けふの出来事




6月後半の日記


11/06/30(WED)

 「アダム・スミスの誤算」(佐伯啓思/PHP新書/¥657)を読破。「幻想のグローバル資本主義(上)」と副題のついたこの本は、「神の見えざる手」に代表される自由主義市場経済の大理論家といったイメージのアダム・スミス。しかし実はグローバリズム、重商主義といったものを一貫して批判し続け、不確かな「信用」「貨幣」などに基礎を置く経済ではなく、「土地」と「労働」といった「確かなるもの」に基礎を置く経済 を重視するスタンスだったというものである。
 スミスは「主体的な個人」の集まりが「社会」であるとは考えない。だからこそ秩序の形成に「道徳的主体」が重要になってくる。そんな個人の自由は社会的・政治的観念であり、個別の行為が政治的に保障され 、社会の承認を前提としている。今日の日刊ゲンダイによれば「ジベタリアンは人格崩壊の予備軍だ」ということで、マナーやルールを守る秩序感覚やみっともないという美的感覚が喪失されていく。すると責任感、義務感を持てなくなるという。彼等は「自由」と「好き勝手」を履き違えているのだろう。というか日刊ゲンダイは親父過ぎて不味いだろう。
 (上)というからには(下)もあるわけで、こっちはケインズについての本であるらしい。読みたいものだ。マネタリよりどっちかといえばケインジアンである私は大いに触手が動く。


back ground TV:「パパパパPUFFY」(テレ朝)


  11/06/27(SUN)

 起きたら2時。約11時間の睡眠。たまの休日をまったく無駄に過ごす。昨日も一日中家の中にいたので、週末を一貫してインドアライフ。夕方雨が上がったので、朝食兼昼食兼夕食を食べに外出しただけ。
 畑山はラクバシンに負けるし、巨人は勝つし、いいニュースはまったくといって飛び込んで来ない。まあ、ヒンギスに勝ったドキックはかわいいし、勝ち進んでるし、それだけはいい。
 梅雨空と同じくらい晴れない私の気持ちです。



back ground TV:「発掘!あるある大事典」(cx)


11/06/24(THU)

 一日の仕事を終え、疲れた体でアパートに帰ると、郵便受けに一通のハガキが。NHKの受信料に関しての通知書。いままで、学生割り引きで8〜9月と2〜3月の受信料が免除されていたのだが、改めて、「わて貧乏学生でんねん。受信料負けてーな。」という届け出を出せと言うのだ。御丁寧に学校名と学生証番号を書く欄もある。なにがムカツクって「参考までに帰省先をご記入下さい」の欄。何で、そんなこと教えなあかんねん!
 今まで、一時の気の迷いで払い続けて来たが、何の因果であんな極左偏向テレビ局に金払わねばならないのか。国営放送とはかたはらいたい。亡国の手先。
 かといって、このまま黙殺していたら、通常の支払いになってしまうというし。かくなる上はアパート引き払ってNHKから夜逃げ屋本舗しかないか。


back ground radio:「ナインティナインのオールナイトニッポンsuper」(LF)


11/06/21(MON)

 「格闘女神アテナ」(日曜深夜0:55〜2:25)の録画を見る。月に一度のお楽しみ。全日本女子プロレスでは全女ナンバー1を決めるジャパングランプリが始まっていた。
 井上貴子対中西百重の試合は中西がドラゴンスープレックスの連発で貴子からフォールを奪って、観客も貴子もびっくり。というよりか、中西が一番びっくりしていた。しかし、井上京子戦以後の貴子はパンチを武器に持ったせいで前よりも凄みが増している。すごくいい。
 中西ついでに、中西百重対薮下めぐみ(J'd)の総合格闘技ルールでの試合。総合ルールで無制限一本勝負だったのが、試合50分経過後、60分一本勝負に切り替えてドローだったら後日再戦になった。総合ルールでインターバルも取らずに1時間もやるっていうのが信じられない。女子プロには不思議な常識が流れている。
 お台場マッチと銘打ってZAP対ラスカ・チョ−ラス・オリエンタレスのWWWAタッグベルトタイトルマッチ、堀田佑美子対井上京子のWWWAシングルタイトルマッチ、チャパリータASARI対中西百重のスーパーライト級のタイトルマッチなど好カードが目白押しの2日間が行われる。なぜ港区お台場!遠い!後楽園ホールでやってほしいものだ。


back ground TV:「恋愛の家庭教師」(cx)


    11/06/19(SAT)

 やっと梅雨に入り、一日中雨なので、外にも出ずにビデオ三昧の日々。
 「裸足のピクニック」(矢口史靖監督)、矢口監督の初期の作品。普通の女子高生がどんどんと不幸に陥っていくというコメディ。キセルがばれて逃げるように田舎のお祖母さんの家に行くと、ちょうどその日お祖母さんは亡くなって、両親と病院に行く途中に自動車事故。両親は入院して、家までお骨を持って帰る途中に道ばたに落として清掃車に吸い込まれる。人の葬式でお骨を持って行こうとするが通夜で祭壇を燃やすし、火葬場で骨を盗もうとするところを葬式荒らしの「ショウコ」さんに咎められ、そのままショウコさんの家に厄介になるのだが、その家は留守の人の家なので家人に見つかり・・・と不幸のジェットコースタームービー。
 本当に奇想天外の不幸や災難がやってきて、笑ってしまう。ひみつの花園、アドレナリンドライブの原点を見た。
 「友子の場合」(本広克行監督)。ともさかりえを可愛く可愛く撮った映画。本広さんこの映画で遊んでるんだろうなあ、という感じ。
 邦画だらけの一日を過ごす。


back ground TV:「チューボーですよ」(TBS)


11/06/17(THU)

 わたしは書店に営業をする仕事を以前いた部署でしていたのだが、池袋で、書店の担当者が退職するっていうので、出版社の営業の人々が一堂に会して、飲めや歌えやの送別会が開かれた。
 その担当たる女性を囲んで、20名ほど集まった。彼女は、入社前に書店で研修をしたときにおせわになったので、格別たる思い。御迷惑をお掛けしました、である。
 そして、集まった版元はほとんど初対面。ちょっとした名刺交換会。いろんな会社の池袋を担当する営業さんと挨拶する。わたしは今は別の部署にいるので、営業に混じって少し浮いているのか?と疑心暗鬼。しかし同業他社との交流が異常に少ないので、めちゃめちゃ楽しんでしまった。
 マンネリ化している飲み会ライフに一石を投じる集まりだった。


back ground TV:「第4学区」(cx)



けふの出来事最新版に戻る


トップページに戻る