1.3. 入校

郵送されてきた書類を持って、河川敷にある教習所を訪れた。フロントで説明を聞いてみると、たくさんの料金コースがあり、何をどう選べばいいのか見当がつかなかった。そこで、自分の可能性を考えてみる。多分、基準最低時間(12時間)では終わるまい。教習何時間オーバーしても、検定何回落ちても料金一定のコースを選択した。インターネットで技能教習を予約できるオプションもつけた。

コース脇には、2階建てのバスが3台並んでいた。そのうちの1台は、「二輪バス」という名前だが、ちゃんとタイヤが4つ(4組?)付いていて、二輪の技能教習の控え室になっていた。1階が指導員、2階が教習生に割り当てられていた。

実際の教習をじっくり見学、なんてことはしなかった。ここに通って免許取るのか、通わずに免許取らないのか、二つに一つしかないので、申し込んでしまった以上、四の五の言っても無意味だと思ったのだ。

入校手続きが済むと、有無を言わさず、夫にバイクショップへと連れて行かれ、大型のバイクを物色するハメになった。自分のスキルと体格(と貯金)を考えたら、選択の余地はあまりないのだが。

これに教習のコース書いて覚えてね、と、ショップのスタッフがムルティストラーダの小さなメモ帳をくれた。後にこのメモ帳が、このお話を書くためのデータベースに化けるのだった。

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