park)の文字が。IWGPといえば、新日本プロレス。佐々木健介。
でもウエストゲートパーク=西口公園なんだから、東口でロケをやるなよ。西口限定。メトロポリタン前とか、池袋演芸場の前、丸井前五叉路とか。なんかスケール小さいドラマ。
back ground TV:「明石家の春の名言満開スペシャル!」(日テレ)
12/04/02(SUN)
今日は一日中家にこもって借りてきたビデオを見る。
「メリーに首ったけ」(主演キャメロン・ディアス)。大変魅力的な女性メリーを巡ってハイスクール時代の恋人や、ストーカー、頭のおかしい保険調査員、インチキ建築家などが繰り広げるラブコメディ。
全体的には馬鹿馬鹿しく、下品なテイストで味付けされて、最後にはハイスクール時代の恋人テッドがメリーと結ばれるというわかりやすいハッピーエンド。
テッドが主人公のこの映画、最初はその他のメリーをつけ狙う連中が悪く見えるのだが、最後にはみんないいヤツらに見えてくるという不思議さ。
「39」(監督森田芳光/主演鈴木京香・堤真一) 。さっきのとは打って変わって暗い映画。全編薄暗い。堤真一演じる柴田は飲み屋で口論になった女性とその夫を家まで尾けていってメッタ刺し。それで逮捕されたのだが精神鑑定の結果犯行時2重人格で責任能力がなかったと診断される。その鑑定に疑問を抱いた鑑定人の助手、香深が真相を探る。そのうち殺された夫、田畑は15歳のころ幼女を殺して精神異常として無罪になっていたことが分り、その幼女の兄工藤啓輔が柴田になりすましていることがわかる。そして法廷での公開鑑定が行われることになり・・・
最後柴田が、「僕が本当に刺したかったのは刑法第39条だ」(第39条は心神喪失者の行為は罰せずというもの)という言葉をはく。また香深も「精神鑑定で出されるデータでは被告人の心までは分らない。こんな法律は改めるべきだ」と言う。宮崎勤の二転三転する精神鑑定で長引く裁判しかり、神戸の酒鬼薔薇事件にしろそういう矛盾に苦言を呈している。
しかし、香深とその母のサイドストーリーがよくわからない。父が同僚を口論の末殺し、妻と娘の前で自殺した事件だが、本筋とは関係無いし、いらないんじゃないか。原作にも書いてなかったし。
そして、検事役の江守徹が渋い。渋すぎる。
back ground TV:「劇空間プロ野球 巨人広島戦」(日テレ)
けふの出来事最新版に戻る
トップページに戻る