|
〈第24回〉『スパム対策のためのOP25B について』
2007年1月2日
今年になって多くのISP (インターネット接続業者)はスパム・メールやウイルス・メールなどの送信を制限するため、OP25B (Outbound Port 25 Blocking) という送信制限をかけるようになりました。そのため、突然メールの送信ができなくなったユーザも多いと思います。メール送信は指定したメールサーバに対して送信要求をだすことによってメールの中継を行うのですが、この要求はポート番号25番を利用します。一方、スパム配信業者(スパマー)はパソコンからこの25番ポートを使ってインターネットに大量のメールを配信しています。そこで、スパマーが利用しているISP がこのポートを使えなくすることによってスパムをなくそうというのが、このOP25B の趣旨です。国内の多くのISP が共同してJEAGという組織をつくり スパム撲滅のため努力していますが、その有力な手段としてこのOP25B が採用されました。ISP の指定するSMTPサーバを経由すれば問題なく送信できますが、スパマーがこれを利用すればスパマーとしてアカウントを停止させられるので 通常スパマーはPCから直接配信しようとします。 OP25B の制限がかかっていれば 配信できないのでスパム対策として有効と考えられています。もし、外部のSMTPサーバを利用する場合は サブミッションポート(送信専用ポート)として587 番が利用できる場合があります。このポートが利用できれば メーラーの設定を変更して ポート番号を25から587 に変えます。さらに通常このポートを利用する場合は認証が必要ですので、このサーバは認証が必要にチェックをつけて設定します。 くわしくはISP のホームページを参照してください。 JEAGのホームページ http://jeag.jp/ キーワード「OP25B 」で検索してください。 |
Copyright(c) KINET. All Rights Reserved. |