|
〈第18回〉『Web2.0でビジネスはどう変わるか。その4』
2006年10月3日
(5)ユーザ参加 (CGM:Consumer Generated Media) 従来のWeb では、情報提供側と提供される側との間に明確な境界線が引かれてい ました。これに対してWeb 2.0 では、開発やコンテンツの制作などにユーザが積 極的に関わることができるようになります。ユーザが参加することによってサー ビスが成り立つサイトが登場してきました。代表的なサービスとしては、ブログ、 mixiなどのソーシャルネットワーキング、Wikipedia (オンライン百科事典)、 Flickr(写真共有サイト)、youtune (動画共有サイト)などがあります。 mixi(ミクシィ) http://mixi.jp/ flickr(フリッカー) http://www.flickr.com/ Wikipedia(ウィキペディア) http://ja.wikipedia.org/wiki/ youtube http://youtube.com/ (6)自由な発展 従来のWeb では、コンテンツは著作権によって、テクノロジーは特許によってと いう風に知的財産が管理されるいました。これに対してWeb 2.0 では、情報を受 け取る側に対してなんらのしばりを強要せず、ユーザを信頼しコンテンツやソフ トウェアを自由に利用させることにより、人間の知そのものを共有すると共に、 それを相互に発展させて行こうとするようになります。代表的なものとしては、 Wikipedia やオープンソースなどが挙げられます。GNU/Linux の成功例。オープ ンソース化によるコピーや変更、配布、共有、修正が自由で、絶えず発展する環 境を提供します。 フリーソフトウェアファウンデーション http://www.fsf.org/ GNU プロジェクト http://www.gnu.org/gnu/thegnuproject.ja.html (7)マッシュアップとマルチデバイス 従来のWeb では、データやサービスは独立したコンピュータに独立したものとし て、保存され提供されていました。これに対してWeb 2.0 では、ネットワークを 通じてファイルを相互に交換、共有することでサービスを成立させたり、あるい はサービスやプログラムそのものを交換したり組み合わせて利用したりすること により(マッシュアップ)、サービスを成立させることが可能になります。複数 のアプリケーションをネットを通じて組み合わせ、新しいサービス、ソフトウェ アを構築したり、パソコンだけでなく携帯、家電など多種多様の装置でのサービ ス提供が考えられます。 マッシュアップ:2曲以上の曲を組み合わせて一つの曲をつくるリミックスの一 種。ここでは、複数のプログラムやサービスを組み合わせて新しいプログラム・ サービスを構築する概念として使っています。 |
Copyright(c) KINET. All Rights Reserved. |