けふの出来事




01 5月後半の日記



13/05/29(TUE)

ほぼ週刊 ブッキングオン#4
 見事にさぼって12日ぶり。「ほぼ週刊」と銘打ってほっとしてます。
サイゾー6月号(インフォバーン/¥690)
 「日本の有名人スキャンダル101」。森前首相の電話は「サンプロ」につながっていた!?では、森首相がテレビ朝日の「サンデープロジェクト」に生電話をかけたが田原総一郎につながらなかったという噂。見出しだけ見たら、森首相の生失言を恐れた官邸サイドの仕業かと思いきや、記事を読むとテレ朝サイドが以前小渕首相のブッチホンで生電話を放送したら、官邸記者クラブからクレームがついたので、躊躇したのでは、という内容。
 田中長野県知事の記者クラブ廃止を打ち出したりと、大手マスコミが記者クラブという名のもとに、情報を独占し、同じような御用記事しか載せず、しかも官庁の費用=税金で事務所・電話代などを賄うという癒着っぷりが横行しているが、記者クラブってのは百害あって一利なしなんでしょう。
サピオ6・13号(小学館/¥400)
 金正男の徹底解剖。この時計はどこのブランド、このベストはアルマーニかなど、空港でのあのふてぶてしい姿を徹底解剖し、どのような男なのかを解説。
なぜ日本では誰でも総理になれるのか?(井沢元彦/祥伝社/¥1300)
 「和」を重んじる話し合い至上主義である日本では、強力なリーダーシップが発揮されにくい、だから森首相のような人でも総理大臣になりうるのだ、という「逆説の日本史」シリーズで一貫して言っていることをまとめた本。
大増税の世紀(加藤寛/小学館文庫/¥476)
 元慶応義塾大学総合政策学部長で、前政府税制調査会会長の加藤寛氏の本。今の日本の現状と、赤字国債の乱発、財政破綻の尻拭いは増税で国民に負担させようとしている官僚と政治家を批判する。
 特に面白いのは、後半の政府税調会長の回顧録。「構造改革をやることが景気回復につながる」「目的税の一般税化」と小泉内閣の政策と一致している。さすが小泉総理から就任直後に相談があったと、加藤氏がWBSに出演していたときに言っていただけある。慶応は小泉首相の母校、竹中平蔵経財相の職場。
The Goal(エリヤフ・ゴールドラット著・三本木亮訳/ダイヤモンド社/¥1600)
 3ヶ月以内に業績改善しないと閉鎖される工場の工場長が主役の小説。妻にも逃げられどうにもならない彼は大学時代の恩師にアドバイスをもらいながら、工場の生産管理を常識的かつ非常識な方法で工場を立て直すという話。どの生産現場でも起こる問題を著者が開発したTOC(制約条件の理論)というコペルニクス的発想で解決し、全米で250万部の大ヒット。TOCとは販売できる完成品の量(スループット)を増やし、在庫、作業経費を減らすという手法。1つ1つの部門ではなく、工場全体でどれだけその目標を達成できるかを測る。しかし、著者のゴールドラット博士が、部分最適の改善にかけては世界で一流の日本に、この全体最適の改善の方法を教えたら貿易摩擦が起こり、世界経済を混乱に陥れると、日本語訳に反対したという、そんなあおりが本の帯に書かれてあったので、つい買ってしまった。
 最終的には思考プロセスが一番重要だという話なのだが、けっこう面白い。工場のことなんか全然門外漢だが、それでも仕事に関わる考えのプロセスを紙上体験できるといった感じ。553ページを2日で読んでしまった。


back ground TV:「ニュースJAPAN」(cx)


13/05/17(THU)

ほぼ週刊 ブッキングオン#3
 今日、帰ったら郵便受けに靖國神社から手紙。みたままつりの献灯のお願いだった。去年は献灯したけど見れなかったので、今年こそ。英霊の御霊を慰霊せん。
出版大崩壊(小林一博/イースト・プレス/¥1500)
 三省堂で面陳(書棚に表紙を見せて陳列すること)してあったこの本。曲がりなりにも当該業界にからんでるので、興味津々で読む。
 いくらでも返品のできる「委託制」、全国どこでも定価が一緒の「再販売価格維持制度」が出版物流通の特徴だが、筆者は再版制維持、出版社・書店に大手優遇、中小冷遇の激しい取次に改革を迫り、委託制と買い取り制を混在させる柔軟な取り引き形態を広めることが、出版バブルを回避するための方法と、主張する。
 終戦直後からの書店・出版社・取次の変遷もまとめてあって、けっこう面白い。神田神保町の取次が多く集まった一帯を業界では神田村と呼んでいるのだが、戦前は神田神保町は武家屋敷跡地で栄えておらず、出版社などは日本橋に集中していて、そこから神保町は本当に「神田村」というものだったとか。
 食い扶持がなくなるのはきついし、通勤のお伴に本が欠かせない自分としては、出版界の復活を切に願う所存である。
大甲子園#14(水島新司/秋田文庫/¥581)
 ドカベンを文庫で集め終わり、次に集めているのが2ヶ月に一回出る文庫版「大甲子園」。
 山田太郎の明訓高校対中西球道の青田高校の夏の甲子園準決勝。中西と里中の力投、中西対山田の名勝負の末、18回同点再試合が決定。2試合目の投手は岩鬼。そして岩鬼は先頭打者ホームラン。
 さすが水島脳内劇場。水島が打たせる気がなくても、岩鬼がホームランを打ってしまうらしい。
週刊東洋経済5/19号(東洋経済新報社/¥570)
 「甘いか苦いか1.3兆円のカフェビジネス」につられて思わず買ってしまった。週刊誌で570円というそこらの月刊誌プライス。オ・ト・ナの雑誌って感じです。
 デフレの影響でフルサービスでゆったりくつろげるけどコーヒー1杯490円だと銀座ルノアールなどは高すぎると敬遠傾向、セルフサービスで1杯180〜250円のスタバやドトールが上昇中。
 特にスターバックスは1年間で100店鋪増で業界ドトール・珈琲館に次いで3位に躍り出て、イケイケドンドン状態。街を歩くといたるところにあるスタバ、一服ひと休みにはちょうどいいかも知れないが、正直メニューの意味が分からない。カフェラテくらいはなんとなくわからないでもないが(でもきちんとした定義は不明、カプチーノとどう違うのか)、後はキャラメル何とかラテとか何がなんだか。アイスコーヒーはないのか!その点ドトールは安心。コーヒーの味の違いがわからない男だけに、シンプルにそんなところで熟考せずにコーヒーブレイクしたいものである。
 銀座ルノアールが元煎餅屋とかシャノアールはそば屋から転身しているとか、ちょっとした豆知識もあり。
 昼はカフェ、夜はアルコールを出すバール方式のプロントなどは、2種の業態を1店でやらねばならず、経営的に苦戦しているらしい。プロントはサントリーとUCCの合弁企業なのでこの方式は必然。以前、夕方プロントで本を読みながらコーヒーを飲もうと思ったら、6時ちょうどに急に照明が暗くなり、バーカウンターに早変りして、追い出される格好になったという気分の悪い思い出を作らしめたのは、サントリーのせいだとは。


back ground TV:「すぽると」(CX)


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