けふの出来事
01 7月の日記
14/07/08(MON)
ほぼ週刊ブッキングオン
「不撓不屈」(高杉良/新潮社/¥1700)
税務当局の法解釈の誤りを指摘して訴訟を起こしていた税理士がその関与先に嫌がらせの税務調査を受け、脱税の嫌疑をかけられる。その国家権力といかに闘ったかを描いた実在の飯塚毅(TKC会長)をモデルにした経済小説。プレジデント誌に連載されていて、単行本になったら絶対読もうと思っていた本。
すごい、こんな凄い人間がいたのか!という感じ。座禅で鍛えた精神力と、語学から哲学、法学、英米独の法律学まで知識の広さと探究心。自らに厳しく、他人にも厳しい。そんな彼が、納税者の権利と税理士の独立を国家権力の横暴からいかに護るかを、高杉良は本人の手紙などを通しつつ淡々と記述していく。
14/07/02(TUE)
ほぼ月刊ブッキングオン
先月ボーナス出たのを調子に乗って、書店に行くたび本を衝動買い。
需要と供給のバランスが狂って、積ん読になりつつ。
「システム障害はなぜ起きたか」(日経コンピュータ編/日経BP/¥1400)
記憶に新しいみずほ銀行のシステム障害。合併後の主導権争いの影でおろそかになったシステム統合の流れを追う。システム統合はトップのイニシアチブがもっとも重要なところ。当たり前の事ができなくなった時こそ、信用の失墜が起こるということである。成功したシステム統合の例も載っている。北洋銀行が破綻後のたくぎんとシステム統合したときに、北洋は、吸収するたくぎんのシステムを採用。もっともスムーズに統合できることを優先し、メンツにこだわらぬ姿勢こそ大事と知る。
「2002年版プロ野球問題だらけの12球団」(小関順二/草思社/¥1400)
ドラフト、補強などの結果をもとにスターティングオーダー、ピッチングスタッフを分析する。新ストライクゾーンでアッパースイングのペタジーニ、ラミレスが苦戦するだろうとの予想だったが、そうでもなかった。最近は審判も新ストライクゾーンを取らない傾向(だんだん意識しなくなって?)にあるらしいのだが、そのせい?
積む読としては、国家に刃向かった税理士飯塚毅がモデルの「不撓不屈」(高杉良)、過激派ゲリラの自叙伝「大逆のゲリラ」(荒岱介)、タイトル買いの「寝ながら学べる構造主義」(内田樹)、そして、現在読んでいるのが「帰ってきたバカとの闘い」(勝谷誠彦)。1日1000字のウェブ日記を1年分。365000字!500ページ近い。普通2〜3日で1冊読むが、これは読み出がある。「トゥナイト2」にも出ていた快人勝谷の周辺雑記とニュース評。小泉政権発足、靖国問題、米テロと舌鋒鋭く。
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